日本人は、外国と比較して睡眠時間が短く、夜更かしする人が多いと言われています。
最近では、子供が生まれても大人の生活時間に合わせる家庭が増えているのか、幼児のうちから平気で夜更かししている子もいます。夜中のコンビニやファミレスで、赤ちゃんや幼児を目撃したことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、睡眠不足は体にじわじわと悪影響を及ぼします。
特に成長期の乳幼児は、しっかり睡眠時間を確保しないと、その後の成長に影響する恐れもあるのです。
子供は睡眠不足は体力の無さやキレやすさに影響が
日本小児保健協会が実施した調査では、子供が夜10時以降に就寝する割合は、1歳半~6歳の全ての年齢のグループで増加しているとのこと。
夜寝る時間が遅ければ、当然朝は早く起きることができません。
そうなると、子供は慢性的な睡眠不足の状態に陥ります。
子供がすぐに癇癪を起こしていませんか?
睡眠不足になると、セロトニンというホルモンが不足するため、常にイライラしてキレやすくなったり、疲れやすい、集中力や注意力がないなど、さまざまな影響が出てきます。
小さな子供の場合、ちょっとしたことで癇癪を起こしやすい、いつも機嫌が悪い、日中ボーっとしているなどの傾向が強くなり、学童期になると学力低下や問題行動が増えることもあります。
睡眠不足の子供は肥満になりやすい
寝ている間は血液の循環が良くなり、全身に酸素が運ばれます。
しかし、睡眠不足になると血液の流れが滞りがちになり、体が冷えて基礎代謝が低下するため、エネルギー消費の少ない、太りやすい体になります。
また、睡眠不足の状態は食欲を抑制するホルモンを減少させ、食欲を増進させることが知られています。
起きている間は空腹感を感じるため、夜いつまでも起きていると、何かを食べないと機嫌が悪くなったりする子供もいます。そうなると、肥満だけではなく、虫歯も心配になりますね。
寝不足は子供の成長に大きな害。成長ホルモンの分泌への影響
子供の体を健康に成長させるために必要な成長ホルモンは、夜10時~2時の間に盛んに分泌されます。
「寝る子は育つ」と言われるのは、寝ている間にこの成長ホルモンが分泌され、子供の体を大きくしてくれるから。
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減少するため、筋肉や骨の発達が妨げられ、身長が伸びなくなったり、抵抗力が落ちて風邪をひきやすくなる、などの影響があります。
睡眠不足は、子供の心と体の発達にさまざまな悪影響を及ぼします。
生活リズムがある程度ととのったら、それを崩さずに良質な睡眠を取れるようにしたいものですね。
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