何でもかんでもイヤイヤを連発される時期は、寝かしつけをするのも一苦労です。
夜まで遊びたがってなかなか寝ようとしない時や、夜中にぱっちり目覚めて遊び出し、寝かせようとしてもイヤイヤになる時などは、パパやママは本当にうんざりしてしまうこともありますね。
しかし、イヤイヤ期においては子供の要求をなんでも聞き入れるのではなく、時には厳しく、かつ愛情を持って接することも必要です。
イヤイヤ期にありがちな夜の風景
イヤイヤ期でよくありがちなのが、寝るのを嫌がって遊び続ける子供を許容して、そのままにしていたり、夜中に起きてしまった子供がDVDを見たがったり遊びたがったりすると、言われるがままにDVDを見せたり、おもちゃを出して遊んだりしてしまうケース。
イヤイヤ期の子供は、自分の要求が通らないとすごい勢いで癇癪を起こします。
夜に大声でイヤイヤを叫ばれるのは、親も辛い上に近所迷惑にもなるため、なるべく子供が癇癪を起こさないように、子供の言うことを聞いているパパやママも多いのではないでしょうか。
「夜は寝る時間」であることを子供にわからせる
「夜は静かにして寝る時間」というのは、子供にとって、これからずいぶん長い間の普遍的な約束事になります。
イヤイヤされるのが嫌だからといって、その約束をパパやママが反故にするようなことがあっては、いつまでたっても夜にきちんと寝る習慣はつきません。
ゴネれば許される
イヤイヤ期の子供は、親が自分の言うことをどこまで聞いてくれるのかを試しています。
この時期のイヤイヤは自我の芽生えと共に成長していく上で欠かせない過程でもあるため、普段はできる限り要求にこたえてあげて、丁寧に対応をしたいところ。
しかし、生活リズムを乱すような要求を一度受け入れてしまうと、子供はイヤイヤを言えば親が言うことを聞いてくれると覚えてしまい、また次も泣きわめいて要求を通そうとします。
ですから、たとえ癇癪を起こされても、毅然とした態度で「ダメなものはダメ」「寝る時間は守るもの」と伝えることが必要です。
寝る時間なのにイヤイヤが始まったら
ただ、イヤイヤ期の子供に「ダメ」は禁句でもあります。
「ダメ」という言葉は、子供の要求そのものを全否定する言葉でもあるため、子供は「自分は受け入れられていない」と感じ、ますます怒ってしまうことも。
誘導の仕方例
ですから、まずは寝る時間の前に遊びが終わるように誘導したり、声を掛けたりしましょう。
寝る時間が近づいたのに、まだ遊びたいとイヤイヤが始まったら、
「〇〇したいんだね」
と、それをまず受け入れた上で、
「じゃあ、あと○回だけ〇〇したら寝ようね」
と譲歩します。
何回、何をして遊ぶかは、子供自身に選択肢を与えて決めさせると効果的。
その何回かが終わったら、泣いてもイヤイヤをしても寝室に行って布団に入りましょう。ここで親が屈してしまうと、子供は「泣けば言うことを聞いてもらえる」と学習します。
自分で決めた約束は必ず守るよう、子供にも伝えてください。
夜中に遊びたがる時の対応
また、夜中に起きて遊びたがる時は、
「おもちゃさんもネンネしているよ。また明日遊ぼうね」
などと提案してみましょう。
この時にも、子供の要求を飲んでDVDを見せたり遊んだりしてしまうと、刺激によってますます目が冴えて眠れなくなるとともに、子供は「夜中に起きたらDVDを見られる・遊べる」ことを学習してしまいます。
夜は寝る時間であることをきちんと伝え、生活リズムを乱す原因となるような要求は飲まないことが大切です。
イヤイヤ期の寝かしつけで一番避けたいのは、子供が泣くからといって何でも許容してしまうこと。
イヤイヤに振り回されず、生活リズムを守れるようにしましょう。