些細なものから大きなものまで、どんなに仲が良くても時には夫婦喧嘩をすることもあるでしょう。
喧嘩をした後は、できるだけ早くお互い素直に謝って仲直りをするのが理想ではありますが、実際にはなかなか謝れなくてこじれてしまったり、なあなあで済ませてしまったりと、不本意な状況になることもあるかもしれません。
一般的に、男性は自分から謝ることに大きな抵抗がある一方で、女性は謝られてもなかなかスッキリできないという傾向があります。
そんな2人が上手に仲直りをするには、どうすればいいのでしょうか?
今回は、夫婦喧嘩をした時に、相手に謝る時のポイントや、謝ってくれたパートナーを不快にさせないために気をつけたいことをまとめてみました。
プライドがあるから?!夫が自分から謝れない理由とは
男性はプライドを大切にする生き物ですから、「謝る=負けを認める」という行為には抵抗があります。
また、男性は上下関係のハッキリした縦社会の中に身をおいているため、謝って自分の非を認めてしまえば、家庭内での自分の立場が危うくなるのでは、という不安を抱えているもの。
夫婦喧嘩をしても夫がなかなか謝らなかったり、自分が悪くても「ああ、悪い」なんて軽く済ませてしまったりするのは、そうした理由なのかもしれません。
また、夫が謝りたくないと考える原因は、妻にある場合も。
女性は記憶力が優れている上に、出来事と感情をリンクさせて覚えているため、怒ると過去のことを持ち出して相手を責めてしまうこともありますよね。男性にとって、これは非常に厄介で面倒なこと。
自分が謝ったとしても、妻は過去のことを並べてネチネチ文句を言うのでは……という思いから、謝りたくない!と考える男性もいるでしょう。
男性と女性の「ごめん」の違いとは?
ちなみに、女性の場合は男性よりもフランクに、時には挨拶代わりのように相手に「ごめん」と言い、周りとの関係を円滑に保とうとすることが多いものです。
たとえば、一緒に買物をして相手を少し待たせた、落としたものを拾ってもらったなど、些細なことでも「ごめんね~」「ううん」なんていうやりとりをしているのを見たことがあるでしょう。これは、横のつながりや同調を常に意識する女性ならではなのかもしれませんね。
これに対して男性は、男性同士の付き合いの中で気軽に「ごめん」などと謝る経験をほとんどしません。
女性のように、
- 謝るという行為に対するハードルが高い
- そもそも自分が謝るべきだと思っていない
- 相手が自然に忘れてくれるだろうと考える
このような理由があるため、なかなか「ごめんなさい」の一言にたどり着けないのです。
「非を認めて謝る=負け」とは限らない
もちろん、女性でもなかなか自分から謝れないという方はいるもの。しかし、ここで知っておきたいのは、男性女性ともに、自分の非を認めて謝罪することは、必ずしも負けたことにはならないということ。自分から謝ることには、大きなメリットもあります。
男性は、自分から謝る姿を見せることで、相手に「自分の非をきちんと認める、器の大きな人」という印象を与えることができます。
また、女性が自分から謝ることは、素直で可愛らしい印象を与え、相手に「この人に協力したい」と思ってもらえる可能性があります。
どんなに些細なことでも、きちんと非を認めて謝罪ができる人が信頼され、愛されるのは、男性でも女性でも、そして会社でも家庭でも同じです。
だからといって、むやみやたらと謝ればいいというものではありませんが、「ごめんなさい」の一言で、怒りを感じている相手への印象が変わり、現状を打開して問題を解決するためのきっかけを作ることにもつながります。
「負けるが勝ち」ということわざのように、目先の喧嘩の勝ち負けにこだわらず、悪いと思ったら自分から謝ることで、家庭内での立場や今後の夫婦関係がより良いものとなり、結局のところ自分自身のメリットになるのです。