2~3歳になると、子供にはずいぶん体力がついてきます。1日中外で遊んでも、昼寝をしようとしない子も増えてくるのではないでしょうか。
しかし、昼寝をしないとどうしても夕方眠くなって寝てしまうことがよくありますね。
逆に、昼寝をしないで夜に早く寝ても、夜泣きで何度も起きてしまうことも。
これは一体なぜなのでしょう?
「夕寝」のせいで生活リズムが乱れる
お昼寝を嫌がる子の中には、夕方5~6時から寝てしまうという子も少なくありません。
そうすると、ママは子供からやっと開放された安堵感と、夕飯の支度などの家事をこなさなければならないのとで、どうしても子供をそのまま寝かせてしまいがち。
実はこの「夕寝」が寝かしつけを困難にし、生活リズムを乱す原因でもあります。
2~3歳児は、たとえ10分昼寝をしただけでも体力をずいぶん回復させます。
夕方からは外に出て遊ぶということもできないため、夕方1時間、2時間も寝てしまうと回復しすぎた体力を発散させることができず、夜に上手く眠れなくなってしまうのですね。
夜眠れずに遅くまで起きていると、当然朝起きる時間もずれてしまいます。
「夕寝 → 夜更かし → 朝寝坊 → 昼寝をしない」
という悪循環が見事にでき上がってしまうのです。
昼寝をしないことで脳が興奮する?
しかし、たとえ頑張って夕方眠らずに過ごしたとしても、子供は夜泣きを繰り返すことがあります。
「よし、今日はぐっすり寝るだろう!」
と意気揚々としている日に限って、何度も夜泣きされるのです。
これは、子供の脳が興奮状態になっているため。
お昼寝で頭の整理
お昼寝は、昼間にたくさん遊ぶことで受けた刺激を脳が整理し、休息する時間でもあります。
しかし、その時間がなくなってしまうと、脳は休まず常にはたらいていることになってしまうため、オーバーヒートしてしまいます。そうなると脳にストレスがかかり、全身のはたらきを高める交感神経が優位となって、眠れなくなるのです。
昼寝をしないせいで、2~3歳児の小さな体はクタクタに疲れているはずなのに、脳は興奮状態。そのアンバランスのせいで、夜泣きをしてしまうのです。
お昼寝しなくても、横になって休む時間を作ろう
子供がお昼寝を嫌がっていても、短い時間でも眠れるように工夫をしてみましょう。
しかし、眠くないと言いはる子を寝かしつけるのは難しいものです。
ママが「お昼寝をしよう」と誘っても、そこはイヤイヤ期の2~3歳児。
返事はもちろん「イヤ!」ですよね。
そうした場合は、「ゴローンして遊ぼう!」と子供を誘い、ママも一緒にゴロゴロしてみましょう。横になりながら手遊びをしたり、絵本を読んだりしているうちに、だんだんと眠くなって寝てくれるかもしれません。
眠らなくても、横になって静かに遊んでいるだけでも鎮静効果があり、体力は回復します。
親子で頭と体を休める意味で、1日中遊びっぱなしではなく、静かに過ごす時間を設けてみてはいかがでしょうか?
子供に夜更かしをさせるのは百害あって一利なしです。