夫婦とその義両親との関係におけるトラブルは、多くの場合が「妻vs夫の母」という構図になるものです。
嫁姑問題はそこかしこに転がっていますし、実際に姑からの過干渉やお節介に悩んだり、嫌味を言われたりして悩む女性もたくさんいるようです。
その板挟みとなってしまうのが、夫ですよね。自分の母親と妻。その二人の間に挟まれて身動きがとれなくなってしまうのも、よくあること。
しかし、中には反対に、夫と夫の両親との間で板挟みとなってしまう妻もいるようです。それはどのようなケースなのでしょうか?
息子に言えないことは嫁に言う!
私の友人で、妊娠中に姑から赤ちゃんの名付けについてあれこれ口を出されたという人がいました。
赤ちゃんの名前を考えて決めたのは、友人の夫。しかし、それを知りながら義両親は、
- 「違う名前にしなさい」
- 「私たちが考えたから」
としつこく食い下がってきたといいます。
義両親は、自分の息子が考えた名前が気に入らなかったため、嫁に意見することで、それを変えさせようとしていたのです。
自分の息子なんだから、直接言えばいいじゃない! と友人は思ったそうですが、夫は普段から義両親の言うことには耳を貸しません。そのため、義両親は
「自分たちが息子の考えた名前に反対していることを知られたくないから、嫁がその名前に反対していることにしてほしい」
と友人に言ってきたのでした。
義両親の言うことは無視する夫と、そんな夫に自分たちの意向を伝えようと、嫁を緩衝材のように使う義両親。その間で友人は板挟みとなってしまったのです。
こうしたケースはエスカレートすることも
日頃から自分の息子には意見を言えないような義両親の場合、こうしたことが度々起こり、エスカレートすることもあります。
自分たちの話を聞いてくれる嫁に頼り、何とか息子を思い通りに動かそうとするため、義両親も必死になってしまうのですね。
しかし、そうなってくると大変なのは妻です。
赤ちゃんの名付けだけではなく、育児方針や家族計画、家や車などの購入、保険の加入などなど、あらゆることにおいて、義両親から
「あなたから、息子にこうしなさいって言って」
と言われる妻の苦労は計り知れません。
義両親だけに無下にもできませんし、夫に伝えてもスルーされるか、義両親に怒りの矛先を向けて、関係がますます険悪になるか、ですから、嫁として、妻として、実に頭の痛い問題を抱えることになります。
自分の親の話をあまり聞いていないと自覚している夫は、自分の知らないところで妻が何かしら言われていないか、気にかける必要があるかもしれませんね。
自分と義両親との間で、妻が板挟みになって悩むことがないように、配慮してあげましょう。