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生活リズムを整えてストレスを減らすために。150以上の超具体的な赤ちゃんの寝かしつけのコツ。

生後3ヶ月から夜中の授乳を減らすために実践していたこと

保健師・看護師はるママ

記事監修 保健師・看護師 はるママ

外科と皮膚科と救急外来で頑張っています!子どもの急な発熱からスキンケアなどに明るいです。

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赤ちゃんの寝かしつけの時間。お母さんにとっては「寝かしつけが上手くいくかどうか」でその日の疲れが違ってきますよね。

泣いたら即授乳・添え乳での寝かしつけ・・・これって一番手軽なようで、ママの身体の負担は大きいのも事実です。

なんとか別の方法で寝かしつけられないかと考えているママも多いでしょう。私も同じ経験があるので、少しでもお役に立てばと、実践したことを書こうと思います。

泣いたら即授乳で始まった育児

赤ちゃんは母乳で育てたい!そう思うお母さんは多いはずです。私もその一人でした。

私の産院では母乳育児の成功のために、出産後とにかく「泣いたら飲ませる」という方法を勧めていました。

夜の寝かしつけも、当たり前のように授乳からの流れでそのまま寝かせていました。

だけどいつまでたっても夜中の授乳の回数が減らない・・・。

赤ちゃん側からすれば、それまでどおり、お腹がすけば泣く、を繰り返しているだけ。でも、こちらとしては、そろそろ昼夜の区別がついて欲しいと思うのは当然です。

昼夜の生活リズムを作りたい

生活リズム改善のために私が実践したのは「3ヶ月目くらいから大人の生活リズムに赤ちゃんを慣らしていく」というものでした。

例えばこのように生活しました。

午前中、私の家事が一段落したら、買い物に行きます。赤ちゃんはベビーカーに乗せてなるべくゆっくり遠回りをしてスーパーへ行きます。

午前中に太陽の光を浴びることが、体内時計のリズムを作るのに必要だということは知っていたので、なるべく午前中は光を浴びることと、外気に触れさせることを心がけました。

まだ歩くことが出来ない赤ちゃんにとって、「外気浴」は運動することになるといいます。

もちろん、排気ガスや、花粉などの心配もありますが、なるべく車の通らない道を選んで、ゆっくりと散歩を兼ねてお買い物に行きました。

それから、なるべく昼間は頻繁に話しかけて、赤ちゃんに刺激を与えました。

そうすることで、昼間は私も赤ちゃんも「活動している時間」という風にメリハリを付けました。

お昼寝も出来れば午後の一回にしたいものです。もちろん、赤ちゃんが眠たがってぐずる場合は仕方ないですが、なるべく夕方以降は寝かせないようにしました。

昼夜のメリハリがついてきたら、夜は眠くなっているはず。

夕方から夜はなるべく、部屋も静かにして、灯りも明るすぎない優しいものにしました。

これは、体内時計を整えるために大人にも有効だと言われています。昼間活動させて、夕方から徐々に赤ちゃんが眠たくなる環境を作ってから、寝かしつけに入ります。

寝かしつけの基本は抱っこして子守唄

普段の寝かしつけはこのようにしていました。

まず寝かせたい時間になったら、部屋を暗くして、赤ちゃんを抱っこします。いつも肩に頭を乗せて、おしりを支える形で抱いていました。

それから、部屋をゆっくり歩き、静かに子守唄を歌います。子守唄は何でもいいのですが、とにかく囁くような小さい声で歌うことがコツです。私は段々声を小さくしていくようにしました。

赤ちゃんが眠りに堕ちると、ずっしりと重くなる感覚があります。

眠ったと思ってから、更に10分位は抱っこをして、それから布団に寝かせるようにしていました。

抱っこではなかなか寝ない、神経質な次男の寝かしつけ

長男の寝かしつけは抱っこと子守唄でうまくいきました。

しかし次男は俗にいう「疳虫のきつい子」で、昼寝もなかなかしない、寝付きは悪い、夜泣きを何度もする、という手のかかる子でした。

疲れ果てて、とにかく静かに眠って欲しい、泣き止んで欲しいとの思いでありとあらゆるものを試しました。

胎内音CD

お母さんの胎内音を聞くと赤ちゃんが落ち着くというので、寝かしつけの時に胎内音CDを流してみました。しかしこれは効果がありませんでした。

おくるみ+ゆらゆら+シー

アメリカ式の「泣きやませる」メソッドの本に載っていた方法で、バスタオルで赤ちゃんを包んでお母さんの太ももの上に乗せ、ゆらしながら耳元で「シーシー」と囁くというものです。

字で見ると滑稽ですが、これはかなり効果がありました。

電動ゆりかご

あまりにも夜泣きが酷くこちらが疲れ果てたので、電動ゆりかごをレンタルして乗せてみました。

これは大失敗。余計に泣いて逆効果でした。

パパの寝かしつけ

疲れた私を見るに見かねてパパが寝かしつけにチャレンジしてくれました。これは大成功でした。

パパの抱っこは安定感があるようで、次男はあっという間に寝ました。私がパパを褒めたことでパパも気を良くして、それからパパが家にいる日は寝かしつけがパパの仕事になりました。

眠った後、起きてしまったら

夜中の授乳を減らすために私が実践したことは次のとおりです。

ゆらゆら

夜中に起きても、授乳はしないようにしました。寝かせたまま、抱き寄せて背中をトントンしたり、身体を揺すったりして寝かせます。

とくに赤ちゃんは「揺れ」に弱いので、横向きに寝かせて肩とおしりに手を置いて、肩の方を固定したまま、おしりだけをゆらゆらとゆすります。そうすると、泣き止んだり、そのまま眠ってしまったりすることがありました。

しばらく泣かせておく

荒療治ですが、泣いていてもそのまま泣かせておきました。

断乳の時も使うテクニックですが、数日は親子ともに辛いですが、赤ちゃんも数日経つと諦めて、夜中の授乳を減らすことが出来ました。

寝る前にミルクを足す

完全母乳にこだわらないのなら、夜の最後の授乳だけミルクを足してみます。

ミルクは母乳に比べて消化に時間がかかるので、寝る前に飲ませると腹持ちが良いのです。

実際、ミルクだけで育てているお母さんからは「よるは続けて7時間寝るようになった」とか「飲む量が増えたらミルクの間隔どんどん長くなった」などの声をききます。

私は次男の寝かしつけと夜泣きにとても苦労しました。

イロイロ試してみましたが一番の対策は、お母さんが笑顔でいられるように、周りにいっぱい協力を求めて、一人で抱え込まないことかなと思っています。

お母さんの育児が少しでも楽になることを願っています。

保健師さんのワンポイント保健師・看護師はるママ
赤ちゃんの寝かしつけがうまくいかない時や夜泣きがひどい時は、ママにとってつらい事です。

ママが一人でストレスを抱え込み、疲れてイライラしていると、赤ちゃんはそれを敏感に感じ取ります。そうなると負のスパイラルからなかなか抜け出す事が出来なくなります。

ママが育児を楽しむコツは、ママが頑張りすぎないことです。悩んだらママ友などに相談し、疲れたらパパや家族に助けてもらいましょう。育児をママ一人だけで全てを行うのは不可能です。時には肩の力を抜いて、家事をさぼったり、手伝って助けてくれる相手と共に助け合いましょう。

生後3ヶ月頃からの赤ちゃんは「あー」や「あうー」など声を出したり、笑ったりなど表情が豊かになります。ママにはかわいい仕草が出始めた赤ちゃんと一緒に、その時その時を大事にして、赤ちゃんの成長と育児を楽しんで頂きたいと思います。

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