
低月齢のうちなら簡単にできるおくるみも、動きが活発になってくると次第に難しくなってきます。
おくるみに関する質問でも、
- 「生後何ヶ月まで使えるの?」
- 「うちの子は4ヶ月だけど、おくるみってまだできる?」
といったものが多く寄せられます。
今回は、おくるみはいつまで使えるか、いつ卒業すればいいかについてご説明します。
おくるみが有効なのは、生後何ヶ月まで?
基本的に、おくるみを使って寝かしつけができるのは、赤ちゃんに自我が芽生えてくる生後4ヶ月前後までだと言われています。
それ以降は動きも激しくなるので、赤ちゃんも自分からおくるみを抜け出すことができるようになりますし、体をきっちり固定されるのを泣いて嫌がるようになってきます。
おくるみを正しい方法でしっかりと巻いていても、赤ちゃんが自力でおくるみから抜け出したり、嫌がるようになったら、その時点でおくるみは卒業だと思ってもよいでしょう。

おくるみはいつまでに卒業しなければならないとか、いつまでおくるみを使って良いといった決まりはありません。
赤ちゃんが手足をバタバタして、窮屈そうにして外にでたがる様子がでてきたら、それがおくるみを卒業するタイミングです。赤ちゃんの様子を見守ってきたママなら、そのタイミングがわかると思います。そこから次のステップとなる、別の寝かしつけの方法を、赤ちゃんと一緒に探していっても遅くはないと思いますよ。
ママのお腹を再現した寝かしつけは低月齢のうちだけ
おくるみは、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時の環境に近づけて安心させることによって、寝かしつけをスムーズにするためのアイテムです。
ただ、このように胎内の環境を再現することで安心を得て眠る、という寝かしつけができるのは、月齢の低いうちだけ。
自我の芽生えとともにさまざまな欲求が出てくると、これだけでは赤ちゃんも寝なくなってきます。だからこそ、新生児のうちから生活リズムをととのえて、寝かしつけを意識していくことが大切なのですね。
また、おくるみで抑えられていたモロー反射も、生後3~4ヶ月になるとほとんどなくなってきます。そういった意味でも、おくるみが寝かしつけに有効なのは生後4ヶ月前後となってしまうのです。
おくるみでの寝かしつけは今からでもできる?
おくるみにくるまれて眠るのが好きな赤ちゃんは、生後4ヶ月を過ぎてもスヤスヤ寝てくれるかもしれません。
しかし、今までおくるみを使っていなかったのに、生後3ヶ月、4ヶ月から急に使おうとしても、赤ちゃんは嫌がって泣いてしまいます。
ヒント1
泣いている赤ちゃんが、本当におくるみが嫌いで泣いているのか、それとも寝かしつけの方法を変えられたのが不満で泣いているのかはなかなか判断が難しいところですが、おくるみを嫌がって暴れてしまうくらいなのであれば、もうおくるみの時期ではないと判断して、他の寝かしつけ方法を探っていった方がいいかもしれません。
ヒント2
また、今までおくるみで寝かしつけていたけれど、嫌がるようになってきたという赤ちゃんは、おくるみをやめてスリーパーを使ってみましょう。
これも、慣れるまでは泣かれるかもしれませんが、根気よく寝かしつけ方法として定着させていくことが大切です。
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