私と妻は職場恋愛で結婚したのですが、妻も私も30歳を過ぎてから妊活を始め、2年間の苦労の末にようやく私達にとって初めての新しい命となる長女を授かる事が出来ました。
妻は妊活前後には精神的に不安定になるなどの症状が出るほど精神的にまいっていた時期もありましたが、心療内科の先生を始めとして総合病院の産婦人科の不妊治療外来の担当医師などとも連携して協力し、無事に長女を出産する事が出来たのです。
私達は不妊治療外来を行った総合病院の産婦人科でそのまま長女を出産する事となり、無事に妻は長女を出産しました。
長女が出産した時の喜びは私達夫婦が言葉では表せないほどの感動をお互いに覚え、病院の産婦人科の個室で何度も涙を流した事を記憶しています。
このような体験をして苦労の末授かった一粒ダネの長女でしたが、長女が生まれた後に最初の試練が私達夫婦をおそったのです。
それは、「長女の夜泣き」でした。
長女の「背中スイッチ」に振り回される日々
生まれたばかりの長女の可愛い寝姿を見て幸せをひしひしと感じていた私達でしたが、総合病院の産婦人科を退院して自宅に戻って通常の生活、そして育児が始まると静かな生活状況は一変、てんやわんやの大騒ぎとなりました。
と言うのも、自宅に帰宅してさあ長女の育児、と思っていた矢先、長女を寝かしつける際に長女の背中がベッドや布団に触れた瞬間に長女が火がついたような声で大音量で泣き始めたからです。
いわゆる、「背中スイッチ」と呼ばれる赤ちゃん特有の現象でした。
この背中スイッチが赤ちゃん特有の現象である事は私も妻も「赤ん坊はお母さんから離れると泣き出す」程度にしか考えていなかったのですが、実際に長女を授かって育児を始めてみると、私達の認識が甘かった事を思い知らされるようになります。
長女の背中スイッチは、文字通り「一日中」続きました。
- 朝、私が会社に出社した後、妻が一通りの家事をこなしながら長女を寝かしつける際にも背中スイッチが発動し、ギャンギャン泣く。
- 昼、妻がようやく長女を寝かしつける事に成功したと思ったら、長女がうんちをして泣き出した為にオムツを取り替え、再びベッドに寝かしつけようとすると背中スイッチ発動で泣き出す。
- 夜、私が帰宅して夕食を妻と共に食べ、長女にもお乳を与えてからベッドに寝かそうとすると背中スイッチが発動して泣き出す。
「疲れた・・・」
妻は長女を出産してから1週間目で早くも長女の背中スイッチによる夜泣きにより、「育児ノイローゼ」になりかけていました。
退院時に頂いた「おくるみ」を活用してみる
そんな長女の背中スイッチにほとほと困り果てていた私達夫婦でしたが、妻が長女を寝かしつける際に、たまに背中スイッチが発動しない事がありました。
そんな時は本当に妻も苦労せずに長女を寝かしつける事が出来て安堵していたのですが、長女の背中スイッチは「ある一定の条件」が重なると発動するのではないだろうか、と妻と私で考えたのです。
長女を寝かしつける際に長女が背中スイッチを発動する条件とは、
- 1.妻が長女をベッドに寝かしつける際にすぐに長女から離れると発動する。
- 2.長女が寝るベッドの布団が薄い素材だと発動する。
という条件でした。
私達はこれらの「背中スイッチ発動の条件」について、特に2.の「ベッドの布団が薄いと泣き出してしまう」という項目に長女の夜泣きを止める方法が隠れているような気がしていました。
そこで、長女を寝かしつける際に、妻が出産した病院を退院する時に妻の友人女性の方から頂いたコットン製の「おくるみ」で試しに長女をくるんでみたのです。
すると、「おくるみ」で包まれた長女は、泣き出す事なくすやすやと眠るようになったのです。
天使のような長女の姿に癒される日々
「おくるみ」でくるまれながらすやすやと寝息を立てて眠る長女の姿は、長女の背中スイッチによる夜泣きに困り果てていた私達を心から安心させてくれました。
親バカになってしまいますが、「おくるみ」に包まれて眠る長女の姿はまるでみのむしか東北地方の「雪んこ」のようでもあり、その長女の可愛らしい寝姿を見て私達夫婦は
「まるで天使みたいね」
と幸せな時間を体験しました。
「おくるみ」はフリース製よりもコットン100%がウチの長女には合っていました
我が家で使用していた「おくるみ」は、妻の大学時代の友人女性の方から頂いた物でしたが、コットン100%で出来ている「おくるみ」は長女に合っていたようです。
他のフリース製の「おくるみ」で一度長女をくるんでみたところ泣き出してしまったので、おそらく長女には汗を良く吸い取ってくれるコットン100%の「おくるみ」がしっくりとはまったようでした。
もちろん、他の赤ちゃんによっては、フリースなどの化繊の「おくるみ」の方が合っている、というケースもあると思います。
しかし肌が敏感で体温調節機能もまだ出来上がっていない新生児の赤ちゃんに「おくるみ」を使う際には、コットン100%などの出来るだけ自然の素材を使用した「おくるみ」を使ってあげて、赤ちゃんの汗を良く吸い取ってあげると赤ちゃんの背中スイッチも発動しにくくなると思います。
背中スイッチには「おくるみ」を
もし、現在赤ちゃんの背中スイッチでお困りのご夫婦やお母様に私達夫婦がアドバイスするとすれば、コットン100%の「おくるみ」で赤ちゃんを寝かしつける際に優しくくるんでみてください、という事を言ってさしあげたいです。
夜泣きにお困りの方はぜひ一度お試しになってみてください。
背中スイッチは一般的に8ヶ月~1歳半頃には発動しなくなり、赤ちゃんもだんだんと落ち着いて眠る習慣が身についてきます。
ですが、その落ち着くまでが大変ですよね。ママとパパは赤ちゃんの背中スイッチの対応に毎回抱っこしたりするのではなく、時には寝かしたままの状態で赤ちゃんを落ち着かせる方法も挑戦してみましょう。
赤ちゃんは泣くのも仕事です。泣くことで呼吸機能を発達させていきます。
ママが赤ちゃんの泣き声に敏感になるのは、ホルモンがそうなるように命令を出しているので仕方がない事ですが、あまり敏感になりすぎるとノイローゼになってしまいます。そんな時は育児から少し離れてママが冷静になれるように協力してもらいましょう。
赤ちゃんの寝かしつけは、添い寝や耳のツボをマッサージしたりなど色々あります。耳上部のY字型軟骨の間にある神門(しんもん)とよばれるツボは、軽く押して刺激してあげると赤ちゃんの寝かしつけに効果がありますよ。
あかちゃんのあたため過ぎと窒息には絶対に注意してください。正しい使い方はこちらです。