結婚した息子さん夫婦の家に、お姑さんとして初めて訪問する時は、
- 「お嫁さんと仲良くできるかしら?」
- 「気を遣わせないようにしなくちゃ」
など、いろいろと考えてしまうものですよね。お嫁さんとしても、お姑さんの訪問を前に緊張しながらあれこれと準備をしているかもしれません。
お嫁さんと良い関係を築いていけるかどうかは、両者の歩み寄りが大切なのは言うまでもありませんが、とりわけ、お姑さんが自分の何気ない言動に気をつけることが大切になります。
ここでは、息子さん夫婦の自宅を訪問する時に、お姑さんが気をつけたいポイントをあげてみましょう。
お嫁さんは想像以上にピリピリ?! お姑さんが心に留めておくこととは
結婚して間もなく、まだそれほどお付き合いが長くない時期に、お姑さんを自宅に招くお嫁さんは、お姑さんが想像する以上に緊張し、ピリピリしているものです。
中には、ネット上に掲載されている嫁姑問題についての体験談などを読み、
- 「自分もこんな目にあったらどうしよう」
- 「お義母さんは大丈夫かしら……」
なんて警戒している人もいるかもしれません。そしてもちろん、お姑さんによく見られたい、ソツがない嫁だと思われたい、という気持ちもあることでしょう。
こうした気持ちが渦巻いているお嫁さんは、非常に神経を尖らせているため、何気ないお姑さんの行動や言葉に、過剰とも思えるような反応をしてしまうことがあります。
そんなお嫁さんの気持ちを汲んであげて、お姑さんは次のようなことを気をつけてみましょう。
1.家の中をジロジロ見ない
親の立場として、息子さん夫婦がどんな生活をしているか、部屋のインテリアや片付き具合はどうかなどなど、いろいろなことが気になるものではありますが、家の中をジロジロと物色するように見るのはNG。
特に、主婦の聖域でもある台所は、お姑さんにジロジロ見られると、嫁として値踏みされているような気持ちになる人もいます。
お嫁さんは、口には出さなくてもお姑さんの行動を驚くほどよく観察していますので、注意しましょう。
2.目についたものを話題にする時は十分に気をつけて
お嫁さんと仲良くおしゃべりしたい気持ちから、家の中で目についたものを話題にすることもあるでしょう。
しかし、あれこれ聞かれると、お嫁さんはお姑さんから詮索されるように感じるかもしれません。
また、悪気はなくても「こんなところまで見ているなんて、細かい!」とマイナスの印象を持ってしまうかもしれませんので、話題選びは慎重に行いましょう。
3.基本的に台所には入らない
お嫁さんは、台所にお姑さんが入ることに非常に抵抗を感じることが多いものです。
小さいころから「他人の家の台所に入るのは行儀が悪い」と躾けられてきたお嫁さんならなおのこと、抵抗は大きいでしょう。
たとえ食事に招かれた場合でも、勝手に台所に入って準備や片づけを手伝おうとするのは避けた方がいいかもしれません。もし手伝いを申し出るにしても、台所の外から「何かすることある?」などと声をかけることをオススメします。
もちろん、お嫁さんから「座っていてください」と言われたら、本当に何もする必要はありませんので、言われた通り座っていましょう。
「嫁と姑は家族ではない」という認識を持って
あるお嫁さんは、お姑さんに初めて訪問された際、台所にあった「〇〇の素」のような簡便調理品を見られ、
「あら、これを使ってるのね」
と言われただけで、一気にお姑さんの印象が悪くなってしまったといいます。
お姑さんからしたら何気なく触れた話題のひとつだったかもしれませんが、お嫁さんにとっては手抜きを指摘されたように感じたのかもしれません。
例えば、これが実の娘との会話であれば何の問題もないことでしょう。もしくは、長年のお付き合いを重ねて信頼関係を築き、何でも話せるようになったお嫁さんであれば、笑って受け流してくれることでしょう。
しかし、まだ関係を築いている途中であり、しかもお姑さんの訪問にあたってピリピリしている時期のお嫁さんは、台所を見られたこと、手抜きとも取られかねない品物について触れられたことに、過剰に反応してしまうのですね。
お姑さんとお嫁さんは、家族ではありません。
お姑さんが家族のように思っていても、お嫁さんの立場から見れば、お姑さんは「夫の母親」に過ぎません。そして、姑というのは昔から、何をするというわけでもないのにお嫁さんから敬遠される存在でもあります。
自分の家族と同じような接し方をしても、お嫁さんとの距離は縮まるどころか、ますますひらいてしまうだけです。
お嫁さんとの信頼関係ができるまでは、遠慮や気遣い、思いやりといったものが非常に大切ですので、最初はいきなり親しくなろうとせずに、距離感を持ってお嫁さんと接することを心がけた方が良いでしょう。
お嫁さんとのお付き合いは、これから先何十年と続くものです。焦らずに、ゆっくりと良い関係を築いていってくださいね。