我が家には現在、3歳の長男、2歳の次男、そして2ヶ月の長女がいます。
次男が生まれた時、長男はまだ1歳2ヶ月。まだまだ赤ちゃんとなんら変わりない月齢で、本人の意思関係なくお兄ちゃんになったわけです。
私自身長女で、昔から何かと「お姉ちゃんなんだから…」と言われ続けて育ちました。子供ながら、「好きでお姉ちゃんになったわけじゃないし」「妹なんかいらない!」と度々思っていたので、私は絶対に「お兄ちゃんなんだから…」は言わないと決めていました。
そして次男の出産が近づくにつれ、長男に変化が。
それまでは誰とでも寝られていたのに、急にママ!ママ!と私としか寝なくなってしまいました。あぁ、これが赤ちゃん返りってやつなのね…とこの時は呑気に構えていました。
まだ次男も生まれていなかったし、お腹が大きくて動きづらい事を除けば長男がベッタリしてきてもなんら問題はなかったので。
でもそれは赤ちゃん返りのほんの始まりにしか過ぎなかったんです。
赤ちゃん返りの結果…寝ない!食べない!泣き止まない!
無事に次男が産まれ、長男が私の実母と病院にお見舞いに来てくれた時のこと。
内心、2日ほど会えなかったので「ママー!」って泣くかな?と思ってたんですが、なんと長男私のそばに一切寄ってこなかったんです。むしろ早く帰ろうと実母を引っ張っていて、「バイバイー」と笑顔で去って行きました。その時ばかりは私の方が寂しくて泣きそうになりました…
入院中の長男の家での様子は実母からのメールで聞いていたのですが、良く食べるし良く寝るしご機嫌だよとのこと。
ところが、退院したその日の夜から夜泣きが始まりました。
もちろん新生児の次男もいるので夜中の頻回授乳もあり…でも、そのタイミングを見計らったように長男もギャンギャン泣くんです。
「ママー!ママー!」と泣くので抱っこしてあげたいけど、次男もお腹をすかしている。
頭では長男を優先にと分かっていても、いつまでも泣き止まない長男にイライラしてしまい「ちょっと待ってって言ってるでしょ!」と怒鳴ってしまったこともありました。
怒鳴ってっすぐ自己嫌悪に陥るんですが、その瞬間は頼むから静かにして!せっかく次男が寝たのに!と思ってしまっていて…。自分も毎日の夜中の授乳で寝不足だったので、体力的にも気持ち的にも余裕が無かったんです。
昼間は、オムツや授乳以外はとにかく次男の見えない所で長男と過ごすようにしていました。その時間だけはご機嫌なのですが、次男の授乳…となると話は別。
「ダメー!」と言って私の腕を引っ張ったり、次男を引っ張ったりするように…
最初は「優しくしてあげてね」「ここで絵本呼んであげようか?」と優しく対応出来るんですが、何度も何度も同じことをされると「いい加減にして!」と感情のままに怒ってしまう自分がいました。
どれだけ長男との時間を作ってもダメ。
これからどうすればいいんだろうと思いながら里帰り終了で自宅へ戻り家族4人生活のスタート。
もちろん相変わらず夜泣きもあり、次男絡みになると大泣きし、おまけにご飯までなかなか食べてくれなくなってしまいました。この時の私は目の前の事でいっぱいいっぱいで、今思えば長男の気持ちに寄り添ったフリをしていただけだったんだと思います。
あの時の反省を活かして…
結局、これといった対処法も見つからず、長男の赤ちゃん返りが落ち着いたのは半年後でした。時間が解決してくれたというよりも、長男が諦めたと言った方が正しいのかもしれません。
赤ちゃん返りがおさまり、長男と次男が一緒に遊べるようになった時、3人目を妊娠。
イヤイヤ期の真っ只中だった長男ですが、私のお腹が大きくなるにつれて『赤ちゃんがいる』というのを認識していたようで、
「赤ちゃんいるね!」
「動いてるね!」
「おーい!まだかーい?」
とお腹に声をかけてくれることもありました。対して次男はまだ理解が出来ていなかったようで、お腹に乗ったり蹴ったり好き放題。
でも、3人目ともなると私自身も適当になってきていたので、何をされても寛大でいられました。
- 今回は前回の反省を活かして、赤ちゃん返りが始まってもとにかく上の子達の気持ちを尊重しよう!
- 親の都合、私の勝手な感情で怒るのはやめよう!
と決意もしました。
今回の赤ちゃん返りの始まりは次男の後追いが激しくなった事で、寝るときは特に「ママ!ママ!」となっていて、以前の長男を思い出しました。もちろん長男も「ママと寝る~!」と言うので、両脇に抱えて寝る日々。
夜中に急に陣痛が来て子供達が不安になることも考え、3人目にして初めての計画分娩を決意。そして3人目となる長女が誕生しました。
次男の次は長男…時間差の赤ちゃん返り
長女を初めて見たとき、長男は
「可愛いねー!赤ちゃん可愛いねー!」
とヨシヨシしてくれ、私とも普通に喋ったりしてくれていたので一安心。次男はというと、まるで以前の長男のように私に一切近寄らず…
「今回は次男の赤ちゃん返りの方が酷そうだな。」
そう思い、旦那と里帰り先で主に面倒を見てくれた祖母に、
「なるべく次男との時間を作ってあげたいから、長男の事をよろしく」
とお願いしました。もちろん長男との時間も作るつもりでしたが、逆に長男は
「ばーちゃんと遊ぶよ~」
「パパと遊ぶよ~」
と言っていたのでこの方がいいと思ってたんです。
幸い、長女はよく寝てくれる子で、オムツと授乳さえすれば3時間は寝てくれていました。なので、多少泣いていようが次男の「ママ!ママ!」に寛大に最後まで付き合ってあげれていたんです。
そのおかげもあってか、次男の赤ちゃん返りは里帰り中に落ち着きました。
「これなら自宅へ帰っても大丈夫!」
そう思ったのに、自宅へ帰ったとたん長男が泣き虫星人に!!
「次男くんがママ好きだって言ったから、だから僕はばーちゃん好きって言ったの!ママ好き…ママ好きやも~ん!!」
と私に抱きつき大泣きする長男。
確かに、ずっとずっと次男はママ!ママ!だった…もちろん長男にも声をかけていたけど、長男は「僕ばーちゃん好き!」と言っていたから完全に真に受けて祖母に任せていました。
そっか…
次男がママ!ママ!って言ってたから我慢してたんだね。「お兄ちゃんなんだから!」とは誰も言わなかったけど、自分で「お兄ちゃんだから我慢しよう」と思ってたんだね。
そんな長男の成長を嬉しく感じると共に、気付いてあげられなかった自分に本当に嫌気がさしました。
兄弟の赤ちゃん返りは全員と1対1の時間を
自宅へ帰って長男の赤ちゃん返りが始まった事で、落ち着いたと思った次男の赤ちゃん返りも再発。
2人同時に泣いて私に「抱っこ~」とタックルし、ママの取り合いの末に激しいケンカに発展する事もしょっちゅう。
私は、ケンカをして明らかにどちらか一方が悪い事をした時以外は、どちらかにベッタリくっつく事をやめました。
とにかく2人とも平等に。
長女の事は本当に必要最低限のお世話のみ。
そして、旦那が休みの日には交代で1対1の時間を作るようにしました。
長男と公園デートして沢山スキンシップしたり、次男と買い物へ行って帰りに一緒にお菓子を食べたり。そういった特別な時間を作る事によって、現在は2人とも赤ちゃん返りはほとんどなくなりました。
落ち着いたからと言って気を抜くと、またいつ赤ちゃん返りが再発するか分からないので、これからも1人1人との特別な時間を作って子供達の気持ちに寄り添って行きたいと思います。