赤ちゃんが生まれる前から「母乳で育てる!」と強く意気込んでいるママも、なんとなく「母乳が出たらいいなあ」くらいに思っているママも、いざ育児が始まると授乳には四苦八苦するもの。
赤ちゃんへの授乳と寝かしつけは、低月齢のうちは特に大きな関連があります。
ここでは、授乳と寝かしつけの関係について見ていきましょう。
新生児の授乳は無限ループの始まり
新生児のうちはお乳を飲むだけでかなりの体力を使うため、赤ちゃんはすぐ疲れて寝てしまいます。
しかし、お腹がいっぱいになっているわけではないので、すぐにお腹が空いて泣きます。
そしてママは、
「さっき飲んだばかりなのに、また!?」
と愕然とする…これがかなりの頻度で繰り返されます。
そのため、1回の授乳に2時間半近くかかり、やれやれさあ私も休もうか…というところでまた赤ちゃんが泣き出す、という無限ループに陥ってしまったのです。
産後間もない体にこのループは、本当に辛かったです。
授乳をすれば赤ちゃんは寝てくれる、しかしすぐに泣いて起きる…
こんな生活をしていては、赤ちゃんの生活リズムはいつまでも作ることができませんし、ママも休めないため、母乳の出が悪くなってしまうこともありえます。
ミルクを足すのは悪いことではありません
このような時は、授乳の間隔をあけて生活リズムを作るために、ミルクを利用する方法も有効です。
完母、つまり完全母乳育児を目指すママの中には、ミルクを飲ませることに罪悪感を感じる人も少なくありませんが、ミルクは赤ちゃんの敵ではないのです。
適度にミルクを足すことは、赤ちゃんをお腹いっぱいにして授乳時間を調整し、生活リズムの基礎を作るために役立つだけでなく、ママが少しでも休んで、精神的・体力的なパワーを補充することにつながります。
完全母乳育児教の呪縛
母乳育児を強く勧める人などは、よく「頻回授乳にしないと完母にならない」と言って、赤ちゃんが泣くたびに授乳する生活を推奨していますが、それではいつまでも生活リズムはつかないし、ママは疲れ果てて精神的な限界に達してしまいますよね。
当然、寝かしつけなんてできるはずもありません。
母乳だけで赤ちゃんをお腹いっぱいにして寝かせるのが当たり前で、それができない自分はなんてダメな母親なんだろう、などと精神的に追い詰められて、赤ちゃんの泣き声が恐怖に感じてしまうほどでした。
今から考えると、これがそもそもの間違いだったのですね。
母乳にこだわりすぎてしまうのも、赤ちゃんの寝かしつけを授乳に頼るのも、本当はよくないことなのですから。
完璧を目指すのではなく臨機応変に
こんな私のようにならないためにも、自分がしんどい時、赤ちゃんがお腹が空いて何度も泣いてしまうような時はミルクの力を借りましょう。
毎回授乳するたびにミルクを足すのではなく、母乳が出にくくなる夕方、あるいは寝る前などに少しミルクを飲ませ、授乳の間隔をママの方で調節してあげると、赤ちゃんの生活リズムもつきやすくなります。
完母だから頻回授乳は当たり前、完母だから赤ちゃんが寝ないのは当たり前、と考えるのでなく、少しでも赤ちゃんと自分が快適に過ごせる工夫として、ミルクを使うことを検討してください。
コチラもチェック!
- 母乳は出なくても大丈夫だよ|完母へのこだわりに縛られないで
- 赤ちゃんの負担になっても…ミルクは赤ちゃんの敵!完全母乳育児教の呪縛
- 母の母乳へのこだわりは誰のため?なんのため?
- プレママが母乳について理解しておきたいこと|足りないと泣く我が子に細菌まみれの母乳を与えるほど追い詰められないために
- ママ友はみんな完母…ミルクや混合で劣等感を感じてしまう時の気持ちの切り替え方
- もうなんなのっ!?挨拶代わりの「母乳なの?」に対する上手な答え方
- 出産前のパパの行動がカギ?ママが過剰な完全母乳信仰にハマるのを防ぐためにできる事
- 幸せの絶頂のはずが崖っぷち|知っておきたい妻が完全母乳に拘り追い詰められる5つの理由
こちらはパパ向け