「出産予定日が近くなってきてママがイライラするってどういう事?」
と、タイトルを見てパパは首を傾げてしまったのではないでしょうか。
長く、決して楽しい時期だけでなく、辛い事も沢山あった妊娠生活を送っていたママにとって、もうすぐやっと感動の赤ちゃんとのご対面なんだから、イライラはないでしょ!と突っ込みたくなるパパの心境も分かります。
パパもいよいよ赤ちゃんと会えるのを楽しみにしている事だと思います。それはもちろんママもそう思ってますし、周囲の親族や友人達も今か今かと心待ちにしている事でしょう。
でも、ちょっと待ってください!
実はパパや周りからのママに対するある接し方によっては・・ママはこの時期相当イライラするのです。
今回はママが穏やかに出産を迎える為に、是非パパに気を付けてもらいたい事と、どうしてママがイライラするのか?そこに焦点を当ててみたいと思います。
周りからの出産に向けての色々なプレッシャー・・ママを追い詰めないで!
臨月に入って出産予定日が近くなるとママがイライラする理由。それはママへの周りからのこんな接し方が原因なんです。
- もうすぐ予定日だけど、そろそろ?と会う度に周りから言われる
- 予定日を一日でも超過したら、まだ産まれないの?と周囲からプレッシャーをかけられる
- むやみに「出産は命がけだから・・スイカを出すような痛み・・」など、余計な不安を与えられる
- 陣痛はのたうちまわるような痛みだけど頑張って!と言われる
どうでしょうか?
これらの言葉が何故ママにとってイライラの原因になるのかパパは理解できるでしょうか?
痛いからナニ?催促すれば産まれるの?
ではここでママの心境について考えてみようと思います。
予定日が近くなると、ママはいつ始まるか分からない陣痛(破水から始まる人もいますが^^)に不安も混じったドキドキした気持ちで日々過ごします。
何で不安なのか?
それは、陣痛・出産=痛いという思いが強いからだと思います。
さっきの例で挙げた、周りからの「出産は命がけ」や、「スイカを出す痛み」「陣痛の痛みはのたうちまわる」等々・・
陣痛と出産は怖くて大変なものだという周囲からの吹き込みをたくさん受けているママが多いんですね。確かに痛みを伴いますが、あまりに周りから「大変だよ」と言われ続けるとどうでしょうか。
ママはそのうち来る陣痛や出産に対してとてもナイーブな後ろ向きな気持ちになってしまいます。
「もう、わかったから放っておいてよ!」「そんなに痛い痛いと言わないでほしい!」そんな気持ちにママはなることでしょう。
そしてもう一つの例で挙げた「出産まだ?」コール。
これはひょっとしたらパパもママに言ってしまった経験があるかもしれませんね。
事あるごとに「もう産まれるかもしれない!」とソワソワしてしまい、ママに「どう?陣痛来そう?」と聞いたり、
ママが少し「あれ・・お腹が痛いような・・」なんて事を言ったら「陣痛!?病院行く?」と急かしたり…。
特に予定日になっても産まれていなかったり、日にちを過ぎてしまった場合は、更に周りからの「まだなの?」コールは強くなります。
悪気がないではなく、ママの気持ちを考えて
ここで一番考えて欲しいのは、ママの気持ちです。
ママだって「この日に産まれます。」と周りに言えたらどんなに楽でしょうか。
日が過ぎるにつれてお腹の赤ちゃんは大きくなりますし、体重も増えます。という事は出産が辛くなるかしら・・まだ出てこないけど、赤ちゃんは元気なのかな・・と、当事者であるママは一番不安なのです。
ママ自身が一番「一体いつ産まれるの??」と叫びたいくらいなんですね。
でもいつ産まれるかは赤ちゃんのタイミング次第なので、正直誰にも「お産の始まり」は分かりません。先生から「予定日より早く産まれそうだね」なんて言われてても、結局予定日過ぎて産まれたり・・なんて事もよくある話です。
ただその時が来るのを「待つ」しかできないのはもどかしいですが、産まれない赤ちゃんはいません。余計な周りからのプレッシャーでママが追いつめられていくのは気の毒ですね。
適度な運動や散歩で気晴らしを。ゆったりとした気持ちで過ごしましょう
ではどうしたら心穏やかにママが臨月を過ごす事ができるのでしょうか。
これはパパのサポートが必須になります。
間違ってもパパはママに「まだ陣痛来ないの?予定日近いのに。」など、急かすような言葉をかけないでくださいね。
ここまで長かった妊娠生活。
振り返ってみてください。つわりで苦しそうにしていたママの背中をさすったり、病院でもらったエコーを2人一緒に楽しみに見たり、ママのお腹を触って胎動を感じてみたり・・
思い返すと色々な事があったのではないでしょうか?
いよいよその妊娠生活もラスト一か月です!
いよいよ出産という大仕事を目前に控えたママ。できるだけ臨月は心穏やかに、過ごしてもらいたいものです。
パパができるサポートですが、一緒に散歩に出かけたり適度な運動などをしてみるのもいいかもしれません。
この時期は臨月前までのようにお腹の張りに注意しながら生活を制限する必要はありません。むしろ、お腹の張りは陣痛へと繋がるので、どんどん動いた方がいいという先生も多いです。
周囲からのストレスを抱えて家で悶々と過ごすのはとてもママにとっていい環境とは言えません。
ここはパパが率先してママを息抜きに散歩に誘ってみたりして、ママがゆっくりとした環境で心身ともにリラックスして過ごせるようにパパが気を配ってあげてほしいと思います。
そして、あまりに両親などから「まだ?」コールがあるようでしたら、「そっとしておいて欲しい。」とやんわり伝えるのもいいと思いますよ。
お嫁さんから言われたらカチンとくるご両親でも、息子から言われたら素直に聞き入れてくれるのではないでしょうか。
泣いても笑ってもあと少しで妊娠生活は終わります。是非今のこの貴重な時間を大切に過ごしてもらいたいと思います。