やっと歯の生え始めた赤ちゃんの口元から「キリ、キリ、キリッ」と音が聞こえてきて、驚かれるママたちもおられることでしょう。
今回は、そんな赤ちゃんたちの歯ぎしりの原因と対処法についてご紹介いたします。
赤ちゃんの歯ぎしりの理由とは?
実は、赤ちゃんの歯ぎしりはそれほど珍しいことではありません。ですが、ママからすれば「歯ぎしりでやっと生えたばかりの乳歯が折れたらどうしよう?」と不安になることもあるのではないでしょうか?
日本においては、赤ちゃんの歯ぎしりは、顎の骨の成長や永久歯の位置を決めることと関係していると考えられています。
しかしながら、歯科医や小児科医を含めたアメリカの専門家たちによると、赤ちゃんが歯ぎしりをする明確な理由はまだ分かっていないとされています。
それらのエキスパートたちは赤ちゃんが歯ぎしりする理由として、耳の痛みやストレス、噛み合わせの調整や、アレルギーや鼻詰りによる呼吸困難の問題などが関係していると考えています。
また、特に歯が生え始めたばかりの頃の歯ぎしりは、赤ちゃんが新しい自分の歯を‘確かめる’ための動作だとも考えられています。
いずれにせよ、赤ちゃんの歯ぎしりがどうしても気になるのであれば、一度歯科医に診てもらうようにしましょう。
赤ちゃんの歯ぎしりの対処法とは?
アメリカでは、歯の生え始める6ヶ月頃から、永久歯に生え変わる6歳頃までの約38%もの子供たちが、歯ぎしりをするとされています。
しかしながら赤ちゃんおよび子供の歯ぎしりは、何も対処法をしなくても自然となくなることが多いとされています。そのため、赤ちゃんの歯ぎしりは、特に異常がみられないのであれば、それほど気にすることはないと言えるでしょう。
一般的に、日中よりも夜間に多い歯ぎしりですが、「赤ちゃんの歯ぎしりが気になって眠れない!」というママや、歯ぎしりで赤ちゃんが口の中や、歯を傷つけないかを心配されるママもおられることでしょう。
そんな時の対処法としては、まだ月齢の低い赤ちゃんであれば、歯ぎしりが始まった時におしゃぶりをあげるのも効果的です。おしゃぶりの歯に対する影響を心配される方もいるようですが、長時間使用しなければおしゃぶりの使用は問題ありません。
「おしゃぶりを使うのはちょっと…。」と思う年齢の子供である場合は、マウスピースなどを使用してみると良いでしょう。
他にも、赤ちゃんの歯ぎしりへの対処法として、下記のことに気をつけてあげるようにしましょう。
- 赤ちゃんの感じるストレスを出来る限り軽減する、特に眠る前にストレスを感じさせない。
- 筋肉をほぐすため、またリラックスするために優しくマッサージをしてあげる。
- 脱水状態も歯ぎしりの原因の一つと考えられているため、眠る前に水分を摂るようにする。
- 歯ぎしりのことで歯科医にかかる予定なら、夜間の歯ぎしりの様子を撮影しておくと良い。
参照サイト
Web MD : http://www.webmd.com/oral-health/guide/teeth-grinding-bruxism?page=2
Baby Center : http://www.babycenter.com/0_teeth-grinding-bruxism_1524446.bc