今回お届けするのは、呼吸法による寝かしつけ。リラックスすることが、何よりも良質な睡眠には欠かせないことをご存知の方はきっと多いことでしょう。
実はこちらの寝かしつけ方法、ママと赤ちゃんの健康促進効果もあるそうなんですよ!
赤ちゃんを寝かしつけるための呼吸法
まずは、赤ちゃんを寝かしつけるための呼吸法をご紹介したいと思います。呼吸法と言ってもこちらの寝かしつけ方法はとっても簡単。
赤ちゃんの耳をママの心臓にぴたりとくっつけるように抱っこし、ママが赤ちゃんの呼吸に合わせて呼吸をするという方法です。
すると、赤ちゃんがママのお腹にいた頃を思い出し、安心感と共に眠りにつくというもの。実は、肌と肌を密着させて行うと、さらに様々な益があることが分かっています。
ママと赤ちゃんの肌の触れ合いはとっても大切!
ママが赤ちゃんと肌を触れ合わせたり、呼吸を合わせて寝かしつける方法の益をアメリカのサイト「Natural Child Magazine」と、プエルトリコのサイト「DOULA CARIBE INTERNACIONAL」からいくつかピックアップしてみました。
1.SIDS(乳幼児突然死症候群)を避けることができる
原因はまだあまり良く分かっていないSIDSですが、赤ちゃんの呼吸器系がまだ未発達なために起こるとも考えられています。
そのため、赤ちゃんが呼吸をするのを忘れてしまうこともあるそうですが、赤ちゃんがママの寝息や心臓の音を効くことによって、「呼吸しなきゃ」と思ってくれるんだそうですよ。
2.ママの産後うつを軽くする
産後うつは、出産後の一過性のものだと思われていますが、重症化すると慢性うつ病になってしまう可能性もあります。
しかし、赤ちゃんと肌を触れ合わせることによって、それを軽減することができるそうです。赤ちゃんがママのセラピー役になってくれるんですね。
3.赤ちゃんがあまり泣かなくなる
少なくとも1日3時間以上赤ちゃんと肌の接触がある場合、43%もの確率で赤ちゃんが泣くのを軽減できたという研究結果があります。
4.赤ちゃんと両親の絆を強める
赤ちゃんがママやパパに触れ合い、その心音を聞くと安心するのは当然のことでしょう。しかしながら、興味深い研究データがあります。
実は、赤ちゃんがママやパパの心音や呼吸を聞くと、赤ちゃんのほうでもそれに自分の心音をシンクロさせようとするそうです。ところが、他人のものには決してシンクロさせようとしないんだとか。
このことから、肌の触れ合いが、どれだけ絆を深める大切なものであるのかが、よく分かるのではないでしょうか。
5.赤ちゃんの内臓機能を高めたり、免疫力を強める
肌の触れ合いは赤ちゃんの神経を刺激し、新生児の小腸などの絨毛のサイズを広げるのを助け、内蔵機能を高めることになります。また、免疫力強化にも効果的です。
肌を触れ合いながら赤ちゃんと呼吸を合わせることが、これだけたくさんの益をもたらすことになるのなら、早速始めなきゃ!ですね。
参照サイト
- DOULA CARIBE INTERNACIONAL(http://doulacaribeinternacional.com/7-health-reasons-to-be-skin-to-skin-with-your-baby-after-birth/)
- Natural Child Magazine(http://www.naturalchildmagazine.com/1304/safe_cosleeping.htm)