女性は日頃から体重の増減に関しては男性に比べて敏感だと思います。でも、これが「妊娠」となると、更にママ達は「体重」に関して敏感になるのです。
特に日頃から体重管理をしっかり行っているママだと尚更かもしれません。
- 「妊娠したらそりゃ体重は増えるでしょ?お腹もあんなに大きくなるんだし」
- 「赤ちゃんがいるからちゃんと食べないと心配だよ。」
パパは疑問に感じるかもしれないですね。
ここでは「妊娠中の体重増加」に隠された危険性についてお話しいたします。パパも知っておく事で、ママの気持ちを理解してあげてくださいね。
妊婦は二人分食べた方がいいは迷信!?食べ過ぎはリスク大!!
パパはこんな話を聞いた事はないですか?
「妊婦さんは赤ちゃんの分と2人分食べた方が良い!!」
特にパパ達のご両親~おばあちゃん世代の人がよく言っているイメージはないでしょうか?これって実際はどうなんでしょう?
答えは「間違い」です。。
なぜこんな事が言われるのかと言うと、昔は食べ物も満足に食べられない時代がありました。そんな中、赤ちゃんを育てないとういけない妊婦さんは、率先して少しでも栄養を補給しないといけなかったのです。
ですので、食べられる物がある時はとにかく食べておきなさいという昔の食事情から来ていた言葉のようです。でも現代はどうでしょうか?ありとあらゆる食べ物に恵まれていますよね。
欧米の食文化なども取り入れられている事もあって、高カロリーで糖分や塩分を必要以上に取ってしまいがちだと思います。そんな食事を2人分なんて取っていたらどうなるのでしょうか。
もしママが周囲の人に「2人分食べないと・・」と言われて困っていたら、パパがやんわりとママをフォローしてあげてほしいですね。
怖い体重増加のリスク!?難産の危険性も・・
では2人分食べたらダメなのがわかった所で、「どうして体重増加がいけないのか?」を説明したいと思います。
主に二つのリスクが考えられます。
- 妊娠中毒症になるリスク
- 難産になるリスク
まず「妊娠中毒症」ですが、こちらは尿たんぱく・高血圧のいずれかが発症、もしくは二つとも発症していて、それぞれ妊娠前からの症状ではないという事が前提になります。
それぞれについて説明します。
- 高血圧・・赤ちゃんへの栄養が十分に与えられず母子ともに危険
- 尿たんぱく・・こちらは通常健康であれば尿にたんぱくが出る事はありません。でも腎臓の機能が低下(妊娠中毒症によって)すると、たんぱくが出る事があるようです。こちらはひどくなると、赤ちゃんの成長にも繋がってしまいます。
では対策はどうしたらいいのでしょうか?
こちらの妊娠中毒症になりやすい傾向のある人として、極端に肥満な人・高血圧・糖尿病・腎臓病の人・高年初産の人・ストレス・睡眠不足がある人・・等々。諸々となりやすい傾向というのはあるようです。
でも、実際の所「これが原因」というのは分かっていないようです。ですので、対策と言うと難しいかもしれませんが、塩分の取りすぎに気を付けたり、なるべくストレスを溜めないなどは日頃から気を付けるべきでしょう。
あと、極端に太りすぎると「難産」の危険性も高くなります!
というのは、産道に脂肪が付きすぎてしまう為、出産の際に赤ちゃんが通りにくくなります。それによって出産に時間もかかりますし、結果難産になってしまうのですね。
ママが体重増加に敏感になり、ピリピリとなりがちなのも、こんな理由があるからだという事がパパもお分かりいただけたのではないでしょうか?
楽しく2人で体重管理を乗り切るのが大切です
「ああ・・また体重増えてる・・。」「また先生に注意されるな・・」
毎日体重計と睨めっこしているママを、今まではパパは何となく「大変そうだね~」という感じで見てきたのではないでしょうか?産婦人科によっては、とても体重管理に厳しい所もあります。
「毎週○○グラムまでしか増やしたらダメ!!」と言った具体的な数字を出す産院も珍しくありません。
決してそれはイジワルではなくて、先ほど話をしたようなリスクを考えた上での事なのですが、あまりの厳しさにママの中にはそれがとてもストレスに感じる事もあります。
食べられない事などへのイライラが募り、ストレスを溜めこむと自律神経や腎臓機能が低下します。
その結果、尿にたんぱくが出たり血圧が上がって妊娠中毒症に繋がる危険性も出てきます!これでは何の為の体重管理か本末転倒な事になってしまいます。
ママが過度にピリピリとせずにすむようにするには、パパがやんわりとママの手助けをする事が必要です。
- ママ一人でウォーキングに行くのではなくて、たまには一緒に付き合う
- 外食が多い場合は、ママと一緒に週末にキッチンに立って料理作りを楽しむ
などなど。
又、毎日我慢我慢の日々はママの体にも心にも毒になります。メリハリが必要です。たまには2人でママの好きなケーキや外食を楽しんだりする「ご褒美」の時間も大切ではないでしょうか。
「ご褒美」がある事でまた次からママも頑張れると思います。
体重管理は結構ママ一人孤独に抱え込んで頑張りがちになるので、パパも一緒に悩んで考えて行動してくれたらママは心強いことでしょう。ママと一緒にぜひ計画を立ててみて、心身ともに健康的な「体重管理」を目指して頑張ってみてはいかがでしょうか。