育児というものは、イライラすることの連続です。
特に、子供がまだ小さい場合は、食事やオムツ、お風呂や着替えなどに手が掛かると同時に、イヤイヤや癇癪もあって時間がかかることも多く、思うようにいかない毎日に疲れきってしまいますよね。そんな時、どうしても子供にイライラして声を荒らげてしまったり、キツく当たってしまったりするママもいるかもしれません。
しかし、ママがイライラしてしまうのは、果たして本当に子供が原因なのでしょうか?
イライラの本当の原因は、どこにある?
朝から掃除や洗濯、朝食作りに忙しいママ。
そこに、ハイハイの赤ちゃんが寄ってきて危ないものを触ろうとしたり、イヤイヤ絶頂期の子供がちょっとしたことで泣き出したりすると、どうしてもイライラしてしまいますよね。
最初は優しくなだめたり注意したりしていても、子供が言うことを聞かないと、ついつい口調がキツくなったり怒鳴ったり、果ては物に当たったりしてしまうこともあります。
子供は可愛いのに、忙しいところに来られるとついイライラをぶつけてしまう。そして、後から冷静になって考えると「どうしてあんなにイライラしたんだろう」と自己嫌悪。そんな経験は誰でも持っていることでしょう。
しかし、そのイライラ、本当は誰に向けられたものなのでしょうか?
もしもその時、パパがその場にいたのに何もしてくれなかったとしたら、ママのイライラの矛先は子供ではなく、実はパパを向いているのかもしれません。
過剰に怒ってしまうのはパパに向けた「イライラアピール」かも
ママが必要以上に子供に怒鳴ったり、物に当ってわざと大きな音を立てたりするのは、パパに気づいて欲しくて無意識にやっている「イライラアピール」であることも考えられます。
ママは自分で気がついていないかもしれませんが、本心では、何もしてくれないパパに「もっと手伝ってよ!」「私の大変さをわかってよ!」と思っているのではないでしょうか。
夫には直接言えないその言葉が、子供へのイライラとなってあらわれ、無抵抗の子供にストレスをぶつけてしまう・・・。
イライラアピールは、何もかも1人で抱え込んでしまうママの、心の叫びのようなものかもしれません。
自分の辛さや大変さを言葉にして夫に伝えよう
ママが黙って1人で頑張れば頑張るほど、パパは「なんだ、俺が手伝わなくても大丈夫じゃん」と思い込み、ますます何もしなくなってしまいます。
ママが育児の大変さを理解して欲しいなら、その気持ちをきちんと言葉にして伝えるしかないのです。男性は、女性の気持ちを察して自主的に行動するようなことはまずありませんし、家事や育児を1人で抱え込みながらイライラアピールをしても、不快な気持ちになるだけです。
それどころか、「何か知らないけど、ママ怒ってるから近づかないようにしよう」なんて、その場から遠ざかってしまうこともあります。
また、ママのイライラアピールでストレスをぶつけられ、必要以上に怒られる子供が、精神的に不安定になってしまう可能性も考えられます。
パパも忙しいし、疲れているし、手伝いを頼むのは申し訳ない。
そんな気持ちから、なかなか思っていることを口に出せないのかもしれませんが、イライラアピールをするよりも、言葉でストレートに「大変だから手伝って」と伝えた方が、お互いに嫌な気持ちにならずに済みますし、何より、子供にとっても良いはずです。
夫へのイライラを無抵抗な子供にぶつけてしまわないように、日頃からパパとコミュニケーションを取り、自分の気持ちを言葉にして伝えるクセをつけるよう心がけたいですね。