特に嫁姑の関係が悪いわけではなくても、姑から「嫌味を言われた」「責められた」と感じた経験のある女性は少なくないもの。姑からの多少の嫌味やチクチクいびりは、よくあることなのかもしれません。
しかし、嫁だけが悪いわけではない、あるいは誰かに責任があるわけでもないのに、なぜか「全て嫁が悪い!」と決めつけて、責めてしまう姑もいるようです。
そういう姑は、なぜか自分の息子には何も言わず、嫁「だけ」を悪者にする傾向があります。
嫁の立場の女性にとっては、理不尽極まりない話ですよね。
このように、お嫁さんだけが理不尽に責められてしまうのは、一体どんな場合なのでしょうか。ここでは5つのパターンをご紹介します。
どうして息子に言わないの? 嫁ばかり文句を言われるパターン5つ
1.母の日のプレゼントが気に入らない
母の日に、息子夫婦からプレゼントが送られてきました。しかし、そのプレゼントは残念ながら姑の気に入るものではありません。
そんな時、姑はなぜか嫁に対してだけ文句を言います。あるいは、「うちの嫁は気が利かないわ」なんて、周囲にもらします。
母の日は、義母の日ではありません。もちろん、立場上、嫁としてプレゼントを渡しますが、それが気に入らないのであれば、本来文句を言うべき相手は実の息子であるはず。それなのに、なぜか嫁が全て悪いことになってしまいます。
2.孫が熱を出した
孫が風邪を引いた、感染症にかかった、などと聞くと、
「家族の健康管理がなっていない、嫁が悪い」
という思考に行き着いてしまう姑は、一定数いるようです。
どんなに気をつけていても、風邪やインフルエンザなどにかかることはあります。集団生活をしていれば尚のこと、100%病気を防ぐなんていうことはまず不可能ですよね。嫁と孫の生活を実際に見ていたわけでもないのに、なぜか嫁のせいで孫が病気になったと思いこんで、責めてしまうのです。
3.孫の言葉が遅い
言葉が出るまでには大きな個人差があるのに、孫がなかなか喋らないのは嫁のせいだと思い込み、
- 「嫁があまり話しかけないせいではないか」
- 「絵本を読んであげないからよ!」
- 「テレビやDVDばかり見せているんでしょ」
などと決めつけては嫁だけを責めるパターンもあります。
言葉に関してだけではなく、孫の生活習慣や躾など、何か目につく点があると、姑はどうしてもお嫁さんばかり悪者にしてしまいがち。子育てはお嫁さんだけでなく、夫婦2人でするものなのに、なぜ自分の息子に対しては何も言わないのでしょうね?
4.結婚してから息子が太った
息子が結婚当初より太ったのは、嫁せいと考える姑もまた、多いようです。
確かに、料理で家族健康を管理するのは嫁の役割ではありますが、仕事が忙しくて食事の時間が不規則になったり、運動不足や睡眠不足になったりして、体重が増えることもあります。
ある程度の年齢に慣れば、加齢による体型や体質の変化で太ることもありますよね。
また、嫁が家できちんとバランスの良い料理を作っていても、夫が外食や買い食いをして太るのはどうしようもありません。
体重の増減は、嫁が作る食事だけが原因ではなく、自分の息子の自己管理の問題でもあるはずなのに、姑はそれを棚に上げてお嫁さんを責めてしまうのです。
5.実家に帰省してこない
たまたま休みが合わなかったり、忙しかったりしてしばらく帰省できないことを嫁のせいにしてしまうパターンも。
お盆やお正月に帰れない、と伝えると、
「どうせ嫁が来たくないって言ってるんでしょ!」
とお嫁さんを悪者に仕立て上げます。
実は私の姑も、これに当てはまります。帰省してこないのは嫁がダメと言うからだ、と思い込んでいるらしく、自分の息子は「嫁の言いなりになって実家にも帰れない、かわいそうな子」なのだそうです。
いかがでしょうか?夫として、思い当たる節はありませんでしたか?
母親というものは、いくつになっても息子が可愛いものだといいます。そのかわいい息子と結婚した嫁を快く思わないあまりに、何かあるとすぐに嫁のせいだと考えてしまう姑は多いのかもしれません。そういう姑にとっては、いいことは全て息子のおかげ、悪いことは全て嫁のせい、なのです。
このように、姑からチクチク責められたり嫌味を言われたりして、不愉快な思いをしているお嫁さんは少なくないはずです。
しかし、一番問題なのは、夫がそれに気づかず、お嫁さんを全くかばってくれないこと。
姑から嫌味を言われるにしろ、責められるにしろ、夫がかばってくれたり諌めてくれたりすれば、嫁としてもそれを受け流すことができます。夫が自分の味方でいてくれる、そう感じられるだけで、女性は安心するのです。
でも、ここで夫が我関せずの状態でのほほんとしていると、しだいに不満がたまって嫁姑関係は悪化し、ひいては夫婦関係の危機に発展しすることも考えられます。
自分の母親がこんなタイプの姑ではないかどうか、そして、お嫁さんばかりを責める自分の母親を放置していないかどうか、今一度思い返してみてはいかがでしょうか。