完全母乳とは、その名の通り、ミルクを使わずに母乳だけで赤ちゃんを育てることを言います。
母乳だけで育てたい、完全母乳を目指したいと考えるママは多いもの。
しかし、その中にはあまりにも完全母乳育児にこだわりすぎてしまう人もいます。過剰に完全母乳を信仰する状態になってしまうと、母乳の出や赤ちゃんの哺乳量、体重などが気になって仕方なくなり、精神的に非常に追い詰められる可能性も出てきます。
それでは、ママがこの完全母乳信仰にハマるのを防ぐために、パパができることとは何でしょうか?
完全母乳へのこだわりを生まないためにパパができること
「完全母乳でなければならない」という思いにとらわれ、追い詰められたママの気持ちを立て直すのは、至難の業。
産後のママは肉体的にも精神的にも疲弊しきっていますし、母乳に関する悩みはとても根が深いため、一度完全母乳信仰に陥ってしまうと、そこから抜け出すのは非常に難しくなります。
そこで大切になってくるのが、出産前のパパの行動です。ママが完全母乳への過剰なこだわりを持たないよう、パパは次のようなことを心がけてみましょう。
1.出産前に一緒にミルクの準備をする
母乳で育てることを望んでいる場合でも、産後間もなくは母乳の分泌量が少なく、安定しないため、母乳だけでは足りなくなることが考えられます。そのため、出産前にミルク用品を一式準備しておく必要があります。
パパも、ぜひ積極的にミルクや哺乳瓶選びに関わるようにしましょう。
母乳はママしかあげられませんが、ミルクならパパでも授乳できますよね。赤ちゃんが生まれる前に、パパが「自分もミルクを飲ませたい」という姿勢を見せることは、意外に効果を発揮します。
ミルクを飲ませることを楽しみにしているパパを無下にするママは、そうそういないはず。ミルクや哺乳瓶の銘柄をリサーチして、良さそうなものをママと一緒に選ぶことで、ママのミルクに対する抵抗感も少なくなるのではないでしょうか。
ただし、ママの「母乳を飲ませたい」という気持ちは十分に尊重しましょう。それを無視して、パパが一方的にミルクをゴリ押しするような態度は、厳禁です。
2.母乳、ミルクそれぞれのメリットとデメリットを把握する
母乳にもミルクにも、それぞれメリットとデメリットがあります。特に、完全母乳の場合は、
- 授乳間隔が短く、他人に預けられない
- ママが体調を崩した時に大変
- ビタミンDの含有量が少ないため、赤ちゃんがくる病にかかるリスクが高まる原因になることがある
といったデメリットがあり、これによって深刻なトラブルが発生することも考えられるのですが、この点を見落としてしまうママも少なくありません。
母乳にもミルクにも、いいところと悪いところがあり、それらをフォローしあうことで、ママも赤ちゃんも元気に過ごせると考えられれば、無理して完全母乳を目指すことはないと気がつくかもしれません。出産前に、母乳とミルクそれぞれのメリット、デメリットを夫婦でよく話し合っておきましょう。
母乳で赤ちゃんを育てるのは、とても素晴らしいこと。しかし、「完全母乳でなければ」という思いにとらわれてしまうと、赤ちゃんもママも、そしてそれを見ているパパも辛い思いをすることもあります。
ママが完全母乳信仰にハマってしまうことのないように、パパも出産前から気をつけてみてくださいね。
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こちらはパパ向け