結婚してから、パートナーに対して
「こんな人だと思わなかった……」
と幻滅してしまうのは、よくある話。
お付き合いをしている頃は、誠実で真面目で、お金の面でもしっかりしていたのに、いざ結婚したら本性を表し、家事育児は何もせず、自分の趣味にお金をつぎ込んでしまう旦那さんも、世の中にはいますよね。
また、幸せな生活を夢見て結婚したのに、突発的な事故や病気でそれがピンチになってしまうことも……
そんな時のために、万が一の備えをしておくことはとても大切。ここでは、その備えとして「結婚前の貯金を隠しておく」という方法について考えてみましょう。
もしもの時に遣えるお金はありますか?
どんなに愛し合い、信用して結婚しても、平穏な日々は突然崩れることがあります。
そんな人じゃなかったはずの夫が浮気に走ったりすることがありますし、結婚してから夫の金遣いの荒さが発覚し、タバコやギャンブルにはどんどんお金をつぎ込むのに、子供のためにはいくら言っても遣ってもらえない、生活費もままならない、いわゆる経済的DVとも言えるようなケースは、意外にあるものです。
また、夫に原因はなくても、突発的な事故や病気、失業などで、急にお金が入ってこなくなることもありますよね。
そんな「もしも」の時のために、いくらかでも自分が遣えるお金があったら、安心ではないでしょうか。
結婚前の貯金を隠すメリット
結婚前に貯めたお金は、夫婦の共有財産には当たりません。そのため、妻が結婚前に貯金していた分は、妻の特有財産となります。この特有財産があったおかげでピンチを乗り切ったという人も、実際にいるのです。
学資保険に入りたいのに、お金を出し渋る夫。
子供のためにはお金を貯めたいので、自分の独身時代の貯金から学資保険に加入した。
夫は浪費癖があり、貯金があればあるだけ遣ってしまうので、アテにされないよう結婚前の貯金を黙っていた。
そのうち生活費を入れてくれなくなったので、自分の貯金を切り崩し、離婚まで何とかやり過ごした。
夫が浮気していたようなので、自分の貯金から興信所を頼んで証拠を抑えた。
そのおかげで離婚がスムーズに進み、慰謝料も取れた。
夫が急に会社をクビになり、再就職先も決まらず、毎月決まったお金が入らなくなった。
その時に、「実は独身自体のお金を貯めていた」と打ち明けて、そこから生活費を出していた。夫にとても感謝され、それから頑張って再就職してバリバリ働いてくれている。
などなど。
最後のケースは、まさに内助の功とも言えるお話ですね。
人生にはリスクがつきもの。だからこそ、いざという時に備えておくことは大切なのです。
結婚前に貯めたお金は、自分自身のための保険のようなものだと考えると、わかりやすいかもしれません。夫が豹変した、浮気したというトラブルの時だけでなく、家族に何かあった時に遣えるお金があると、安心感が違います。
独身時代の貯金がまだあるという人は、ぜひそのまま夫に内緒で貯金し続けてはいかがでしょうか。