赤ちゃんらしさが増して、どんどんかわいくなるこの時期。母乳やミルクを飲む量が安定してきて、ママも一安心といったところですが、ママの関心は離乳食に向き始めているのではないでしょうか。
現在ではいろいろな情報が溢れていますが「生後3~4ヶ月頃から離乳食の準備を始めましょう」などと書いている育児本やサイトも見られます。果たして、本当に生後3ヶ月から離乳食の準備が必要なのでしょうか?
離乳食の準備は基本的に必要ない?
昔、今のパパやママが赤ちゃんだった頃には、生後2ヶ月頃から果汁や野菜スープ、味噌汁の上澄みなどを与えるのが当たり前とされてきました。そのため、おじいちゃんおばあちゃんの中には、
- 「そろそろ果汁飲ませたら?」
- 「味噌汁あげてみたら?」
なんてすすめる人もいます。そう言われると、ママも「えっ、あげてもいいの?」と疑問に思うでしょう。
また、離乳食の準備として果汁やスープを利用することを進めている本やサイトもあり、新米ママは混乱してしまうかもしれません。
しかし、現在では離乳食の準備というものは基本的に必要ないと言われています。母乳、あるいはミルクのみで離乳食開始時期と言われる生後6ヶ月まで過ごしても、何ら問題はないのです。
早過ぎる離乳食のデメリット
それどころか、早すぎる果汁やスープの摂取は、さまざまなデメリットをもたらすと言わてれいます。
赤ちゃんの胃腸に負担をかける
赤ちゃんの胃腸は、まだ未発達。体が大きく成長し、寝返りやおすわりができるようになったからといって、胃腸も発達しているとは限りません。
母乳やミルク以外のものを消化できるようになるのは、だいたい生後5~6ヶ月だと言われています。だからこそ、その時期の離乳食開始がすすめられているのですね。
濃い味に慣れてしまう
果汁や野菜スープは、母乳やミルクと比べると味がしっかりしています。それゆえに、早い時期からこうしたものを与えていると、その味に慣れてしまい、離乳食の開始に食べさせるおかゆや、味の薄い野菜などを嫌がってしまうことも。
早すぎる果汁やスープの摂取は、その後の離乳食の進みを鈍らせる原因になってしまうこともありますから、注意しましょう。
赤ちゃん用のイオン飲料なども同様です。発熱した時や、熱中症対策として少量飲ませるのはよい方法ですが、日常的な水分補給は母乳やミルクで十分ですので、赤ちゃん用だからといって与え過ぎないようにしましょう。
離乳食は、早すぎても遅すぎてもよくないと言われています。生後3ヶ月なら、まだまだ母乳とミルクだけでも十分な時期ですし、離乳食の準備というものは特に必要ありませんから、周りの意見に惑わさせないようにしましょうね。