寝ない、食べない、いたずらする、イヤイヤ、癇癪……思い通りにならない我が子に、パパやママはイライラを隠せないことがありますよね。
頭では仕方がないとわかっていても、イライラが爆発して感情に任せて怒鳴ってしまった、なんていう経験は誰もが持っているかもしれません。
しかし、イライラが爆発して子供に怒鳴ってしまう理由は、パパとママでは少し違っていることがあります。普段は優しいパパが、突然豹変して子供に怒鳴ったら、それはこんな理由かもしれません。
温厚で優しいパパが突然豹変?!
偏食がちで、食が進まない子供を側で見るのは、とてもイライラするもの。
ママは、
- 栄養のバランスが取れない
- 成長が心配
- あとでお腹が空くのでは
などといった理由で、何とかして食べさせようとあれこれ工夫をしますが、それが功を奏しないとますますイライラが募ってしまいます。
単純に、作ったものを残されるのもストレスですよね。我が家でもこんな状態が毎日続き、私はうんざりしていました。
「これ、食べられない……」
挙句の果てには、口に入れたものの「おえっ」と吐き出してしまいます。
その時、今まで食事中に何も言わなかったパパが、突然子供に向かって怒鳴りました。
- 「なんで食わねぇんだよ! ちゃんと食えよ!」
- 「食わねぇんなら一週間テレビ見せねぇぞ!」
普段、何があっても絶対に声を荒らげたりしないような、温厚なパパです。今までも子供を怒鳴ったことなんて一度もなかった、優しいパパです。
私もビックリしましたが、子供はそれ以上にビックリ。いえ、ビックリどころか怯えて固まってしまい、ついには大声で泣きだして、食事どころではなくなってしまいました。
パパが子供に怒鳴った本当の理由とは
パパだって、怒鳴って子供が食べるようになるとは思ってもいません。
自分が怒鳴って解決するような問題ではなく、食事の時間そのものが楽しくなければならない、ということは十分にわかっていたでしょう。それなのに、なぜ感情のままに怒鳴ってしまったのでしょうか?
実は、パパにとって食事の時間は、唯一のストレス解消の時間とも言えるものでした。ママの手料理を食べながら、その日の出来事を話すのが、パパの楽しみだったのです。
- それなのに、子供はご飯を食べない。
- 子供が食べないことで、ママがイライラする。
楽しいはずの食事の時間は、パパにとっても苦痛でイライラしたものとなり、それが積もり積もってついに爆発してしまったのです。
つまり、パパは子供の栄養や成長を心配して怒鳴ったというわけではなく、とても単純な言い方をしてしまえば、自分の楽しみの時間を奪われるのが我慢ならなくて怒鳴った、というわけです。
男性のイライラポイントはこんなところにある
多くのママは、こんな話を聞くと
- 「やっぱり男の人は子供っぽいのね」
- 「自分の楽しみがなくなったからって、子供に怒鳴るなんて最低!」
と思ってしまうことでしょう。でも、これは実際にあるパターンなのです。
男性は、自分の楽しみを邪魔されることをひどく嫌がるもの。
ママのように、子供を心配するあまり、あるいは躾ようとするあまりイライラしてしまうのではなく、食事、睡眠、趣味の時間、リラックスタイムなど、それぞれ大切にしたい、楽しみの時間を子供によって奪われてしまうのが我慢できないために、イライラをためるのです。
また、ママのイライラした態度が受け入れられない、というパパは多くいます。子供に対して怒ったりイライラしたりしているママのその態度をそばで見ていて、イライラを加速させるパパは珍しくありません。
パパが突然キレるのを防ぐために
パパが突然キレて怒鳴りだしてしまうのを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。
パパは子供のためを思って怒っているのではなく、自分のために怒鳴っているのですから、まずはパパの怒りポイント、食事、睡眠、趣味など、これだけは譲れないというポイントをママが理解しておくことが必要です。
そのポイントを踏まえた上で、パパにはスルースキルを上げてもらい、命に関わるようなことではない限り、子供の行動に口を出さないようにしてもらいます。
たとえば、食事の時間を邪魔されたくないというパパの場合は、子供の偏食に関して一切スルーしてもらいましょう。嫌だな、と思うことがあっても目をつぶってもらい、パパが食べさせようとしないこと。睡眠時間の確保だけは譲れないというパパなら、中途半端に夜泣きの対応をしない、いっそのこと寝室を別にすること。
また、パパとママ、2人そろってイライラして、ガミガミ怒っていると、子供の逃げ場がなくなってしまうことも合わせて伝えましょう。
「叱る役は私がするから、パパはできるだけなだめてね」
と役割分担を持ちかけると、意外にすんなりと納得してくれるかもしれません。
これじゃあ私の負担が増える一方じゃない! と、ママは思ってしまいますよね。それでも、パパが理不尽に怒鳴って、子供が怯える姿を見るよりはマシではないでしょうか。
パパにとって大切にしたいポイントをおさえ、ママが上手く立ちまわることで、パパの感情もコントロールすることができます。それも今だけのことですから、ほんの一時期の辛抱だと思って頑張ってみましょう。
AllAboutに掲載されていた記事は、AllAbout編集部のミスにより主語が妻→夫に入れ替わり、夫視点(石原由縁視点)に改変され、不快なものとなっておりました。
この件に関してAllAbout側より記事の訂正及び謝罪を受けておりますが、寄稿が原因で読者様に不要な気持ちを抱かせてしまう結果となりました。深くお詫び申し上げます。