家事を頼めば何でも手伝ってくれる、やさしいパパでも、そのやり方にちょっと不満を感じてしまうこと、ありますよね?
たとえば、
- 掃除をお願いしたら、見えるところだけさっと掃除機をかけておしまい
- 洗濯を頼んだら、洗濯機を回しただけで干すところまでやってくれない
など、パパはきちんとやっているつもりでも、ママからすると全然足りない、ということがあります。
「やってくれるだけでありがたい」
そうわかっていても、パパがやってくれたことが中途半端だとママはガッカリしてしまいますし、それが積み重なると言い争いやケンカに発展してしまうこともあります。こうした不満やトラブルを上手く解消するためには、どうすればいいのでしょうか?
家事や育児の経験値が違うと温度差が生まれる
外で働いているパパと、専業のママでは、家事や育児に対する経験値が大きく異なります。
家事、育児を毎日しているママは、掃除や洗濯、赤ちゃんのお世話などに対して、自分なりのやり方が確立していますし、誰に言われなくても、あれもこれもと進められるでしょう。しかし、家事や育児に関わることが少ないパパの場合は、何をどこまですればいいのかわからないもの。この温度差が、トラブルの原因なのです。
ある日、私はパパに「洗濯しておいてね」と頼んで、買い物に出ました。するとパパは確かに洗濯機を回しておいてくれたのですが、洗濯ネットを使わない、手洗い表示のあるものも色柄物も一緒に洗う、丸めた靴下は丸めたまま洗う、という状態。
しかも、洗濯が終わってもそのまま放置し、干していません。当然、洗ったら干してくれるものだと思っていた私はガッカリ。そして、
- 「ちゃんとやってよ!」
- 「言われたことはやっただろう!」
と、言い争いになってしまいました。
私にとっての洗濯は「分別して、洗って、干す」こと。しかし、パパにとっての洗濯は「洗う」だけ。この違いが、ケンカにつながったのですね。
いちいち言われないとパパはわからない
洗濯を例にあげてみましたが、こうしたことは掃除や赤ちゃんのオムツ交換、ミルクを飲ませることなどにおいても起こり得ます。
ママにとって、掃除や洗濯、赤ちゃんのお世話は毎日していることだから、当然のようにこなせますが、パパにとってはそうではありません。
パパにとっての家事や育児はかなり限定的な範囲にとどまりますし、男性は家事をする時に「あれをしたら、これもしなければ」と考えて行動することが少ないもの。そのため、何かを頼む時は「掃除してね」「洗濯してね」などと漠然とした言い方ではなく、やってほしいことを一から十までしっかりと指示する必要があるのです。
たとえば洗濯を頼むのであれば、
- 「色柄物は分けて、これとこれはネットに入れて洗ってね」
- 「すすぎは2回してね」
- 「大物は物干し竿に、小さいものはピンチに干してね」
などと、細かく具体的にお願いしましょう。そして、その通りにこなしてくれたら、感謝の気持ちを伝えるのを忘れずに。
こうした細かい指示を繰り返しているうちに、家事のやり方が夫婦の間で共通認識となります。最初はママも大変ですし、いちいち細かいことを言われるパパも、あまりいい気分ではないかもしれません。しかし、やるべき内容がお互いの間でしっかりと一致していれば、
- 「頼んだのに全然してくれない」
- 「やったのに文句を言われる」
という不満を感じることも少なくなりますから、根気よく頑張ってみてくださいね。