赤ちゃんが生まれて、初めてのパパの実家への帰省。孫の顔を見せることは最大の親孝行でもありますから、パパは自分の実家に子供を連れて帰れることが、楽しみで仕方がないかもしれませんね。
しかし、その一方で、ママの気持ちは沈んでいることを知っていますか?パパは自分の実家に帰るだけなので気が楽かもしれませんが、小さな赤ちゃんを抱え、遠方のパパの実家へと帰省することは、ママにとって大きなストレスなのです。
それは、気持ちの負担だけではなく、実際に自分と赤ちゃんに振りかかる負担が大きいため。ここでは、新米パパがなかなか気が付かない、赤ちゃん連れの帰省でママが大変だ、不安だと感じることをお伝えします。
長時間の移動では不安とストレスがいっぱい!
普段、育児にあまり関わらないパパほど、赤ちゃんを連れて実家へ帰省することに対しては気楽なイメージしか持たないもの。
「何がそんなに大変なの?」
なんて思ってしまうパパに、赤ちゃんと帰省する時、ママが感じる大変さや不安を、項目ごとにあげてみましょう。
1.移動の不安
自家用車での移動でもしんどい
車での長時間の移動は、赤ちゃんの体に負担を与えます。チャイルドシートに座って寝ているだけに見えても、汗をかいて脱水になることもありますし、座りっぱなしでぐずってしまっても、走行中は抱っこできませんから、ますます激しく泣き叫んでしまうことも。
また、首のすわっていない赤ちゃんが長時間車に乗っていて、揺さぶられっ子症候群になったという事例が、実際にあります。頭が固定できるチャイルドシートにきちんと乗せ、1~2時間おきに休憩を取ればOKとは言われていますが、こうした心配も、ママの中ではストレスとなるのです。
更に難易度が高い公共機関での移動
遠方のパパの実家へ、新幹線や電車などの公共交通機関を利用して帰省する場合は、さらに大変さが増します。荷物が多くなるのはもちろん、混雑する車内で赤ちゃんが泣いては迷惑になると、ママはそれだけでも気を遣います。
最近では、赤ちゃんがちょっと泣いただけでも周りから白い目を向けられることも少なくありません。車内で赤ちゃんが泣きやまなくなってしまった時のことを想像すると、ママは非常に気が重いのです。
2.授乳の不便さ
2~3時間おきに授乳が必要な月齢では、車の中やサービスエリアの授乳室などを利用して授乳しなければなりません。慣れない場所での授乳は時間がかかりますし、ママにも赤ちゃんにもストレスを与えます。
ゆったりした姿勢も取れないため、血行が悪くなったりストレスを感じたりすることで、母乳が出にくくなることも考えられますし、赤ちゃんも、いつもと違った授乳環境に戸惑って母乳を飲まなくなることも。
新幹線などでは、授乳に多目的室が利用できますが、帰省する人で混雑する中、多目的室がなかなか空かず、使えないといったこともあります。それならば、座席で授乳するしかないのですが、授乳ケープなどを使っても、不特定多数の人の前で授乳するのは抵抗があるというママも多いでしょう。これもまた、ママにとってストレスなのです。
3.感染症の心配
そして、最大の心配は、人混みに小さな赤ちゃんを連れ出すことによって、感染症に掛かる可能性が大きくなるということ。
低月齢の赤ちゃんは、予防接種も済んでいないことが多く、抵抗力が弱いもの。いくらママからの免疫があるとはいえ、インフルエンザやノロウィルスなどの強力な感染症は、小さな赤ちゃんがかかると重症化することも多いため、非常に危険なのです。
年末年始やお盆など、みんなが一斉に帰省する時期は、病院もお休みの場合が多くあります。万が一、帰省中に赤ちゃんがこうした感染症にかかってしまっても、診てくれる病院がない、という可能性だってあるのです。
いかがですか?長時間の移動に伴うママの大変さや不安は、新米パパにはなかなか想像できないかもしれません。小さな赤ちゃんがいるママが、パパの実家に帰省するのを嫌がる場合は、こうした理由があることも頭に入れておきましょう。