家事も育児も、常に完璧を目指しているというママ、内心では「ちょっと疲れたな……」と思っても、なかなか上手く手を抜けないことはありませんか?
完璧主義のママは、自分自身に厳しいもの。精神的に楽になるために手を抜いたはずなのに、手抜きをする自分が許せない気持ちになって、かえってモヤモヤしてしまうことも、きっとありますよね。
そんな真面目なママのために、今回は上手に手抜きをするためのちょっとしたコツを3つお伝えします。
罪悪感を抱えなくて済む、上手な手抜きのコツ
考え方というものは、簡単には変えられません。完璧主義で真面目なママは特に、手を抜こうと思っても罪悪感を持ってしまったり、そもそも、どこでどう手を抜けばいいかわからなかったりするものです。そんな時は、以下のようなことを実践してみましょう。
1.「まあ、いいか」と声に出してみる
- 「ちゃんと掃除をしなきゃ」
- 「離乳食は手作りでなければ」
そんな呪縛に取りつかれている時、「まあ、いいか」と口に出すと、なんとなく許されたような気持ちになって、肩の荷が下ります。ポイントは、心の中だけではなく、実際に声に出して「まあ、いっか」と言ってみること。こうすることで、自分の声が耳から入ってくるので、気持ちの切り替えにもつながります。
気持ちを張り詰めさせず、余裕を持つためにも「〇〇すべき」を「まあ、いいか」に変えてみましょう。
2.優先順位をもとに、手抜きすることをひとつ決める
何から手を抜けばいいのかわからない時は、優先順位をつけてみましょう。
まず、手を抜けないのは赤ちゃんのことですよね。少々泣かせておいても大丈夫ですが、授乳、離乳食、オムツなどのお世話をし、周りの危険物を避けて、最低限、安全で快適に過ごせるように注意しなければなりません。
次に手を抜けない、というか、抜いてはいけないのが、ママ自身のこと。ママは自分のことを後回しにしがちですが、産後は心身ともに疲れ切っている状態です。ご飯を食べる、トイレにきちんと行く、休息を取る、という当たり前のことは、絶対に手を抜かないようにしましょう。
となると、手を抜けるのは、必然的に家のこととパパのことになりますよね。この点にしぼって、「今日しなくてもいい家事」をひとつ決めましょう。
真面目で完璧主義なママは、手抜きを悪いことだと考えてしまいがちなので、あれもこれもと手を抜くよりも、1日にひとつだけ「これをしない」と決める方が、精神的トレスを抱え込まずに済みますよ。
3.家事や育児の合格点を下げる
家事も育児も、完璧、100点満点を目指さず、合格点を少し下げてみましょう。ママの中での合格点を下げることは、一緒に生活しているパパに家事や育児に積極的に関わってもらうために必要なこと。
完璧主義のママは、周囲の人にも完璧であることを求めてしまう傾向があります。そのため、パパに何か手伝いを頼んだ時、パパにもママと同じようにそれをこなすことを望み、パパが上手くできないと、
- 「どうしてできないの?」
- 「私はいつもやっているのに」
と、パパを責めるような気持ちを持ってしまいがち。これでは、パパも息苦しくなり、手伝うのも嫌になってしまうかもしれません。自分の完璧を相手に求めず、気持ちよく手助けしてもらうためにも、ママの中で、家事、育児の合格点を普段から少し下げておくことが大切です。
家事や育児の手を抜くことは、悪いことではありません。上手に手を抜いて、精神的に楽になれば、赤ちゃんにもパパにも余裕を持って接することができます。罪悪感を持たずに手を抜くコツを身につけて、完璧主義から少しずつ脱していきましょう。