母乳育児をしていく中で、一番心配なのが乳腺炎。痛みを伴い、時には発熱するなんて聞いただけでも、ぞっとしますね。
母乳育児中の寝かし付けでは、添い乳で寝付くまで側にいる事が多いものです。夜中に目を覚まして泣いてしまった時にも、やはり添い乳をし、再度寝かし付けを行いますね。
しかし、添い乳は、乳腺炎になるリスクが高いと言われています。同じ側だけの母乳をあげ続けることで、もう片方に詰まってしまうのが原因になります。添い乳をしながらも、乳腺炎を避ける工夫を実践しながら、寝かし付けを行うことで、リスク回避を行いましょう。
授乳は両方平等に行う事
とても簡単な事ですが、左右両方を平等に授乳する事で、乳腺炎のリスク回避をする事が出来ます。
いつも同じ側に寝転がると、同じ方向ばかりで授乳を行う事になりますね。夜中に授乳する時には、最初の寝かし付けで授乳した方と逆を上げるようにしましょう。
反対方向へ、子どもを少し移動させて行う方法もあります。ママは必然的に、子どもの左右を移動しながら眠る事になります。移動が多少面倒ですが、左右対称に授乳する事が出来ますね。
移動すると、子どもが嫌がって激しく泣いたりした場合には、自分が体を傾ければ解決です。左を向いていると、左ばかり授乳してしまいますが、左を向きながら右を使って授乳します。コツとしては、下になっている肩を軽く奥へずらし、右の肩を下へ引きつけるような恰好を心掛けてみましょう。
始めは、引っ張られるような感覚で、痛みを感じるかもしれません。しかし、コツさえ覚えれば、ベストなポジジョンを見つける事が出来るようになりますよ。
日が経つに連れ、我慢するのが大変になってきたので、子どもの回りを移動しながらの授乳を試みてみました。いつもと反対側にいる私に不機嫌になり、大泣きする事が多く失敗。結果的に、同じ場所に待機しながらも、左右両方を使った授乳ポーズを取って乗り切るようになりました。
初めのうちは、肩が凝り、姿勢が悪く、そのまま寝付く事が出来ない事もありました。しかし、慣れてしまえば、体も上手に動かす事が出来るようになり、そのまま一緒に寝付けるように。
肩が凝る事もなくなり、朝のカチカチの胸に悩まされる事もなくなったので、快適な夜間の授乳を過ごせるようになりました。
寝ぼけているからこそ一瞬で解るような印を
夜間授乳では、ママ自身が寝ぼけていて、さっきはどちらの胸をあげたっけなんて解らなくなってしまう事もしばしば。また、眠さと子どもの泣き声に負けて、どっちでもいいやと妥協する事もあるかもしれません。
そのような事態にならぬよう、寝ぼけていても一瞬で解るような印を考えておくと良いでしょう。夜間ですので、メモなどを取るような面倒な事はしなくても大丈夫です。頭の上に置いておいた目覚まし時計を、あげた方の胸に合わせて位置をずらしておくなどの工夫をしてみて下さい。
寝ぼけていても、頭上に手を伸ばして、目覚まし時計がどちら側に置いてあるのか確認するだけです。一瞬で理解する事が出来ますね。印を確認したら、すぐに反対方向へ移動しておく事も忘れない様にしましょう。せっかく確認しても、次回の確認時に役に立たなければ意味がありません。
私は目が悪く、枕元にいつもメガネケースを準備していたので、メガネケースを左右にずらして記録するようにしました。確認し、再度左右にずらしておくだけで良いので、寝ぼけていても実践する事が出来ました。
また、自分が起床後すぐに子どもが起きる訳ではないので、時間が経つとどちらを授乳するか忘れてしまうものです。そのような時に確認出来るよう、起床後にもメガネケースを動かさないようにしておきました。パパなどが間違えてずらしてしまわぬよう、予め注意を呼び掛けておくのもポイントですよ。
夜間の授乳は、眠たさもあり、出来るだけ手早く子どもが寝てくれる事ばかり気になってしまいます。添い乳がきっかけで乳腺炎になってしまう事は避けたいものですね。同じ方の胸だけあげていても、なんの不調を感じない事もあります。
しかし、乳腺炎になるきっかけは突然訪れてしまいます。前日の食事内容や体調なども影響するのでしょう。ある日突然、何かのきっかけが相乗効果となり、乳腺炎なってしまう心配もあります。
添い乳で寝かし付けを行っている場合には、普段から両方を使い授乳をするように気をつけておくと安心ですね。両方を出来るだけ均等に使うという事は、乳腺炎を予防する以外にも、今後訪れる卒乳後の胸の形にも影響するようですよ。

乳腺は乳頭を中心に放射状にあります。乳腺予防のための授乳で、赤ちゃんに授乳する方法は片方だけや一つの抱き方だけでなく、横抱き・フットボール抱き・縦抱きなど色々と角度をかえて吸わせることが大事になってきます。
ですので、夜間ママの姿勢を替えて両方の母乳をあげるのは良い方法です。