一人で好きなことをする時間は、男性にとって自分を開放する時間でもあり、忙しい仕事の息抜きやストレス解消でもあります。そんな大切な趣味に、ママはどれくらい理解を示してあげられるでしょうか。
ママにしてみれば、自分は家事と子育てに追われて大変なのに、趣味を楽しんでいるパパを見ると、ちょっと憎らしく感じてしまうかもしれませんね。しかし、パパの趣味を認めるのは、夫婦円満の秘訣でもあるのです。
ここでは、ママがなぜパパの趣味を理解する必要があるのか、そして、パパの趣味に理解を示してくれないママはどんな気持ちなのかをお伝えします。お互いの気持ちを理解し、よりよい家族関係を作っていくためのご参考にしてください。
パパにとって趣味は「聖域」なのです
趣味というと、ただ単に「好きなこと」「興味のあること」程度に考えてしまいますが、男性にとって趣味は大きな意味を持っています。
仕事や家族から離れて、自分のやりたいことに没頭する。
その時間は、外で働いている男性にとっては癒やしであり、活力でもあります。一人で趣味を楽しむ時間があるから、パパは、また明日から頑張ろうという気持ちになれると言います。
ここで大切なのが、趣味はあくまでも一人で、あるいは気の合う仲間と没頭するのがポイントであるということ。男性にとって趣味は、家族、妻さえに足を踏み入れてもらいたくない、いわば聖域のようなものなのです。女性は、好きな人と一緒に過ごす時間を大切にしますから、趣味に関しても「一緒にどう?」というスタンスで夫を誘うこともあるかもしれません。
しかし、男性はそうではないのです。
パパの趣味に理解を示すことで家族関係がうまくいく
お互いに違う環境で育ち、好きなものも趣味も違う同士で結婚したのですから、それを認めてあげることは、円満な生活のために必要なことです。
ママだって、自分の好きな化粧品や、ブランドバッグ、洋服、小物などを、パパが
「そんなものに夢中になって、バカバカしい」
など言おうものなら、やはり良い気持ちはしないでしょう。
趣味の時間に没頭しすぎたり、趣味でお金を浪費してしまったりするのは確かによくないことです。土日のたびに趣味の集まりで出かけてしまい、ママと子供はほったらかしとか、趣味にお金をつぎ込んで生活費を入れてくれないとか、そういったパパも確かにいますから、そんな時にはママも一言言ってしかるべきです。
しかし、そうした兆候もなく、ほんの少しの時間を、誰にも迷惑をかけずに一人で楽しんでいるのなら、そっと見守ってあげるべきなのではないでしょうか。
パパはママのこんな気持ちを知りましょう
さて、ここからは趣味の時間に没頭しているパパにお伝えします。
パパは、趣味で楽しんだ時間の分、ママのサポートにも手を抜かないようにしましょう。
小さな子供の面倒を家で一人で見ているママは、パパが趣味の時間を取ることが面白くないかもしれません。自由に使えるお金で、趣味のものを買って楽しんでいるパパを見ていると、どうしてパパばっかり…と嫉妬してしまでしょう。
子育てだけで過ごす日々は、実に閉塞的です。
泣いたり癇癪を起こしたりする子供と一緒に過ごすのはハッキリ言って疲れますし、時にはうんざりすることもあります。ママはそんな日々の中で、常に趣味の時間が欲しい、好きなことを誰にも邪魔されずにしたいという気持ちを持っているのです。私だって仕事をしてお金を稼いでいれば、趣味のものを自由に買えるのに、と考えてしまうこともあります。
パパの趣味を認められないのは、そうした嫉妬や羨望の気持ちからでもあり、「もっと私や子供を見てよ」というアピールでもあるのです。
趣味で楽しむ時間を満喫したら、そのお返しにパパも、ママが一人で好きなことをできる時間を作ったり、積極的に子供のお世話を手伝ったりしてはどうでしょうか。
「俺の趣味に口出すな!」
という態度ではなく、できるだけママや子供にも配慮しながら自分の趣味を楽しむと、家庭も円満になるはずです。
お互いを思いやろう
パパの趣味にどういう対応をするか、というのは、昔からママたちが悩んできたテーマです。
趣味のせいで時間やお金を浪費しすぎるのは問題ですが、男の趣味を認めるのも妻の甲斐性です。ママが束縛し、パパの趣味を奪おうとすればするほど、パパは自分の趣味をひた隠しにし、ママの知らないところで没頭しようとします。
家族に見えるところで楽しんでいる趣味なら、まだ健全ですから、ママは、パパにも趣味で一人になる時間が必要であることを理解し、必要以上の束縛をしないようにしましょう。
パパは、趣味を楽しむ時間の分だけ、家庭に時間やお金、そして手間を還元することも忘れずに。ママの気持ちや閉塞感を理解して、自分だけが楽しい思いをすることのないように、家族にも気を遣いましょう。
お互いに思いやりを持って、趣味を認め合えば、きっと夫婦関係も良くなっていくことでしょう。