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子供をライブやフェスに連れて行ってOK?問題点や注意点は?

子供をライブやフェスに連れて行ってOK?問題点や注意点は?

最近は、ライブや野外フェスなどに乳幼児を連れてくる人が増えているといいます。

ライブやフェスが大好き!というママにとって、妊娠中や産後すぐなど、ライブやフェスに参加できない期間はとても長く感じるもの。そのためか、子供が生まれたからさあ解禁と言わんばかりに、赤ちゃんやまだ小さな子供を連れて参加するママもいるようです。

子供が生まれる前、あるいは独身時代から好きだったアーティストの音楽を、久しぶりに生で聞きたい! 自然の中で音楽の臨場感と迫力を味わいたい!

そんなママの気持ちはわかりますし、ママだって好きなことをして息抜きやストレス解消したいのは当然ですよね。

しかし、赤ちゃんや小さな子供をライブやフェスに連れて行くことに対しては、否定的な意見も多く見られます。

ここでは、子連れのライブやフェスがなぜよく思われていないのか、その危険性や問題点などを考えてみたいと思います。

乳幼児がライブやフェスの場で受ける影響とは?

子連れでライブやフェスに参加するにあたって、一番心配されるのは、やはり子供の耳への影響です。

ライブのように、耳元で非日常的な大きな音を何時間も聞き続けることによって内耳が衝撃を受けると、「音響外傷」というものを発症することがあります。

大人でも、ライブ会場の大きな音響装置から出る爆音で、耳に異変を感じることがあるでしょう。ライブを終えた後に誰かと話をすると、自分の声や相手の声が妙に小さくて聞き取りにくいと感じますよね。

これは一過性の音響外傷で、時間とともに元に戻ることが多いのですが、こうした状態とともに耳鳴りや痛み、めまいを感じたり、翌日以降も聞こえが悪いままだったりする場合もあります。

子供の耳は発達途中であり、大人よりも敏感であるため音響外傷を起こしやすく、それによって難聴になりやすいと言われています。

自分の耳に異変が起こっても、子供、まして言葉をまだ話せない赤ちゃんは、うまく伝えることができません。そのため、聞こえが悪くなっても発見や治療が遅くなり、取り返しの付かないことになる可能性もあるのです。

野外フェスは子連れで参加しやすいけれど……

ライブやコンサートと比較して、野外フェスの場合は子連れで参加するハードルも低いもの。

最近は子連れ歓迎のフェスも多くなり、託児所や授乳できる場所が完備されていたり、子供向けのイベントやワークショップを開催したりするフェスも増えているようです。

しかし、野外フェスでも音響外傷になる危険性はありますし、暑い時期の野外フェスでは熱中症などで体調を崩すことも心配です。

真夏の強い日差しやゲリラ豪雨、昼と夜の大きな気温差など、大人でも過酷と感じる環境に赤ちゃんや小さな子供を連れて行くのは、決してオススメできることではありません。

子連れOKのフェスに、熱中症対策などを万全にして、子供の体調を見ながら一緒に楽しめるよう参加するのであれば問題ないかもしれませんが、親だけがフェスを楽しみ、子供は暑い中ベビーカーに乗せられたまま……、などといったケースには疑問を感じざるを得ないでしょう。

それでもどうしても子連れでライブやフェスに行きたい場合は

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このように、赤ちゃんや小さな子供にとってはデメリットも大きいライブやフェス。

子供が小学生くらいになったなら、これといった大変さや不便さも感じず、一緒に楽しめるでしょうし、それまでたった数年我慢すればいい、とも思えます。

しかし、好きなアーティストの解散前の最後のライブや、ライブ自体がなかなか開催されない地方では、この機会を逃したら次はない、ということもあり得ます。

そんな時、子供を預けることができす、どうしても連れて行きたいとなったなら、以下をご参考に、万全の対策を心がけましょう。

子供の入場が可能かどうか必ず確認する

ライブによっては、3歳以下、未就学児など、子供の年齢によって入場を制限していることがあります。

こうした制限をよく確認し、子供が入場できるライブを選択しましょう。

子供用の耳栓やイヤーマフを用意する

大人よりはるかに敏感な子供の耳を音響外傷から守るため、子供用の耳栓やイヤーマフを利用して、大きな音を遮断しましょう。

席を指定できる場合は、スピーカーの近くは避けるようにしてください。

野外フェスなら持ち物と事前の確認を万全に

野外フェスの場合は、熱中症対策や雨対策を万全にしましょう。

着替えや替えの靴はもちろん、帽子、上着、レインコート、虫除け、簡易救急セットなどを忘れずに。

また、事前にトイレや授乳室などの場所をよく確認しておきます。木陰になっている場所や、休憩できる場所も把握しておきましょう。

子供から目を離さない

親がステージに夢中になるあまり、子供が周りの人に迷惑をかけたり、会場内で迷子になったりするようなことのないよう気をつけましょう。

ライブの途中で泣いたりぐずったりした場合は、すみやかに会場の外へ出ましょう。

周りには、純粋に音楽を楽しみたいファンがたくさんいます。我が子の存在が迷惑になってしまうことのないように、十分注意してください。

子供の体調を最優先に!

少しでも子供の体調に異変がある場合は、ライブやフェスへの参加は見送りましょう。いくら楽しみにしていたとしても、親である以上、子供の体調が最優先です。

また、ライブやフェスの途中で子供の体調が悪くなった場合は、すぐに近くのスタッフに申し出て、救護室などを利用させてもらうようにしてください。

小さな子供がいると、思うようにライブやフェスにも行けず、ストレスが溜まるというママもいるでしょう。

だからといって、単純に「子供を連れて行けばいい」と考えるのはいかがなものでしょうか。

ライブやフェスによって子供が受ける影響やその危険性は無視できないものであり、対策を万全にすればOKとは限りません。

子供をライブやフェスに連れて行くという選択肢は、どうしてもやむを得ない場合のみにしておき、ママが自分の楽しみやストレス解消のためにライブやフェスに参加したいのであれば、子供が大きくなって一緒に行けるようになるまで待つか、あるいは子供を預けて参加するかのどちらかの選択が、一番いいのかもしれません。

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