子供を産んでから、ママが口うるさくなった、ヒステリックになったと感じることはありませんか?
ちょっとしたことでキレて大声を出したり、烈火のごとく怒り出したり…しかし、その「ちょっとしたこと」がママの怒りの原因であるとは限りません。
うちのママ、いつもちょっとしたことで怒るんだよな…と思っているパパは、ぜひお読みください。
女性の怒りはコップにたまった水が溢れるのと同じ
怒りのメカニズムは、よく「コップの水」に例えられます。
女性は、怒りという感情を心の中のコップにためていき、ギリギリまで我慢します。そして、その怒りの水がコップから溢れだした時、怒りを爆発させます。
コップの水が溢れだすのは、ほんの些細なきっかけです。いつもなら笑って許せるようなことも、コップの水が溢れそうになっている時は、そのできごとがきっかけとなって、怒りが爆発します。
たとえば、夫婦でテレビを見ている時、パパが欲しいと思っている商品のCMが流れたとします。いつもだったらパパが、
「いいなあ、これ欲しいんだよな」
と言ったら、
「無駄遣いはダメよ」
と、やんわり釘を刺す程度のママなのに、怒りの水が溜まっている時は、同じシチュエーションでも、
「何言ってるのよ! そんなお金あるわけないでしょ?!」
と突然大声で怒鳴り、その後もヒステリックに怒り続ける、ということがあります。
これはただ単に、虫の居所が悪いせいではありません。パパの何気ない一言がきっかけとなり、ママの心の中にあるコップから水が溢れだし、怒りが爆発したということなのです。
ママの怒り、真の原因はどこにある?
パパが理解しておかなければならないのは、その「些細なきっかけ」や「何気ない言動」が、ママの怒りの本当の原因ではないということ。
上の例で言うと、この時のママは、パパがCMを見て「欲しいな」と言ったことに本気で怒っているわけではないのです。些細なできごとは、怒りを溢れさせるきっかけにすぎません。ママの真の怒り原因は、どこか別の所に隠れているのです。
それを理解せず、「うちのママは小さなことですぐ怒る」なんて言っていると、ママが怒っている真の原因には気が付かないまま、すれ違いが大きくなってしまうのです。
ママの怒りに気がつかないパパも
しかし、こうしたケースだけではなく、パパが「突然ママがキレた」と感じるのは、今までママが怒っていることにパパが気づいていなかっただけ、ということもあります。
怒りを小出しにして、ちょくちょくパパに不満や愚痴を言っているママも、結構いるのです。
しかし、パパはあまりママの話を真剣に聞いていないため、ママが何に対して怒っていたのかをすぐに忘れてしまいます。そうしてまた同じことを繰り返すため、我慢できなくなったママは、ついに大きな声を出して怒り始めます。
しかし、話を聞いていないため、ママが怒っていることに気がつかなかったパパは、その時になってから「ママが突然キレた」と感じるのです。
怒りをぶつけられたら、まずは「ごめんね」
パパにとっては、ママが些細なことで理不尽に怒っているように見えても、ママは今まで溜まりに溜まった怒りを爆発させている状態ですから、ここで下手に反論したり怒鳴り返したりすると、それこそ泥沼の大げんかになってしまいます。
ヒステリックに怒鳴られると、パパもムカっとしてしまいますが、その気持ちをぐっと抑えて、まずは優しく
「気づかなくて、ごめんね」
と返してみましょう。
心からそう思っていなくても、とりあえずパパから「ごめん」という言葉を聞くと、我に返るママも多いものです。
そして、一旦呼吸を置いたその後で
- 「でも、そういう言い方はしないで欲しい」
- 「もう少し静かに話そう」
と提案すると、ママの気持ちも落ち着くかもしれません。
怒りを爆発させないためには毎日のコミュニケーションが大切
怒りを溜めて、ある日突然爆発させるタイプのママ、怒りや不満を小出しにしているのにパパに気がついてもらえないママ、どちらの場合も、コミュニケーション不足が事態を悪化させていると言えるでしょう。
パパは普段からママの様子を見て、怒りの溜まり具合を確認しましょう。
自分が大事にされていないと感じる不満感は、怒りを溜める原因になります。ママがイライラしているなと感じたら、すぐに
- 「何かあった?」
- 「疲れてる? 大丈夫?」
というように声をかけてみましょう。
それだけでも、パパに気にかけてもらえたと感じて、怒りが和らぐもの。「さわらぬ神にたたりなし」と考えず、早めに対策を講じることが大切です。
また、普段からママの話に耳を傾けていないと、ママがどんなことに対して、なぜ怒っているのかは見えてきません。仕事から疲れて帰ってきたパパは、ママの不満や愚痴をあまり聞きたくないでしょうが、これもコミュニケーションのひとつだと割りきって、ママの話を聞いてあげてください。