テレビや雑誌を見て、何気なく「いいな~」と言ってしまうこと、ありますよね。
新しくて広い家、きれいに整頓された部屋、美味しそうな料理、スタイルのいいモデルさんなどなど、憧れのものや、欲しいと思っているものが目に入ってくると、つい羨ましくなってしまうものです。
ママがそんな風に「いいな~」と言っている時、パパはどんな態度になるでしょうか?実は、ママが無意識のうちに発している感情を吐き出す短い言葉に、もしかしてパパは傷ついているかもしれません。
感情を口に出す女性と、自分を守ろうとする男性
- 「いいな~、羨ましいわ」
- 「ステキ、こんな家に住みたいな~」
と口にしました。ママの目線の先のテレビには、リフォームしてピカピカになった芸能人の新居が映しだされています。
それを聞いていたパパは、ママに一言、
「なにそれ、嫌味?」
と一言。
一体、ママの何が気に触ってパパが不機嫌になったのか、わかりますか?
女性は、特に意識しなくても自分の感情を口にすることが多いものです。かわいい、キレイ、美味しそう、といった言葉がつい口をついて出てしまう経験は、女性ならば誰にでもあるでしょう。
しかし、男性は感情を表現することが苦手であり、男性同士でもあまり感情を伝え合うことをしないため、女性の「いいな~」「羨ましい」といった感情を表す言葉に敏感に反応します。そして、それと自分を関連付けて「責められている」とすら感じることがあるのです。
つまり、上の例でいうと、ママがリフォームしたばかりのきれいな家を「いいな~」と言ったことに対して、「あなたの稼ぎが悪いからこんな家にしか住めない」と、パパは暗に責められていように感じました。
そうして、パパは自己防衛のために「嫌味?」と反撃を開始してしまったのです。
ちょっとしたことが嫌味に聞こえてしまうことも…
逆の立場で考えてみましょう。
ママが育児が上手くいかなくてイライラしている時、パパがテレビに写った幸せそうな親子を見て「いいな~、奥さん優しそうで」なんて言ったら、「私だってこんなに頑張ってるのに! 嫌味!?」と、ちょっと卑屈になってしまうこともあるのではないでしょうか。男性は、女性よりもそんな風に受け取ってしまう傾向が強いのです。
たとえば、ママが「あ~、疲れた」とため息混じりに言った言葉に、パパが急に不機嫌になることはありませんか?これも、ママがただ「疲れた」と言っただけなのに、パパは「あなたが手伝わないから私はこんなに疲れているのよ」というアピールに感じてしまったことが原因なのです。
ママにパパを責めるつもりがなくても、パパは責められていると感じてしまう。仕事が忙しくて育児を手伝えないパパや、ストレスを抱えているパパなら、なおさらその傾向は強いかもしれません。
意外にナイーブなパパのこと、少し考えてあげましょう
男性は意外にナイーブですし、傷つきやすいものです。
それゆえに、自分を守ろうとして過剰に反撃してしまうところがあります。
ママはこうした男性の特徴を理解しておきましょう。そして、ちょっと面倒ですが、「いいな~」「羨ましい」などの何気ない言葉にパパが不機嫌になるようなら、ネガティブになる可能性のある言葉として少し控えてみてはいかがでしょうか。