低月齢の赤ちゃんのお世話は、本当に大変です。
よく泣いてなかなか寝てくれないタイプの赤ちゃんだと、ママがずっと抱っこしっぱなしで、食事もお風呂もトイレも後回し、夜も眠れない、などという生活になってしまうこともあります。ここに、夫の食事作りやお弁当作り、掃除や洗濯などの家事が加わると、ママは本当に休む暇がありません。
でも、ちょっと待って!
ママは何でもかんでも自分でやろう! 私がやらなければ! と思い込んで、頑張りすぎていませんか?その思い込みこそが、ママを追い詰める原因なのです。
気持ちを切り替えるだけで楽になる!
初めての育児の場合は特に、ママは何でも1人で抱え込んでしまいがちです。
そして、「赤ちゃんを泣かせておいてはいけない」という気持ちにとらわれすぎて、どうにかして泣き止ませようと必死になり、結果的に何もかも放り出して何時間も赤ちゃんを抱っこし続ける、という事態になってしまいます。
まずは、ママの気持ちを切り替えることから始めましょう。
- 赤ちゃんは泣くのが仕事。泣いて当たり前です。
- 5分や10分くらいなら、泣かせておいてもいいのです。
- 泣いたらすぐに抱っこ、ではなくても大丈夫。
- 泣いている赤ちゃんに「ちょっと待っててね」と声をかけて、自分のことを優先してもいいのです。
何が何でも、赤ちゃんを常に最優先にしなくてはならない、ということはありません。
赤ちゃんを泣かせながらでも、片付けたいことを片付けたり、やるべき家事をやったりする方が、ママのストレスが少なくて済み、結果的に赤ちゃんにも落ち着いて対応できることもあります。ママは気持ちを楽にして、臨機応変に動きましょう。
ここだけは手抜きしないで! ママの心と体の健康を保つポイント
赤ちゃんを泣かせていても、家事を手抜きしてもそんなに影響はありません。しかし、ここだけは手を抜いてはいけないというポイントがあります。
1.ママの食事は抜いちゃダメ!
赤ちゃんを抱っこしているから食事もなかなか摂れない…というママが多いのですが、ママの食事は母乳を出すためにとても大切ですし、食事がきちんとできないと、赤ちゃんを抱っこする体力も気力も低下してしまいます。少しくらい赤ちゃんを泣かせておいてもいいので、食事だけは疎かにしないようにしましょう。
おにぎりやパンなど、片手で食べられるものを常備しておいて、赤ちゃんを抱っこしながら、授乳しながら食べるのも、この時期はアリです!パパがお休みの日にご飯をたくさん炊いて冷凍しておいたり、豚汁やミネストローネなどの汁物をたっぷり作って小分けに保存したりして、赤ちゃんが泣いていてもサッと準備して食べられる工夫をしておきましょう。
私がお世話になった産院では「赤ちゃんが泣いても、ママの食事が最優先」と指導されました。
2.泣かせてもいいのでお風呂に入っちゃう
お風呂に入ることは、ママにとっても気持ちをリフレッシュしたり、体をリラックスさせたりするために必要です。さっとシャワーを浴びるだけでもいいので、少しの間赤ちゃんには待っていてもらって、我慢せずに入浴しましょう。
浴室のドアは開けたままにしておき、赤ちゃんの様子を確認したり、泣いていても声をかけるようにしたりしながらの入浴でしたから、もちろん気は休まりませんが、それでも抱っこ抱っこで全く入浴できないのとは、気分が全然違いました。
3.トイレは我慢しない
産後は、トイレが近くなったり、逆に尿意を感じにくくなったりと、トイレのトラブルに悩む女性も多いものです。それに加えて赤ちゃんのお世話でトイレに行けないということが頻繁にあると、膀胱炎などを起こす危険性もあります。トイレに入るくらいの時間、赤ちゃんを泣かせても大丈夫ですので、我慢せずにトイレを優先してください。
パパのお世話は一時的に放棄しましょう
赤ちゃんと違って、パパはいい大人です。自分のことは自分でできるはずですから、今はパパより赤ちゃんを優先してOK。
お昼ご飯のお弁当を用意するのが大変なら、コンビニや外食などで済ませてもらったり、たまには夕飯もお惣菜やレトルト食品を利用したりして、負担を減らしましょう。その分お金の負担は大きくなりますが、赤ちゃんに手がかかる今だけと割り切って、ママが楽な方法を取るのが一番です。
また、食べたら食器はパパが自分で洗う、自分の分の洗濯物は自分でたたんだりしまったりするなど、パパができることはどんどんやってもらいましょう。
赤ちゃんが泣いて泣いて手がつけられない、抱っこし続けて倒れそう、なんていうことも、今のうちだけ。時期が過ぎれば成長とともにそんな時間はだんだん減っていきますし、いつか「あんなに大変だったなあ」と懐かしく思い出す時が来ます。
たまには泣かせたままにしておいても、赤ちゃんはちゃんと育ちます。家事が完璧じゃなくても、パパはちゃんと生活できます。
ママは、一人で頑張り過ぎないようにしましょうね。