- 「専業主婦はいいよな、赤ちゃんと1日ゴロゴロしてるんだろ?」
- 「あなたは仕事だけしてればいいから、いいわよね!」
こんな言い争いをする夫婦は、まだまだ多いようですね。
お互いにイライラやうっぷんが溜まった状態では、夫婦仲がますます険悪になる一方です。イライラをぶつけ合ってケンカをしてしまう前に、まずはお互いへの理解と思いやりを持つことが大切です。
専業主婦だから暇だとは限らない
パパから見れば、一日中家にいて家事と育児をしているママは、暇そうでうらやましいと思うことでしょう。
しかし、自分の思うようにならない小さな赤ちゃんと共に時間を過ごすのは、意外と大変なものなのです。家事だけ、あるいは赤ちゃんのお世話だけをしていればいいのなら、ママも楽かもしれません。
以前、私が実際に体験した産後1か月の1日のスケジュールを掲載しましたが、
- 授乳や抱っこ
- 寝かしつけ
- 離乳食
- オムツ交換
- お風呂など
全てにおいてママがお世話をしなければならない赤ちゃんがいて、しかもいつ泣かれるかわからない状態だと、ママは休む暇がないというのが現実です。赤ちゃんと一緒にお昼寝なんて、毎日はできません。
休む暇もないほど動いているのに、パパには感謝されないどころか
- 「それくらいできて当然」
- 「一日暇なんだろ、こんなこともできないの?」
と言われたら、ママはカチンときてしまいますよね。
仕事が楽、なんてことはありえない!
一方、パパはどうでしょうか。
外で仕事だけしていればいいから楽、などということはもちろんありませんよね。
仕事の大変さや責任感、緊張感は大きなストレスになりますし、時には理不尽な理由で怒られたりすることもあります。仕事そのものだけではなく、上司や同僚、後輩との人間関係に悩まされることもあるでしょう。
そんなパパにとって、家庭というのは本来やすらぎの場であり、仕事の疲れを癒して、英気を養う場所であるはずです。
しかし、仕事から帰ってきた途端、ママから
- 「たまには手伝って!」
- 「それくらいやってくれてもいいじゃない!」
などと言われたら、うんざりして文句のひとつも言いたくなってしまうのではないでしょうか。
家事育児と仕事は比較できない
家事と育児、仕事を比較してどっちが大変な思いをしているかなんて言い争うのは、ナンセンスです。
どちらも一生懸命子供を育て、家庭を守ろうとしていることには変わりないはずですよね。
人間は、辛い時ほど「自分だけが大変だ」と思ってしまいがちです。周りの人のことを考える余裕がなくなるからこそ、衝突も起きてしまいます。でも、お互いがお互いの立場をきちんと理解することで、夫婦の「どちらが楽か」などという不毛なバトルは防ぐことができます。
ママは家事育児のどんなところが大変で、どんなことをパパに協力してほしいのかを明確にして、パパに直接伝えましょう。そして、仕事をして家庭を守ってくれるパパに労いの気持ちを持ちましょう。
パパは、仕事で疲れていることをママに知ってもらうと同時に、ママにはママの大変さがあることを理解しましょう。家事や育児は、一生懸命やろうとすればするほど、大変な労力を伴うことを覚えておいてください。
お互いへの理解と歩み寄りを持てば、家事育児と仕事はどちらが大変か、という比較はできなくなるはずです。