赤ちゃんにも昼夜の区別がだんだんとつき始めるといわれる、生後3ヶ月。
今までのように、寝たい時に寝て起きたい時に起きる生活から、少しずつ、朝起きて夜に眠るという生活へ、赤ちゃんも適応することができるようになります。
そんな今の時期によく言われているのが、
- 「正しい生活リズムを意識しましょう」
- 「生活リズムを整えましょう」
という言葉。
もちろん、赤ちゃんのうちから規則正しい生活を心がけることが必要だと多くのママはわかっていますよね。しかし現実は、
- 寝ぐずりがひどく、夜なかなか眠ってくれない
- 添い乳をして寝かせているからか、夜中に何度も目を覚ます
- お昼寝の時間がバラバラ、夕方に寝てしまうこともある
- パパの帰りを待っているため赤ちゃんの入浴や就寝が遅くなる
などなど、問題は山積みです。
中でも手強いのが、赤ちゃんの寝かしつけ。寝ぐずりのひどい赤ちゃんの場合、寝かしつけに数時間もかかってしまうことがあります。
「ここですんなり眠ってくれたら、もう少し生活リズムが整うのに……」とママが感じることも多いのではないでしょうか。
また、なかなか寝ない赤ちゃんに毎回添い乳をしていて、このままの寝かしつけで大丈夫なのか不安になることもあるかもしれません。
赤ちゃんも人間ですし、それぞれに個人差がありますので、育児書やネットの情報通りにはなかなか上手くいかないものですが、今の生活を少しでも規則正しい生活リズムに近づけるために、まずは赤ちゃんが夜にすんなり眠れる寝かしつけ方法を探っていきましょう。
目次
生後3ヶ月の赤ちゃんの1日|正しい生活リズムってどんなもの?
そもそも、赤ちゃんにとっての正しい生活リズムとは、一体どんなものなのでしょうか。
まずは生後3ヶ月頃の赤ちゃんの1日の例を見てみましょう。
生後3ヶ月の生活リズムと桶谷式で教えてもらった寝付きを良くするコツ
ここでとりあげた2つの例を見ると、生後3ヶ月の赤ちゃんの正しい生活リズムは、
- 朝6~7時に起床
- 午前中と午後に1回ずつお昼寝をする
- 17~18時頃に入浴
- 20~21時に就寝
という流れになっていますね。夜中の授乳は、赤ちゃんによっても違いがあることでしょうが、およそ1~2回といったところでしょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの場合、1日の睡眠時間の目安はおよそ13~14時間とされています。
まだ1日の半分くらいは眠って過ごすこの時期ですが、新生児期のように好きな時間に寝かせておくのではなく、そろそろ生活のメリハリを意識し始めることがおすすめ。
遅くても朝は7時には部屋を明るくして起床を促し、夜はできれば21時頃には布団に入れるようにしてみましょう。
お昼寝は、朝1時間、昼2時間、夕方(17時頃まで)1時間くらいで取るのが理想です。お昼寝の合間に散歩をしたり、うつ伏せになって遊んだりして、赤ちゃんにちょうどよい刺激を与えてあげましょう。
パパには頼らずママが一人で赤ちゃんをお風呂に入れるには
生活リズムがなかなか整わない、赤ちゃんが夜寝てくれないという悩みの原因のひとつに、赤ちゃんの遅い時間帯の入浴があげられます。
赤ちゃんが寝ないのはなぜ?パパの帰宅に合わせた入浴時間に注意
パパの帰宅を待って赤ちゃんのお風呂を任せていると、単純に夜寝る時間も遅くなるとともに、入浴の刺激で寝付きが悪くなると考えられます。
そのため、生活リズムや寝かしつけをスムーズにしたいと考えるなら、パパの帰りが遅い時はママが一人で赤ちゃんをお風呂に入れてあげるのがベストな方法。
一人で赤ちゃんをお風呂に入れることに不安もあるでしょうが、さまざまな便利グッズなども利用して、少しずつ慣れていけるようにしてみましょう。ここで、ママが一人で赤ちゃんをお風呂に入れる時のコツを簡単にご紹介しておきます。
- バスタオル、赤ちゃんの着替え、オムツは入浴前に準備しておく
- バウンサーやベビーラックがあれば、脱衣所に置いて赤ちゃんを座らせながら待たせておく
- ママが先に入って髪や体を洗い、その後に赤ちゃんを抱っこして入る
- 赤ちゃんの体を洗い、一緒に湯船に浸かる
- あがったら赤ちゃんの体をバスタオルで拭いておむつを付け、ママはさっと服を着る
- 赤ちゃんの服を着せて、水分補給やスキンケアをする
浴室の床には転倒防止に必ずバスマットを敷きましょう。抱っこのまま赤ちゃんの体を洗う時はすべることもありますが、マットがあれば怪我の予防につながります。
スペースに余裕があるなら、生後1~2ヶ月から使えるバスチェアを利用するのも良い方法です。赤ちゃんを浴室でちょっとの間待たせておけるので、便利です。
また、お風呂から上がった時に、ママが自分の髪や体を手早く拭けるよう、さっと被れるタイプのヘアキャップやターバン、バスローブなどもあると助かるでしょう。
牛乳石鹸でおなじみのキューピーベビーシリーズのサイトに、赤ちゃんを一人でお風呂に入れる時のコツがわかりやすく書かれていますので、こちらもご参考にしてみてください。
赤ちゃんとの入浴は、毎日しているうちに慣れるもの。実際に赤ちゃんと入浴してみると「これが足りない」「こうした方がやりやすい」と気がつくこともありますので、まずは試しに入ってみて、ママのやりやすい方法を見つけてみてくださいね。
正しい生活リズムを身につける&寝かしつけをスムーズにするために
赤ちゃんの寝かしつけと生活リズムには、深い関係があります。生活リズムを整える努力をすることは、よりよい眠りにつくための第一歩でもあります。
以下に、正しい生活リズムを身につけ、赤ちゃんの寝かしつけをスムーズにするために「これだけはやっておきたい」というポイントをあげてみます。あまり難しく考えず、自分ができること、やりやすいことから取り組んでいくとよいでしょう。
1.起床と就寝の時間を一定にする
朝起きて太陽の光をあびることは、生活リズムを作る上でとても大切です。夜泣きや寝ぐずりで寝不足気味でも、朝はカーテンを開け、部屋を明るくして赤ちゃんを起こしましょう。
反対に、夜は興奮するような遊びなどを控えて、就寝へ向けて静かに過ごすようにします。
入浴は19~20時頃までに済ませて、体をクールダウンさせ、寝る30分くらい前に授乳を済ませてから布団に入るようにしましょう。
2.夕方以降はできるだけ赤ちゃんを起こしておく
赤ちゃんが夜になかなか寝てくれない原因のひとつに、夕方以降の昼寝があります。
生後3ヶ月頃は日中2~4時間ほどお昼寝をするものですが、お昼寝が長引いたり、外出していて時間がずれたりして夕方以降に寝てしまうと、夜の寝付きが悪くなり、寝かしつけに時間がかかることがあります。お昼寝はできるだけ夕方までに済ませるようにしましょう。
夕方どうしても眠ってしまった時はダラダラと寝かせず、20~30分くらいの短い時間で起こすようにしましょう。
3.入眠儀式を決める
寝かしつけをできるだけスムーズに済ませ、夜の寝ぐずりを防ぐには、この頃から入眠儀式を取り入れて、赤ちゃんに「これをしたら寝る時間」とわかってもらうことも必要です。
絵本を読んだり、手を握ってあげたり、ぬいぐるみにおやすみを言ったりと、簡単なもので構いませんので、毎日続けられるものを入眠儀式として定着させていきましょう。
抱っこや授乳で寝かしつけをしている場合、赤ちゃんがそれらを睡眠と結びつけてしまうと後々大変になることも多いため、できれば他の方法を入眠儀式とすることをおすすめします。
添い乳を続けることのメリットとデメリット
生後3ヶ月だと、まだまだ寝かしつけも上手くいかないことが多いもの。楽に寝かしつけができる添い乳で赤ちゃんを寝かせているママも、たくさんいるでしょう。
添い乳は、ママも赤ちゃんもリラックスして寝かしつけができる方法ではありますが、赤ちゃんが授乳と睡眠を結びつけて覚えると、添い乳でないと眠ってくれない状態になることも考えられます。
今は楽に感じていても、夜泣きで毎晩何度も起きたり、卒乳や断乳を考たりするようになると、添い乳がネックになってしまうことも出てくるかもしれません。
疲れて眠くて動けない…体力がつきたママが添い乳を止められたきっかけ
ただ、添い乳は赤ちゃんやママの体調が良くない時でも楽に授乳ができますし、赤ちゃんとのスキンシップの時間がしっかり確保できるというメリットもあります。
特に、これから保育園への入園を控えている赤ちゃんの場合は、授乳回数やスキンシップの時間が減ってしまうのを添い乳で補うこともできるでしょう。
添い乳にはメリットとデメリットがあることを理解し、ママがこれから赤ちゃんの寝かしつけをどうしていきたいか、今後いつまで授乳を続けるかなども念頭に置いて総合的に判断し、続ける場合も癖にならないように気をつけていきたいですね。
まとめ
生後3ヶ月は、赤ちゃんの生活リズムができはじめる大切な時期です。
生活リズムはすぐにきちんと整うものではありませんし、赤ちゃんにも個性がありますから、パパやママが「この時間に寝てほしいな」と思ってもその通りにはいかないことも多いでしょう。
しかし、毎日の小さな積み重ねが生活リズムの土台を作り、寝かしつけを楽にしていくのだということを忘れずに、
- 起床と就寝の時間をできるだけ守る
- 入浴の時間を遅くしない
- お昼寝の時間はできるだけ一定にし、夕方以降は長く寝かせない
- 入眠儀式を決めてスムーズに眠れるようにする
- 添い乳はメリットとデメリットがあることを理解して、癖にならないようにする
といったポイントを意識して毎日を過ごしてみてくださいね。