「育児と仕事、どっちが大切なのよ!」
仕事にかまけてさっぱり育児に協力してくれないパパに、思わずぶつけたくなったことありませんか?
女性は「AとB、どっちが大事なの?」という問いかけを男性にすることがあります。だけど、
- 仕事と私
- 仕事と家庭
- あるいは子供と自分にとって大切なもの
このような秤にかけるような質問を、男性は嫌うもの。そんな質問をすると、パパは無反応になってしまうかもしれません。いえ、無反応で済むならまだ良い方。大げんかに発展することも。
ママが話しかけても、パパから思ったような反応が返ってこない、無反応のままになる理由。最後は「ママがパパに答えようのない質問をしている」という可能性を考えてみましょう。
「どっちが大事?」と聞かれた時のパパの気持ち
ママや子供よりも、仕事や友人との付き合いをパパが優先しているように見える時、ママとしてはどうしても
「仕事(あるいは友人)と家族と、どっちが大事なの?!」
と聞きたくなることもあるでしょう。
しかし、この類の質問をされた時、男性はほぼ例外なく、
- 「うわ、きたよ」
- 「めんどくせえこと言ってるな」
と、負の感情しか抱いていません。間違っても「オレのせいでママがイラついているんだなぁ。ストレス溜まってるんだなぁ。」などとは考えていません。
しかしパパも、下手なことを言えばばママが烈火のごとく怒りだしてしまうことはわかっています。そのため、事態を沈静化させるいい答えを探そうと考え始めます。
男性は、ひとつのことを真剣に考えている時は会話にまで気が回りませんから、ここで黙りこんで無反応になってしまうのです。
お互いの態度が火に油を注ぐ結果に?!
パパが黙りこんでしまうと、ママは
「話を聞いてもらえていない」
と感じますよね。
こうした答えようのない質問をする時、ママはパパに不満を感じ、精神的に不安定な状態にあります。それなのにパパが黙りこんでしまうと、自分の話を聞いてもらえないと感じたママは更に不満とストレスをためてしまいます。
止まらない負の連鎖
だからといって、そこでママが答えを急かしたり追い詰めたりするのは逆効果。(参照:黙り込んだパパを急かすことの危険性)
パパは一生懸命いい答えを探しているのに、思考に横槍を入れられるとイライラしてしまいます。最終的にはどうしようもなくなって逆ギレ、というパターンにもなりかねません。
ママは無反応なパパにイライラし、パパは真剣に考えているのに文句を言ってくるママにイライラ…。これでは、お互いに怒りのゲージが上がってしまい、不幸になるだけですね。
ママの質問の意図を探ろう
ママがパパに「どっちが大事?」という答えようのない質問をするのには、理由があります。
ママだって、パパが家庭を大切に思っていないなんて考えていません。どっちが大事か聞かれても困ることくらいは想像できるでしょう。
しかし、自分が大切にされていない、自分だけが我慢している、そんな不満がたまっているからこそ、あえて「どっちが大事?」と聞きたくなるのです。
パパは、そうしたママの気持ちを考えることが大切です。
ママが「どっちが大事?」を出してきた時は、ママの中に相当不満がたまっていて、精神状態が危うくなっていることをまず理解しましょう。
「どっちが大事?」にはこんな反応でママをスッキリさせよう
この質問に対するパパの有効な反応は、
「どうしたの? 何が不満なの? 教えて」
と、逆にママに質問を返すこと。たまった不満を吐き出させ、ママをスッキリさせてあげることが一番の解決策です。
その時、パパは自分の意見やアドバイスを言ったりせず、ただママの話に耳を傾けてください。
黙ってママの話を聞いているだけというのは、パパにとってとても苦痛なことかもしれません。
しかし、女性は相手に共感されてこそ「話を聞いてもらえている」と感じることができます。
こうしてママの気持ちを喋らせてあげて、何を不満に思っているかを聞き出し、それに共感することが、不要な衝突を避けるために必要なのです。