
2歳児健診は歯科健診です。そこでよく聞かれるのが野菜ジュースやスポーツドリンクNG!という話です。
しかし、現実問題、NGにできるでしょうか? 食育実践アドバイザーが考える食育とジュースの関係を紹介します。
2歳児健診の内容
まず、2歳児健診は自治体が実施する健診です。2歳になると乳歯が生え揃うため、歯科健診をメインテーマとして2歳半くらいで実施されています。
- 歯の磨き方や仕上げ磨きの仕方の説明
- 虫歯になりにくい食事の内容の紹介
- 歯科医による歯の検査
- フッ素塗布
大体、自治体の施設に大勢の二歳半の子どもが集まり、先着順で歯科指導や歯科医の検査を受け、フッ素塗布をしてもらって終わりになります。
歯科衛生士、保健師、看護師、歯科医などが会場に集まり、歯磨きやオーラルケア、食育について指導してくれます。
指摘されやすいのは、食生活
2歳児健診では、実際の子どもの食生活や生活習慣を振り返りながら個別指導を受けることがあります。
私が住んでいる自治体では、事前に配布された健診用紙に1日のスケジュールやよく食べるメニュー、おやつなどを書いて提出します。健診の時に内容を見た保健師が改善点を指摘するようになっています。
野菜ジュースやスポーツドリンクが敵視される
一番、注意されやすいのが
- 野菜ジュース
- スポーツドリンク
- スナック菓子
- チョコレート
です。
糖分が多かったり、濃度が濃かったりして内臓に負担を掛けやすい飲料や、一度食べ始めると止まらなくなって食べ過ぎてしまうお菓子はNGと言われます。
内臓機能がしっかりしてくる就学前後くらいまでは、麦茶や牛乳といったシンプルな飲み物で水分補給するよう指導され、お菓子も極力与えないように言われます。
この指摘で思い悩み、自分の育て方が悪かった、と凹むママは少なくないようですね。ですが、本当に野菜ジュースやスポーツドリンクはNGなのでしょうか?
食育実践アドバイザーからのアドバイス!
[talk words=’ぶっちゃけた話、野菜ジュースもスポーツドリンクもOKです。全て排除したりせず、うまく生活に取り入れていきましょう。’ name=’食育アドバイザー’ align=’l’ avatarimg=’http://babynet.jp/wp-content/uploads/imgs/474363.png’ avatarsize=” avatarshape=’2′ avatarbdwidth=” avatarbdcolor=” avataricon=” color=’#3a93c6′ bgcolor=’#d9edf7′ bdcolor=’#0d94ec’ bdstyle=” class=” style=”]
確かに、胃腸が成長途中で、消化吸収機能が低く、負担が掛かりやすいこと、口の中に残る糖類などのことを考えれば、お菓子はNGですし、野菜ジュースやスポーツドリンクも避けた方がいいかもしれません。
しかし、現実問題、そんなことが可能でしょうか? まぁ、一人目の子どもで精一杯気合いを入れ、努力し、それを実現したとしましょう。
ですが、二人目、三人目になると、そんなことは言ってられませんよね? お兄ちゃん・お姉ちゃんがおやつで普通にスナック菓子を食べていたら弟・妹だって食べます。
夏場の暑い時期は、効率よく水分やミネラル類を補給するためにスポーツドリンクを利用しますし、風邪などで体力が低下している時もスポーツドリンクが役立ちます。
野菜嫌いな子の食事に野菜ジュースが役立つのはもちろん、手作りおやつにも野菜ジュースは大活躍します。
[talk words=’野菜ジュースやスポーツドリンクのメリットを考えると「虫歯になる!」という理由で排除する無意味さを感じずにはいられません。’ name=’食育アドバイザー’ align=’l’ avatarimg=’http://babynet.jp/wp-content/uploads/imgs/474363.png’ avatarsize=” avatarshape=’2′ avatarbdwidth=” avatarbdcolor=” avataricon=” color=’#3a93c6′ bgcolor=’#d9edf7′ bdcolor=’#0d94ec’ bdstyle=” class=” style=”]
大切なのは、食事の内容と栄養バランスです。そして、食後の歯磨き習慣を身に付ければ大丈夫! 更に、定期的にかかりつけ歯科で歯科指導や健診を受けていれば全く問題ありません。
野菜ジュースやスポーツドリンクを利用していると、2歳児健診で指導を受けるかもしれませんが「わかりました」と言って家ではしっかり仕上げ磨きをしましょう。
朝から晩までスポーツドリンクを飲んでいたり、お菓子を1日に何袋も食べるような生活はNGですが、完全に排除する必要はありません。
生活リズムや子どもの体質に合わせて上手く活用していきましょう。ママが考えて利用しているなら、NGです! という保健師の指摘を過度に深刻に受け止める必要はありませんよ。