
歯科のイメージがいい人は少ないと思います。特に子どもにとっては「歯科=怖いところ」ではないでしょうか。
そんな歯科イメージを変えたい! というママや、2歳児の歯科健診に参加できなかったママには「かかりつけ歯科医」がお勧めです。そのお勧め理由を紹介します。
歯科のイメージは大抵悪い
私自身もそうだったのですが、歯科のイメージはよくありませんでした。
- 先生が怖い(白衣と白マスクで目しか見えないのが怖い)
- 耳障りな音がする
- 何をされているのか、自分の目で確認できなくて怖い
- 口の中に得体の知れないものを入れられるのが怖い
- 歯石取りは痛い
- 虫歯は痛い
歯科のイメージといえば、こういうものではないでしょうか。行きたくない病院トップ3に入ることも多いでしょう。大人でもこんな風に感じるのですから、子どもが怖がるのも当然です。歯科医が一番困っているかもしれませんが、歯科のイメージはなかなか良くなりませんね。
私の長女は2歳児歯科健診で、歯科医の前で泣き喚いて暴れましたし、次女は口を真一文字に結んで1mmたりとも口を開かず、何もできずに帰ってきました。何のためにシフトを調節してもらって仕事を休み、バス代払い、お昼寝の時間でグズグズの子をあやしながら一時間以上待って任意の2歳児健診に参加したのか。全く意味がありませんでした。
更に、小学生になった長女には小さな虫歯があるのですが、ドリルの音が怖くてじっとしていられず、3カ所の歯科医から「危なくて治療できません」と断られています。
最悪、抜けるのを待つか、全身麻酔で虫歯治療するしか方法がないという困った状況です。やっぱり歯科って怖い所なのだと改めて思い知らされています。
健康維持に欠かせない歯科
歯科は虫歯になったり、親知らずを抜いたり、大人になって歯石を取ってもらったりする時に行く所と思いがちです。
しかし、ちょっと考えてみてください。歯が丈夫でなければ思うように食事ができません。食事ができないと健康を維持することができませんよね。歯の健康は全身の健康に直結するものなのです。
歯を毎日磨き、歯垢が付きにくい状態にし、虫歯を予防する。そして歯茎の状態もチェックして、1日でも長く、1本でも多く健康な歯を維持するようにする。これが健康に繋がるんですね。
自分の歯のケア方法が合っているのか、歯や歯茎が健康な状態なのか。こうしたことを歯科に通うことで確認しておくことは、健康維持の必須条件と言ってもいいでしょう。
年に一度、健康診断を受けるのと同じように、歯科健診も毎年受けて口のトラブルを予防したいですね。
かかり付け歯科の4つのメリット
私たちがなかなか足を運ばない歯科医ですが、健康維持に重要な役割を果たしてくれるのは間違いありません。ぜひ、かかり付けの歯科医を作っておきたいものです。
では、どんなメリットがあるのか、具体的に4つ紹介しましょう。
歯科のイメージを変えられる
かかり付け歯科医の良いところは「痛い、怖い、嫌い」という歯科のイメージを払拭できることです。
虫歯ができる前、幼児の頃から治療以外で定期的に歯科へ通い「歯磨き指導」や「フッ素塗布」をお願いして歯科に慣れておくのが理想なのです。
- 美味しい味がする歯磨き粉で磨き方を教えてもらう
- ドリルの金属音を聞かない時間を歯科医で過ごす
- 口の中をグリグリいじられない時間を歯科医で過ごす
このような経験から、歯科に対するプラスのイメージを子どもに持たせておくことが、歯の健康維持の第一歩と行っていいでしょう。
歯科は一生のうちで確実に何度もお世話になる所です。少しでもリラックスして処置を受けられるよう、幼い頃から歯科を身近な存在にしましょう。かかり付け歯科を持てば、リラックスして歯の健康を考えられるようになりますよ。
虫歯予防になる
虫歯予防は家庭での歯磨きや仕上げ磨きが大切です。
それ以外にも「フッ素塗布で虫歯になりにくい歯を作ること」「歯磨きの大切さを知り、歯を大切にする気持ちを育てること」が重要です。かかり付け歯科に、この2点を任せてしまいましょう。
そもそも、虫歯にならなければドリルでガリガリ歯を削られることもなく、痛い思いもしません。そうすれば、歯科が嫌な場所ではなくなりますし、歯周病の心配もなく、自分の歯を健康的に維持できます。これはとても大きなメリットですね。
必ず必要になる治療や矯正が楽になる
ほどんとの人は、一生に数回は歯医者に掛かります。ずっと虫歯なしで通してきた私も親知らずが4本生え揃った社会人になってから、何度もお世話になっています。
- 虫歯治療
- 歯石除去
- 歯並びの矯正
- 歯のクリーニング
- インプラント
他にもありますが、ほとんどの人が歯科でこうしたことを経験しますよね。ほぼ確実に歯科は行くことになるのです。どうせ行くなら、気楽にリラックスして行きたいですよね。だったら、気さくに行けるかかり付け歯科医を持っておくのがお勧めです。
健診の誘いを正当な理由で断れる
かかり付け歯科は子どもとって大きなメリットになりますが、もうひとつ、仕事などで忙しいママの強い味方にもなります。
それは、2歳児健診をスパッと断れることです。
2歳児健診は任意ですが、参加しないと別の日に参加するよう、何度も自治体から電話が掛かってきます。そして、どうして参加しないのか理由をあれこれ聞かれます。この対応は面倒ですよね。
そんな時、かかり付け歯科があれば「仕事で健診を休みますが、かかり付けのOO歯科で診てもらっているので大丈夫です!」と自信を持って言えます。そして、自治体もそれ以上、なにも突っ込みを入れられなくなります。
2歳児健診を欠席した方や、忙しくて参加が難しい人は、ぜひ、かかり付け歯科医を作ってみてください。
子どもの歯科処置費用は自費じゃない!
かかり付け医のメリットを紹介しましたが、正直な所、気になるのは費用ですよね。歯科の処置は自費になるものがあり、足が遠のく理由にもなっています。
しかし、子どもの歯磨き指導やフッ素塗布は、多くの場合、自治体が実施している子どもの医療費助成制度の対象だってご存じですか?
自治体や歯科医によるようですが、多くの場合が自費ではないのです!
自治体によっては無料だったり、100円だったり、助成内容に条件があったり様々なので、一度、ご自身の自治体のHPなどを確認してみてください。歯科医に直接問い合わせてみるのもいいですね。
同僚にシフトの調整をしてもらい、仕事を休み、お昼寝の時間が重なってグズグズの子どもを連れて、電車やバスで移動し、参加する2歳児健診でフッ素塗布してもらうより、自分の都合のいい時に車でサッと行ける歯科医で200円払う方が楽だと思うのも事実です。
歯科での子どもの虫歯予防、お勧めですよ。
歯科のイメージを替えて健康維持を!
子どももそれなりに成長すれば、歯の大切さを考え、嫌でも歯科医に行くようになります。しかし、どうせ行くならストレスを感じずに行けるようになりたいですよね。
幼い頃から歯科医に通うようにしておけば、子どもはマイナスイメージではなく「歯科医は歯磨きの仕方を教えてくれる」「美味しい味がする歯磨き粉がもらえる」という楽しいイメージを抱けるようになります。
小さい頃から歯の健康に関心を抱くようになっていれば、体の健康維持に繋がりますし、将来的な歯の矯正や虫歯治療に対する抵抗感も少なくなるでしょう。
働いている忙しいママにとっても、かかり付け歯科医がいれば2歳児の歯科健診も堂々と欠席することができます。
歯科は身近に沢山あるものですから、ぜひ、子どもに合う歯科医をみつけ、かかり付けにしてお口のケアで通うようにしてみてください。