
離乳食が終わりに近付くと、いよいよ手掴み食べやスプーンを使う練習をスタートさせましょう。この時、赤ちゃんが使いやすいスプーンを準備してあげると、すんなりスプーン練習が進みます。
上手に離乳食を食べられるようになるスプーンの選び方とお勧めスプーンを紹介します。
この時期に必要な子供用スプーンの知識
赤ちゃんが自分で食べる練習をするスプーンは、消毒のことを考える必要ありません。洗いやすいもの(食洗機対応など)やママの好みのものを選べばいいでしょう。離乳食をスタートした頃には避けていた金属製のスプーンも大丈夫です。
ただ、ポイントはスプーンの形状です。色々な形状のものがありますが、ここはママの考えで選んでください。
- スプーンで食べることを優先する
- 普通のスプーンで食べられるよう練習するのを優先する
どちらを優先するのかによって、選ぶスプーンが変わってきます。
[talk words=’子供の食べやすさを最優先し、とにかくスプーンを使って食べられるようにしたいなら、柄を握りしめても食べやすいよう設計された変形タイプのスプーンを選びます。
最初から普通のスプーンで食べられるようにしたいママは、子供用の小さなスプーン(大人が使うスプーンを小さくしたもの)を選びましょう。’ name=’食育アドバイザー’ align=” avatarimg=’http://babynet.jp/wp-content/uploads/imgs/474363.png’ avatarsize=” avatarshape=’2′ avatarbdwidth=” avatarbdcolor=” avataricon=” color=’#3a93c6′ bgcolor=’#d9edf7′ bdcolor=’#0d94ec’ bdstyle=” class=” style=”]
赤ちゃんが自分で食べるのはいつから?
赤ちゃんが自力で離乳食を食べ始めるのは生後9か月頃からです。
離乳食が3回食に進む頃(離乳食後期)から徐々に手掴みで食べるようになります。自分で食べたい! という意欲が出てくるこの時期は、前歯で囓り、歯茎でつぶせるくらいの柔らかさ(バナナくらいの柔らかさ)の物を自力で食べられるようになります。
この時期にスプーンやフォークを渡しても投げてしまったり、オモチャにすることが多いでしょう。
- 使えないから準備しない
- 使えないけれど、食事で使う道具であることを覚えさせるためにテーブルに出す
これはママの方針で決めてOKですよ。無理強いせず、道具であることを覚えてくれたらいいな、くらいの気持ちで出しましょう。
スプーンの練習はいつから始めると良い?
スプーンの練習は、離乳食が終わる頃(手掴みで構わないので、自分で食べるようになってから)スタートするといいでしょう。
大体1歳~1歳6か月くらい以降に練習をスタートし、スプーンを上手に使えるようになるのは、大体2歳くらいです。半年くらいは温かく見守ってあげてください。
- 食べ物を適量すくう
- こぼさず口まで運ぶ
- 口にうまく入れる
この3つができるようになって初めて、スプーンが上手に使えます。手先・指先を器用に動かせるようになるまで、しばらく練習期間が必要です。
練習中は手掴みで食べたり、遊び食べをしたり、ママがうんざりするようなことが多いと思います。
ですが、手掴み食べも、食べ物の軟らかさを感じ取ったり、指先を使う練習になっています。スプーンやフォークを使うための指先の運動だと思って見守ってあげましょう。
[talk words=’無理矢理、スプーンやフォークを持たせて食べる訓練をする、というよりは、子供の自発性に任せるくらいの気持ちでいるといいでしょう。’ name=’食育アドバイザー’ align=” avatarimg=’http://babynet.jp/wp-content/uploads/imgs/474363.png’ avatarsize=” avatarshape=’2′ avatarbdwidth=” avatarbdcolor=” avataricon=” color=’#3a93c6′ bgcolor=’#d9edf7′ bdcolor=’#0d94ec’ bdstyle=” class=” style=”]
ただし、2歳を過ぎたらスプーンやフォークを使うように促してあげましょう。少なくとも3歳までには手掴みではなく、スプーンやフォークで食べられるようになっておきたいものです。
スプーンの練習におすすめなやり方
赤ちゃんの好みやタイプに合わせてスプーンを準備してあげましょう。そして、スプーンを使って食べる様子をママが見せてあげましょう。
- 離乳食をあまり食べない子や、面倒な作業が好きではない子は、赤ちゃん用に設計された特殊な形のスプーンを使うと練習がスムーズに進みます。
- チャレンジ精神旺盛で、細かいことを気にしないで食べる子は、大人と同じ形をした普通の子供用スプーンを使うといいでしょう。
- パパやママの真似が大好きな赤ちゃんには、大人と同じデザインのスプーンを準備してあげると喜びますね。
目の前にお手本があると赤ちゃんは真似をしたくなり、チャレンジしようとします。少しお兄さん・お姉さんのお友達に協力してもらって、スプーンを使って食べている姿を見せてもらうのもいいですね。
始めはボロボロとこぼし、スプーンを放り投げて手掴み食べをすることもあるでしょう。ですが、叱ることなく見守ってあげてください。
スプーンもフォークも、繰り返し使っていくうちにコツを覚えて上達していきます。3歳くらいまでに使えるようになればいい。それくらいの気持ちで見守ってあげましょう。
赤ちゃんのスプーンの練習に最適なメニュー
赤ちゃんのスプーン練習に最適なメニューは、すくいやすくて、簡単に口に入るものです。
- プリンやヨーグルトをイメージすると解りやすいと思います。また、カレーやシチューのように適度にとろみがあるものもいいですね。
- ゼリーは物によっては固さ・弾力があり、滑りやすいのでお勧めできません。また、普通のご飯だったり、自分で切り分けてすくい取るオムレツのようなものは、救う量の調節が難しいので不向きです。
- さらに、液体は口に運ぶ途中でこぼしてしまうので、ある程度スプーンを使えるようになってからがお勧めです。
スプーン練習中は、手掴みで食べるものとスプーンですくうもの、両方を出してあげると「食べたいのに上手くスプーンが使えなくて食べられない!」という事態を避けられます。
食が細い子の場合は特に、まず、手掴みで食べるものを出してしっかり食べさせ、デザートでスプーンを練習する、という風にした方が食べることと練習を両立させられるでしょう。
離乳食をひとりで食べる練習用スプーンのおすすめはどれ?
スプーンは色々な形があるので、赤ちゃんのタイプに合わせてママが選んであげましょう。
エジソンのフォーク&スプーン ベビー そら(9ヶ月から対象)
柄を握りしめる持ち方でも、スプーンの先が曲がっているので食べやすいのが特徴です。フォークも先にギザギザが付いているので滑りにくく、麺類も簡単に食べることができます。
ただ、左利きの赤ちゃんには使いにくく不向き。また、フォークも口に運んだ後、しっかり噛まなければフォークに食材が刺さったままになってしまうので使う子供を選ぶかもしれません。
ベビースプーン&ベビーフォーク(高桑金属)
スプーンやフォークの練習が苦手な子や、とにかくスプーンで食べたいの! という意志が強い子(食べられなくて癇癪を起こしてしまうような子)にはこちらがお勧め。
柄が輪になっているので持ちやすい上、奥までスプーンやフォークを入れすぎて喉を突いてしまう、というトラブルを避けられます。
にぎにぎスプーン・フォーク(ケース付) (リッチェル)
波打ったような形の柄が赤ちゃんの手にフィットしやすく、太さもちょうどよくて握りやすいのが特徴です。変形タイプは気が進まないけれど、持ちやすいタイプを持たせたい、というママにお勧めのスプーンです。
ケース付きなので、外出先でも使い慣れたスプーンやフォークを赤ちゃんに持たせてあげることができます。
変形タイプスプーンと普通の形のスプーンの使い分け方
どんなタイプのスプーンを選ぶかは、赤ちゃんのタイプとママの考え次第です。最終的には、大人と同じ形のスプーンで食べられるように練習していきますので、変形タイプを活用するのはほんの一時期かもしれません。
- できる! という成功体験を沢山積んで、スモールステップでステップアップしていくなら、変形タイプのスプーンがお勧めです。
- どうせ使えるようにならないといけないし、時間が掛かってもコツコツと練習していく、というのであれば、普通の形のスプーンで子供向けのものを使うといいでしょう。
なおスプーンやフォークの練習をする頃(幼児食をスタートする頃)には遊び食べが始まっています。スプーンやフォークを持ってウロウロ歩く子供もいます。
スプーンなどを咥えたまま椅子の上に立ったり、歩くようなことは絶対に止めさせましょう。なにかの拍子に喉を突いてしまうと大怪我に繋がります。
また、金属製のスプーンやフォークだと食器を叩いて音を楽しみ、遊ぶ子もいます。言い聞かせても理解できない年齢ですが、やんわりと注意したり、気を逸らせたりして「オモチャではなく、食べる時に使う道具である」ということと、マナーを教えていきたいですね。