愛し合って結婚したはずなのに、年月がたつと夫に愛情が持てなくなる。そんな妻は少なくありません。
浮気や暴力といった決定打がなくても、日頃の態度や行動の積み重ねによって妻が離婚を決意することは決して珍しいことではないのです。
では、離婚したいと考える妻の目に、夫はどのように写っているのでしょうか?
ここでは、離婚を望む妻から見えるNGな夫の行動や態度、そして、妻の怒りや離婚への決意を大きくする夫の特徴をいくつかご紹介しましょう。
離婚秒読み?!妻に愛想を尽かされるかもしれない夫のパターン4つ
男性と女性では話の仕方も聞き方も違うため、妻と話をすると疲れる、うんざりするといった感想を抱く夫もいるでしょう。
しかし、そうした態度が表に出たり、妻の話の裏にある感情に気づかなかったりすると、いつの間にか妻の地雷を踏んでいることも。
こんな態度の夫に対しては、妻は相当怒りをためているかもしれません。
1.「冷静になれよ」などの言葉で怒りを回避する
夫の言う「冷静になれ」は、冷静になってよく考えろということではなく、
- 俺に文句を言うな
- 俺を巻き込むな
ということ。
りあえず早く怒りを鎮めろ、関係のない俺に怒りをぶつけてくれるな。と思っているために出てくる言葉です。
妻に対して関心がなく、妻の話は厄介事、面倒事でしかないと考えている夫は、こんな言葉で怒りを回避して話を聞こうとしません。
2.妻の沈黙は怒りであると気が付かない
怒りだすと口をきかなくなる女性は多いものですが、その態度を見て怒りが収束したと勘違いする夫もいます。妻が自分に対して怒りを抱えているにもかからわず、
- 妻が黙っている=許してくれた
- 何も言われない=終わったこと
と脳内変換し、何事もなかったように振る舞う夫を見た妻のいらだちはMAXに。
察してちゃんとも取れる妻の態度は確かによくありませんが、自分のいいように解釈して問題から逃げようとする夫にも問題があるでしょう。
3.妻の「もういい」をそのまま受け取る
沈黙と同じように、怒っている妻の「もういいよ」という言葉をそのまま受け取り、許されたと勘違いする夫のパターン。「もういい」と言っても、コップに溜まった妻の怒りは減るわけではありません。しかし夫は、妻の怒りのコップが空っぽになったと思い込んでしまうため、行き違いが生じることも。
また、妻にとっての「もういい」は許しではなく、諦めであることがあります。
いくら言っても怒る価値もない夫には、何を言っても無駄であるため、話を早く終わらせようと「もういい」と言うことも。しかし、夫が「もういいよ」の言葉をその通りに受け取って何事もなかったように振る舞えば、やはり妻はイライラします。
4.自分はちゃんと妻の話を聞いていると思い込む
女性にとって話を聞いてもらうことは、共感してもらうことと同じ。しかし、夫に話しても右から左へ抜けていくだけで何の反応もないことが繰り返されると、妻は話を聞いてもらえていないと感じます。
また、相談をしているのに夫がそれについて無関心だったり、話をふんふんと聞いているようでも、問題解決のための手段を全く取らなかったりするのもNG。夫は妻の話を聞いていたつもりでも、妻にしてみれば、全く話を聞いてくれない夫になってしまうのです。
このように、日頃の小さな態度が積み重なっていくと、妻の本気の怒り、離婚への決意へと発展することがあります。
本気で怒った妻が離婚への決意を固める夫の態度4つ
夫が「あれ、もしかして妻のこの怒りは本物?!」と察知した時、どうするのでしょうか?その行動ひとつで、妻の怒りがパワーアップしたり、離婚への決意がさらに固くなったりすることもあります。
妻の本気の怒りに気づいた夫が取ってしまいがちな、よくあるNGな態度をあげてみます。
1.「早く言ってくれればよかったのに」と愚痴る
話を聞いていない夫の典型的なパターンです。
妻が離婚を考えるまでには、それなりに夫に期待したり修復を試みたりして行動を起こしているはず。それなのに「早く言えばいいのに」などと言うのは、それに全く気づいていない、妻の怒りを理解していない証拠でもあります。
妻にとっては、自分のしてきたこと、言ってきたことが伝わっておらず、無駄・無意味だったと突きつけられたのと同じです。
2.妻は本気で離婚したがっているはずがないと思い込む
妻の気持ちに鈍感な夫は、たとえ離婚をほのめかされても
- 離婚に至るようなことを自分がした覚えがない
- 女が一人で食っていけるわけがない
- どうせいつものヒステリーだ
- 時間がたてば妻から謝ってくるはず
などと思い込み、本気にしません。
たとえば離婚の原因となりがちな嫁姑問題があったとしても、夫にとって姑は家族であり、嫁が我慢すればいいという考えだった場合は、離婚を考えるほど真剣に妻が悩んでいてもなかなか理解できないません。その自覚の無さが、ますます大きな妻の怒りを招きます。
そして、妻は自分の元を離れていかないだろうという根拠の無い自信が、火に油を注ぎます。妻は離婚を考え始めた時点で、今後の生活についてしっかり計算していることも多いものなのですが、夫はそれには気づかないのです。
3.焦ってご機嫌取りのサプライズをする
「何だか知らないけど妻が怒っている」という程度の認識しかない夫の場合、空気を読まずに短絡的にサプライズをしかけて妻を喜ばせようとすることも。
急にプレゼントを買ってきたり、外食に誘ったりと、取ってつけたようなことをされても、離婚を考えている妻にとっては、今更サプライズなんて、と気持ちが離れる一方。しかし、夫の方は妻にサプライズすることで、
- 俺がこんなにしてやったんだから怒りは鎮まるだろう
- 健気に妻に尽くす俺はいい旦那だ
という思惑があることも。自己満足に酔いしれているだけなので、状況は悪化することが多いようです。
4.知人に相談して逆ギレする
妻の怒りを持て余し、どうすればいいか悩んだあげくに知人に相談する夫。しかし実のあるアドバイスをもらうどころか、
- 俺は悪くないと誇示する
- 妻の悪口を言いふらして同意を求める
- 口先だけで妻の怒りを鎮め、妻に反省を促す手っ取り早い言葉を探す
などのように、問題を本気で解決しようとしていないこともしばしば。話を聞いた知人が打開策をアドバイスしてくれても受け入れず、自分の期待する反応が得られないと逆ギレするパターンもあります。
ついに離婚宣告!その時によくみられるNG夫の態度5つ
「離婚したい」と妻から切り出されるまで気が付かない夫は、この段階になってもトンチンカンな行動をしがち。離婚宣告されてもまだ変われない、NGな夫のパターンも見ていきましょう。
1.ここにきて初めて自分から妻と話をしようとする
この段階で初めて妻の怒りに気づいた夫は、ここで初めて自分から妻と話をしようとします。しかし、今まで妻の話を全く聞こうとしなかったので、自分の何が悪かったのかは理解できません。そのため、形だけ反省したように見せてすぐボロが出るのが特徴。
- まさか本気で怒ってるなんて思わなかった
- 離婚なんて冗談だと思っていた
などと、このパターンの夫はますますもって妻の怒りを大きくするようなことをポロッと言うこともあります。一方の妻はもうすでに気持ちを決めているので、夫と話すことなどありません。
2.表面上だけ謝罪する
このパターンの夫は、とりあえず謝れば怒りが解けるだろうという軽い考えのもと、表向き謝罪の言葉を口にしてみせます。しかし、
- 家事をする人がいなくなったら困る
- 妻に逃げられたなんて恥ずかしくて周りに顔向けできない
- 一人になるのが寂しい
といった理由からの謝罪であることも多く、自分が悪かったと誠心誠意謝っているわけではないと妻に見透かされてしまうことも多くあります。
3.これ見よがしに土下座する
プライドの高い男性が土下座すると、それだけ真剣に反省しているように思えるかもしれませんが、中には、
- 俺がここまで頭を下げてるんだから言うことを聞け
- 土下座まですればいくらなんでも許してくれるだろう
などという思惑で土下座をする夫もいます。
この場合の夫にとって、土下座はただのパフォーマンス。自分の要求を通すための行動、もしくはただの自己満足であり、心らの謝罪とは違います。
4.改善案など建設的な意見を出せない
自分の何が悪いか理解できない夫の場合、問題の本質が理解できず、謝っても今後どうすればいいのか具体的にわかっていないため、よい改善策や建設的な意見を提示することができません。しかも、何かしなければと考えてやることが、
- 洗い物を手伝う
- 風呂掃除をする
- 日曜日に子供を公園に連れて行く
といった子供のお手伝いのような罪滅ぼしであることも。
今まで何もしなかった夫が手伝いをするだけでも褒めるべきなのかもしれませんが、離婚を切り出した後でこんなことをされても、時既に遅し。残念ながら、妻の気持ちは動かないことが多いでしょう。
5.謝罪してから「お前も良くないぞ」と説教をする
自分の非をなかなか認められないプライドの高い夫の場合は、謝罪をしたとしても、
- お前もこういうところが良くない
- もとはと言えばお前がハッキリ言わないからだ
- 原因はお前にある
などと、余計な一言を付け加えてしまいがち。それが妻の怒りを大きくさせ、離婚の決意をますます固くすることに気が付かないのです。
離婚を考え、それを切り出す妻は相当の覚悟をしているもの。そこに夫がこんな態度や行動を取ってしまったら、火に油を注ぐ結果となってしまうこともあります。十分に気をつけたいですね。