添え乳は、寝ながら赤ちゃんに授乳をすること。
育児で疲れきったママも、横になって体を休めながら授乳ができるし、赤ちゃんもすぐに寝てくれるので、とても楽なやり方です。
しかし、漫然と添え乳をしていては、後で泣きをみることになります。
ここでは、私が陥った地獄の添え乳スパイラルについてお話しましょう。
添え乳は、自分で自分の首を絞める行為
添え乳のメリットは、何といっても楽なこと。
産後、体調が戻っていない中での慣れない育児で、ママは毎日クタクタでしょう。
体が疲れているのに、夜中に起きて授乳するのはとても辛いですよね。
赤ちゃんが何度も泣けば、その分ママも起きなければなりませんから、少しでも楽な方法を取りたいというのは当然なことです。
だからといって、赤ちゃんが泣く度、毎回添え乳をしていると、必ず癖になります。
当時は上に2歳でイヤイヤ全盛期の娘がいたため、日中も家事と育児に追い回されて体を休めることができませんでした。
そのため、夜くらいは楽をしたいと、泣かれるたびに添え乳をしていたのです。
添え乳は寝かしつけ?食事?
添え乳は、赤ちゃんのお腹を満たすというよりも、どちらかというと精神的な安定を与えるのに役立ちます。
だからこそ、赤ちゃんは目を覚ますたびにママのお乳を求め、添え乳じゃないと寝ない子になってしまうのです。
しかも、赤ちゃんにとっては「食事」をしているわけですから、お腹の動きが活発になり、眠りが浅くなってしまいます。
つまり添え乳は、赤ちゃんが一晩ぐっすり眠ることを妨げる原因となってしまうのです。
添え乳で寝たと思っても、眠りが浅いためすぐに起きて泣いてしまう、そのたびに添え乳をしないと寝付かないという、完全な悪循環。
私も1時間おきにお乳を吸われてほとんど眠れず、睡眠不足でイライラが限界に達しました。
楽だと思ってやっていた添え乳は、まさに自分で自分の首を絞める行為以外の何物でもなかったのです。
「授乳は食事」という意識を持ちましょう
赤ちゃんの生活リズムをととのえるには、食事の時間をきちんと決めることが大切だと書きました。
しかし、毎晩何度も添え乳をして赤ちゃんに食事をさせていてはどうでしょう。生活リズムなんか、つくはずがありませんよね。
まだ小さい赤ちゃんにとっては、授乳は食事であるという意識をパパやママがしっかりつ持つことが大切です。
夜中に授乳させる必要がある時期には、起きるのが辛くてもできるだけ体を起こして授乳しましょう。
「食事」としてのケジメをきちんとつけてくださいね。
少しでもいい。パパも育児に参加して
もしも、眠くて疲れてどうしようもない!という時は、パパの出番です。
できれば休日にでも1日赤ちゃんの面倒を見て、ママをゆっくり休ませてあげて欲しいのですが、夜中に1回ミルクをあげてくれるだけでも、ママは格段に楽になります。
次の日の仕事に支障が出ない程度に、パパも協力をお願いします。
添え乳に潜む危険性
添え乳にはデメリットもあります。よく言われているのが、虫歯になりやすいということ。
注意1
母乳に含まれる糖分は、直接虫歯の原因にならないと考えられていますが、寝ている間は唾液の分泌が減って口の中が乾きやすくなるため、虫歯になりやすくなることは事実です。
乳歯が出てきた赤ちゃんは、できるだけ早く添え乳を止めるように努力してみましょう。
注意2
また、最近では添え乳をしていると中耳炎になりやすいとも言われています。寝ながらお乳を飲むことで、お乳が鼻や耳に入ってしまうことがあるためです。
注意3
そして、ママも半分寝ながら授乳するため、思わぬ姿勢で赤ちゃんの鼻や口を塞いでしまい、窒息させる危険性がないとも言い切れません。
注意4
ほかにも、不自然な姿勢のまま長時間授乳することになると、ママが乳腺炎になったりすることも考えられます。
いかがでしょう。
これほどデメリットがあり、また癖になってしまう添え乳、これからも「楽だから」という理由で続けますか?
もう添い乳を終わりにしたい…。こちらの記事をどうぞ。