「赤ちゃんの目にゴミが入った時はどうするの?!」
目に入ったゴミが見えているのに取れない時や、白目が少し赤い時などは、病院へ行くべきかどうか悩むものです。
今回は、看護師さんからアドバイスを受けた、赤ちゃんの目に関するさまざまな疑問や不安についてお答えしていきましょう。
こんな時はどうする?赤ちゃんの目についてのQ&A
赤ちゃんの目にゴミが入っているみたい!どうすればいい?
赤ちゃんの目にゴミやホコリ、あるいはまつ毛などが入っているのが見えると、痛くないか心配ですし、すぐにでも取ってあげたくなりますね。
まず、小さなゴミやホコリ、まつ毛の場合は涙と一緒に流れ出る可能性も高いので、赤ちゃんが痛がったり、気にして目をこすったりしていないのであれば少し様子をみてみましょう。
時間がたっても取れない場合は、ゴミが白目の部分に移動したタイミングで、湿らせたガーゼなどを使って優しく取り除きます。ママの指で直接赤ちゃんの目に触れるのは、避けた方がよいでしょう。
また、無理やりゴミを取ろうとしたりすると、赤ちゃんの眼球を傷つける恐れもありますので、くれぐれも慎重に対処しましょう。なかなかゴミが取れず、充血や目やになどの症状が出てきた時は、病院を受診してください。
目が赤い、腫れている、目やにが出るなどの場合、眼科へ行くべき?
赤ちゃんの目が赤く充血していたり、腫れていたりする、あるいは目やにが出ているといった症状がある場合、1日程度はそのまま様子を見てみます。
もし1日たっても充血したままだったり、目が開けられないほど目やにが出る時や、赤ちゃんが目を気にしてこすっている時は、まず小児科で相談してみましょう。
赤ちゃんの目が赤くなったり腫れたりする原因としては、
- 結膜炎(ウィルス性、細菌性、流行性)
- さかさまつげ
- 先天性鼻涙管閉塞(涙が通る管がふさがっている状態)
といった目の病気のほかにも、麻疹、川崎病といった子供特有の病気もあげられます。小児科での診察でこうした病気ではないことを確認した上で、必要があれば眼科への受診をすすめられますので、医師の指示を仰ぎましょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの視力はどれくらい?
生後すぐは、ぼんやりとしか周りが見えず、明暗を感じ取る程度、およそ0.02くらいだった赤ちゃんの視力も、生後3ヶ月になると0.04程度になると言われています。このころから、赤ちゃんの顔のそばにおもちゃを近づけて動かすと、それを目で追う「追視」が始まると言われています。
色の認識もできるようになってくるため、色の鮮やかなおもちゃなどはよく見るようになるでしょう。また、目の焦点を合わせるための筋肉が、脳の指示通り動くようになってきますので、パパやママの顔をじっと見つめることも出てきます。
同時に、社会的微笑という現象も始まります。これは、身近な人の表情を真似して行う自発的な笑いのこと。
まだハッキリとした嬉しい、楽しいといった感情の表出ではないものの、パパやママにとっては大きな癒しとなる赤ちゃんの笑顔です。
赤ちゃんの視力が発達して、だんだんとパパやママの顔が見えるようになったからこそ起こるのが社会的微笑。赤ちゃんはパパやママの笑顔を学習して表情豊かになっていきますので、積極的にあやしてあげましょう。
寄り目になっているみたいで気になる
上で述べたように、赤ちゃんの視力はまだ弱く、目の焦点を合わせるための筋肉も大人のように十分に発達していません。そのため、赤ちゃんは両目でひとつのものを見ることがまだ苦手。
寄り目に見えたり、目つきがおかしいと感じたりすることもありますが、月齢が上がるにつれて、だんだんと両目の動きも揃ってきます。発達の早さには個人差がありますので、焦らずに様子を見てみましょう。
赤ちゃんの目の動きで斜視などが気になる場合には、3ヶ月健診などで相談することをオススメします。
赤ちゃんの目の見え方のチェックポイント
赤ちゃんの視力は、これから時間をかけて徐々に発達していきます。
一般的に、生後6ヶ月ほどでやっと0.1程度にまで見えるようになり、奥行きや距離感などがわかるようになるとともに、パパやママの顔と他の人の顔の区別ができるようになってくると言われています。そして、1歳くらいになると0.2~0.25程度になり、空間を立体的に把握できるようになります。
生後3ヶ月の赤ちゃん、まだまだ視力や目の動きは発達し始めたばかりではありますが、今後のためにも、赤ちゃんの視力や目の動きをチェックするポイントを覚えておきましょう。
- テレビや絵本などに関心を示すか?
- 名前などを呼びかけると赤ちゃんと目が合うか?
- 両方の目が同じように動くか?
- 瞳の大きさが左右とも同じ大きさか? 形は丸いか?
- 光を非常に嫌がらないか?
- 片目を手で隠すと嫌がるか?
生後6ヶ月前後から、こうしたポイントに気をつけて赤ちゃんの様子を観察してみてくださいね。