
赤ちゃんの夜泣きは、多くのパパやママを悩ませる重大な問題です。夜中にどうしても赤ちゃんが泣き止まない時、
- 毎晩毎晩、どうして泣き止まないの?
- このまま泣かせていたら近所迷惑になってしまう……
- 一体、いつまで続くのだろう
など、うんざりしてしまうもの。
赤ちゃんに泣かれるだけでも気が滅入るのに、パパやママも毎日睡眠不足な上、疲れもたまってマイナス思考に陥り、絶望的な気持ちになるものですよね。どうにかして泣き止ませる方法はないものかと、日々手探りで過ごしているかもしれません。
その中には、夜中に赤ちゃんを車に乗せてドライブし、寝かしつけている方も少なくないのでは?
赤ちゃんは車に乗せると泣き止むことが多いため、夜泣きや寝かしつけに悩んでいると、藁にもすがる思いでやってみたくなるものですし、実際にそうせざるを得ない状況の人もいるでしょう。
今回は、実際に夜泣きをしていた赤ちゃんを車に乗せ、ドライブすることによって寝かしつけていた30人のパパ・ママにアンケートを実施してみました。
そこから見えてきたものとは、一体何なのでしょう。寝かしつけドライブをすすめる意見、反対する意見、両方を取り上げてみますので、ぜひご参考にしてくださいね。
夜中のドライブでの寝かしつけ、メリットとデメリットは?
まずは、実際に寝かしつけのためのドライブをしていたパパやママから聞いた、メリットとデメリットをまとめてみます。
寝かしつけドライブのメリット
- 赤ちゃんがよく寝てくれる
- ドライブすることでパパやママの気分転換になる
- 車で泣かせておけば近所迷惑にならない
寝かしつけドライブの大きなメリットは、やはり赤ちゃんがよく寝てくれるところにあるようです。赤ちゃんは、揺れや振動によって泣き止んだり眠りに入りやすくなったりすることが多いため、ドライブは寝かしつけの有効な手段だと言えるでしょう。
赤ちゃんを何とか泣き止ませたい!というパパやママの第一の希望は、ドライブすることによってほぼ満たされているということですね。
また、夜中に外に出ることで夜泣きの閉塞感やストレスから解放されたという意見や、集合住宅などでは夜に赤ちゃんを泣かせたままにしておけないため、ドライブに連れ出すことで近所迷惑になるのではないかという不安を感じなくて済む、という意見も上がりました。
寝かしつけドライブのデメリット
- 毎晩ドライブをしないと赤ちゃんが寝なくなってしまう
- パパもママも眠くて疲れがたまった状態で運転するので危険が伴う
- パパやママの睡眠不足は解消しない
ドライブは寝かしつけの効果が高い反面、これを続けているうちに、赤ちゃんは車に乗っていないと寝なくなってしまうという意見が多く見られました。
また、赤ちゃんは寝てくれたとしても、運転をするパパやママは起きているわけですから、親の睡眠不足の解消にはつながりません。
そして、夜中に車の運転をすることは、通常の状態でも非常に神経をつかうもの。それが夜泣き続きで睡眠不足、疲労やストレスもたまっている状態で、しかも赤ちゃんを乗せて運転するとなれば、より一層危険を伴うものとなるでしょう。
アンケートでは、実際に寝かしつけドライブをしていたパパやママから、
- 寝不足での運転は、今から考えれば事故につながりかねない危険な行為だった
- 運転中にヒヤッとしたことがあった
という意見もあげられました。
夜中のドライブ、オススメできますか? 実際のアンケート結果より
寝かしつけのための深夜のドライブを、他のパパやママにオススメできますか?
はい…18人
いいえ…12人
深夜ドライブをオススメできない理由(複数回答可)
- ドライブでしか赤ちゃんが寝なくなってしまうから…6
- 寝不足で深夜に運転するのは危険だから…7
- ドライブをしても家に帰ると結局泣かれるため、ますますストレスがたまる
- 冬場は暖機運転に時間が掛かるし、寒さで親子ともに風邪を引いてしまう
- 夜中にバタバタすることで家族全員が寝不足になる
- 夜中に街灯や車のライトを赤ちゃんに見せるのは好ましくない
オススメできないという意見の中では、深夜の運転が危険を伴うものであることが多くなりました。
どんなに運転が好きで自信がある、そして気分転換になるといっても、深夜の運転が危険であることには間違いありませんので、油断は大敵です。また、冬場の寒さに対する心配や、赤ちゃんが本来眠るはずの時間に明るい光を見てしまうことについての不安もあるようです。
深夜ドライブをオススメできる理由(複数回答可)
- 赤ちゃんが寝てくれるから…8
- パパやママの気分転換になるから…12
- 近所迷惑にならないから…3
深夜に街に出ているとストレスがやわらぐ、一人じゃないんだと思える。
ドライブでの寝かしつけをオススメするパパやママからは、意外にも、寝かしつけに有効であったという意見より、パパやママの気分転換になるという意見の方が多くなりました。
「赤ちゃんは寝なかったけれど、自分がリラックスするためにドライブをした」というママもいるほどです。
夜泣きの時期はストレスもたまりますし、簡単に誰かに頼ることができないため、閉塞感が強くなりがち。それを解消するために、外に出て車を走らせるのは良い方法なのかもしれません。
寝かしつけのためのドライブを始めたのはいつ頃ですか?
- 生後すぐ~2ヶ月 3人
- 生後3ヶ月~5ヶ月 10人
- 生後6ヶ月~1歳 13人
- 1歳以降 5人
ドライブでの寝かしつけを始めた時期については、夜泣きがピークになる生後6ヶ月~1歳頃、特に生後7~9ヶ月と答えたパパやママが最も多くなりました。
次いで、睡眠リズムが安定しなかったり、早い赤ちゃんが夜泣きを始めると考えられる生後3ヶ月~5ヶ月という結果に。
また、1歳を過ぎてからドライブをするようになったという方も見られました。赤ちゃんから幼児へと変わり、夜泣きの声が大きくなったり、あやすだけでは寝なくなったりして、苦肉の策としてドライブを選択するパパやママもいるのでしょう。
ドライブを続けた期間については、実にさまざまな意見がありました。赤ちゃんの個性によって、かなりのばらつきが見られるのでしょうが、短い人では約1ヶ月、長い人ではなんと2年ほどもドライブを続けていたようです。
ドライブでの寝かしつけは癖になりやすい
今回のアンケートでは、赤ちゃんの夜泣き解消のためにドライブすることをオススメする意見が多く見られました。
実際に泣き止んでホッとした、あるいは気分転換、ストレス解消になったというプラスの面もありますし、車に乗せていれば、赤ちゃんが泣いても近所迷惑にならないというのは、特に集合住宅に住んでいるパパやママにとっては大きなメリットでしょう。
しかし、ドライブでの寝かしつけには、危険が伴うこと以外にも大きなデメリットがあります。それは、車に乗せられて寝ることを覚えた赤ちゃんは、それ以外の方法で寝ることが難しくなってしまう、ということ。
寝かしつけは、まだ眠りに入る方法が定まらず、うまく眠れない赤ちゃんに、上手に眠る方法を覚えてもらうことでもあります。毎晩のように、夜泣きをするたびにドライブに連れ出していては、それが赤ちゃんにとって眠りに入るための儀式となってしまい、ドライブに連れて行かないと寝なくなってしまうことも考えられます。
長期的に見ると決して最善の方法であると言えないことは、覚えておきたいですね。