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妻が子供にイライラするのはなぜ?仕事をしていると気づかない小学1年の母のストレス

妻が子供にイライラするのはなぜ?仕事をしていると気づかない小学1年の母のストレス

保育園や幼稚園を卒園し、ピッカピカの小学1年生になった我が子。大きなランドセルを背負う小さな背中は、まだ幼いなりにこれからの新生活への期待に満ちあふれています。小学生となった我が子は、どんな成長を見せてくれるのでしょう。

  • 1人で学校に行けるかな?
  • お勉強はちゃんとできるかな?
  • お友達と仲良く過ごせるかな?

入学当初、パパやママの胸にはそんな不安が芽生えつつも、我が子の新しい生活をどこか心躍るような気持ちで見守っているかもしれません。

ところが、それから数ヶ月もたつと、

  • 「昨日のうちに明日の準備をしなさいって言ったでしょ!」
  • 「宿題はやったの?!」
  • 「学校からのお便りはきちんと出しなさい!」
  • 「お友達と遊ぶ時はきちんと約束して! 危ないことはしない!!」

などなど、出るわ出るわママの怒鳴り声の数々。子供が入学してからというもの、何だかママが怒りっぽくなったと感じることはないでしょうか?

昼間外で仕事をしているパパは、そんなママの姿を見て「一体どうしちゃったの?!」「そこまで怒らなくてもいいんじゃない?」と思うかもしれません。しかし、園児から小学生へと子供が成長する時、ママは子供の変化とともに、環境の変化や周囲の人々、子供のお友達のママたちとのお付き合いに悩んでしまうことも多いのです。

「子供が1年生になったら楽になるかと思ったけど、全然そんなことなかった」

と大半のママが思うように、1年生のママは何かと悩みを抱えがち。その悩みがママの気持ちをイライラさせているのであれば、パパもそれを理解してママをサポートしてあげる必要があります。

ここでは、小学1年生の子を持つママが悩み、イライラしがちな理由と、パパがママをどのようにサポートしていけばいいかについて、考えてみたいと思います。

幼稚園と小学校、違いに戸惑うのは子供だけではありません

保育園や幼稚園と小学校、両者の間にはあらゆる面で大きな壁が存在します。遊び中心の生活で、先生たちが事細かに目と手をかけて守ってくれる保育園や幼稚園とは違い、小学校では子供が1人でやらなければならないことも増えますし、勉強をはじめ、覚えることが山のように出てきます。

登下校、勉強、お友達や先生との関わり、放課後の遊び……あらゆる面において壁の存在を感じ、それによって戸惑いを感じたり悩んだりするのは、子供だけでなくママも同じです。

以下に、小学1年生の子供に予想される変化と、ママが戸惑ってしまうポイントをあげてみましょう。

登下校や授業による疲れ

小学校では、1回の授業時間は約45分間。1日に4~5時限の授業があります。1年生の子供にとって、45分間椅子に座って数時限の授業を受けるのは、大人が想像する以上に疲れるものです。

また、保育園や幼稚園での送迎がバスや自家用車だった場合、重いランドセルを背負って徒歩で登下校することも、慣れないうちは疲れの原因に。

そのため、家に帰ってから疲れや眠気で不機嫌になってしまうこともあります。

宿題への取り組み

授業の復習のための宿題は、どの小学校でも毎日出されるでしょう。その中には、親が教えたり確認したりするもの、丸付けをするもの、サインやチェックをするものも多くあります。家庭学習の習慣をつけるためには必要なことですが、ママにとってはそれが少し負担になることも。

また、大人が当たり前にわかっていることを、小さな子供にわかりやすく教えるのは案外難しいことでもあります。宿題を教えているうちに、理解が進まない我が子についイライラしてしまう経験をするママは多いでしょう。

上記のような理由で疲れている子供は、宿題をめんどくさがったり、少しでもわからない部分があると投げ出そうとしたりすることもあります。それをなだめたり叱ったりしながら何とか宿題をさせるのもまた、ママにとっては重労働かもしれません。

反抗的な態度

年齢的にはまだ反抗期ではない小学1年生ですが、実は「中間反抗期」という反抗期の入り口に差し掛かる時期。

小学校に入って世界が広がり、親から少しずつ自立しようとして、自分の考えで行動し始める成長の時期にあたり、口ごたえが多くなったり、親にあれこれ世話を焼かれるのを嫌がったりします。自己主張が激しくなるとともに、親の矛盾や間違いを過剰に指摘したり、屁理屈を言ったりすることも多くなるでしょう。

また、付き合う友達が変化すると影響を受け、よくない言葉遣いが多くなることもあります。反抗的な態度は成長の証でもありますので、それほど心配することはないのですが、このような態度を取られることにより、ママもカッとなりやすいのです。

放課後遊びのトラブル
小学生になると、帰った後に遊びに出かけることも増えるでしょう。保育園や幼稚園の頃は、遊びに行くと言えば必ずといっていいほど子供とママはセットで行動しますが、小学生となると1人で遊びに行きたがり、親の目から離れたところで遊ぶことも出てきます。

また、1年生のうちはお友達との約束も不安定で、約束したと言っているのに相手の子に伝わっていなかったり、約束をすっぽかされたりといったことは日常茶飯事。そのたびにママはやきもきしてしまうもの。親の目と手が離れる分、心配事は増える一方です。

考え方の合わない保護者との付き合い

そして、公立の小学校は、考えや子育て方針の近い親同士の集まりではありません。自分の常識とは違う行動をする子供やママとも出会い、お付き合いを余儀なくされることもあるでしょう。そのような子供と我が子が遊ぶようになったり、そのママとやりとりしたりすると、ママの心配やストレスの度合いはぐんと高まります。

こうしてさまざまなことが一気に重なれば、ママの心身の疲労はピークに達します。そして結果的に、子供に対して常にイライラし、口うるさく注意したり怒鳴ったりしてしまうのです。

ママ自身も、ガミガミうるさく注意しても仕方がないと頭ではわかっているものの、感情のブレーキがきかなくなることも多いでしょう。

パパはどう子供と関わり、どうママをサポートすべき?

このような状況を知らないと、イライラ、ガミガミしているママに対してパパは不快感を持ってしまうかもしれません。あるいは、穏やかで優しかったママが急に怒りっぽくなったと心配になるかもしれません。

しかし、だからといってママを責めたり諭したりするのは逆効果になることも。以下に、パパが子供とママに対してどのように対応するのが望ましいのか、そのポイントをあげてみます。

1.子供の情報を夫婦の共通理解にする

昼間、外で働いているパパは、ママよりも子供と接する時間が少ないため、子供の変化に気が付きにくいことや、ママがなぜイライラするのか理解できないこともあります。

まずは、子供の学校と家での様子や変化、周りの環境などについて十分に理解するようにしましょう。

子供から直接話を聞くだけでなく、ママからも積極的に子供の様子について聞き、今我が子はどのような状況にあるのかを常に夫婦間の共通理解にしておきましょう。

2.ママの話をじっくり聞く

子供の変化や現在の状況を理解できたら、ママがそれについてどう感じているのか、子供のどのような部分にイライラするのかを聞いてあげてください。

この時、「もっとこうしたらどうか」などのアドバイスは不要です。

女性はただ話を聞いてもらい、共感を得ることでストレスを解消しますので、パパ目線でどう感じるのかはさておき、ひたすら聞き役に徹してママの気持ちを吐き出させ、少しでもスッキリさせてあげましょう。

3.子供に勉強を教える

子供の宿題をチェックしたり、わからない部分を教えたりするのは、家にいる時間の長いママの役割となることが多いもの。しかし、イライラしがちなママが勉強を教えたとしても、子供のつまづきに感情的になって怒ってしまい、子供もさらに反抗的になる、という悪循環に陥ることがあります。

そんな時は、夜または休日にパパが勉強をみてあげる役を引き受けると良いかもしれません。子供も、日頃自分を怒ってばかりのママよりも、パパから勉強を教えられると落ち着いて聞いてくれる可能性がありますし、パパと子供のコミュニケーション時間を増やすことにもつながります。

4.ここぞという時にビシッと叱る

子供が何か間違ったことをした時や、反抗的な態度が目に余る時、ママに対しての言葉遣いが乱暴な時など、叱るべき場面では、パパがビシッと叱りましょう。

小学1年生の子供にとっては、パパはまだまだ怖い存在。

しかし、ただ「怖いパパに叱られるから」というだけで言うことを聞かせるのでは意味がありません。また、「〇〇しなさい」「〇〇するな」と一方的に命令するだけでは、中間反抗期の子供は不満や反抗をより強めてしまうことも。

パパは、子供のしたことの何がいけないのかをきちんと伝え、自分で考えて行動することを促すようにしましょう。

反対に、ママが子供を叱った時は、パパも一緒になって叱るのではなく、子供の受け皿となってフォローしてあげることを心がけましょう。

4の項目については、パパが日頃から子育てに関わっていることが大前提となります。子供を叱るにあたっては、それまで積み重ねてきた信頼関係がなければ、子供の心には響きません。

理想を言えば、赤ちゃんの頃からパパも育児に積極的に関わり、ママと同じ、もしくはそれ以上の信頼関係を子供と築けているのが望ましいでしょうが、今からでも遅くはありません。日頃から子供とのコミュニケーションをしっかりと取り、我が子のことを理解しようとする姿勢を見せることが大切です。

幼稚園や保育園から小学校へ入学する時の変化には、多くの子供やママたちが戸惑い、悩むものです。その時、パパがしっかりと両者を理解し、ママをサポートしてあげることで、子供の精神的な安定を保ち、ママのイライラを軽減することができるかもしれません。

「去年まではあんなに優しいママだったのに……」と嘆くだけではなく、パパができることには積極的に取り組んで、大きな変化の波を家族で乗り越えていきましょう。

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