パパは仕事をしていて、理不尽さを感じることはありますか?
たとえば上司に指示された通りに仕事をしたのに、後から「それは違う」「そんなこと言ってない」と怒られたり、一度OKが出たものを「やっぱりダメ」と言われてしまうなど。
自分は指示に従って忠実に仕事をこなしているのに、その通りにしたら怒られる…
これは、かなりストレスがたまることですよね。
実は、家庭でもそれと同じようなことが起こっているかもしれません。
姑の言う通りにしたのに、怒られたママ友の話
彼女は家事をきちんとこなしながら小さな赤ちゃんを育てているのですが、ある日、姑からこんなことを言われました。
「赤ちゃんに靴下をはかせないなんて、かわいそう。寒いんだから、靴下をはかせなさい」
赤ちゃんは手足で体温調節をしているので、家の中では靴下は必要ないことを知っている彼女は、姑にそう説明しましたが、姑は自分の言うことが正しいと信じきっているので、彼女の意見には耳を貸さず…
同居している身としては、下手に姑の機嫌を損ねてもいいことはありません。姑の前でだけ、彼女は赤ちゃんに靴下をはかせるようになりました。
ところが、数日たって姑は同じ月齢の孫を持つ友人とお茶飲み中に、赤ちゃんには靴下は必要ないという話を聞いてきます。
そして嫁である彼女に対して、
「どうして靴下なんかはかせてるの?! 体温調節ができなくてかわいそうでしょ」
と怒ったそうです。
指示した方は忘れても、された方は覚えている
こう言われて、当然彼女はイライラ。
最初に彼女が説明したことを無視して指示をしたのに、友人から同じことを言われてコロッと態度を変え、正反対のことを言い出して怒るなんて、彼女にしてみればたまったものではありませんよね。
この姑が、自分が靴下をはかせなさいと言ったことをすっかり忘れてしまったように、指示をする側は、時としてそのことを忘れてしまったりします。
一方で、指示される側は、いつ何を言われたのか、しっかりと覚えているもの。
だから「こうしろって言われたから、言う通りにしたのに」「そんなこと言ってない!」という食い違いが出やすいのです。
理不尽に怒られるママの身にもなって
「言われたとおりにしたのに怒られる」というのは、とても理不尽に感じること。パパも会社で同じようなことを経験したりするでしょう。
しかし、パパは「仕事だから仕方ない」と割り切ることができても、家庭内で同じようなことをされるママは、なかなか割り切ることができません。
上司と生活を共にするパートナーは違います。そのパートナーに理不尽に怒られることは、本当に悲しいことなのです。
ですから、姑やパパがママに「こうしなさい」と言ったことを忘れて、指示を忠実に守っているママを責めるなんて、もってのほか。
言う通りやっているのに理不尽に怒られたことを、ママはずっと覚えているのですよ。
自分の言ったことには、必ず責任を持つようにしましょう。