
ファミリーサポート(通称:ファミサポ)ってご存知ですか?
地域の住民同士で子育て等を助け合う、気軽に利用できる支援サービスです。ほとんどの自治体が子育て支援策として掲げている事業なので耳にしたことがあるかもしれません。
このファミサポ、上手に利用すれば大変心強い支援になりますが、ケガや死亡事故例もあります。ファミサポのメリットとデメリット、光と影の両面をまとめてみました。
ファミリーサポートってどんなサービス?
ファミリーサポートとは、地域住民同士で子育て等を助け合うサービスです。女性の社会進出が進む中、厚生労働省(旧労働省)が構想して設立した事業です。
現在は全国に事業が広がっていて、各市区町村や委託を受けた団体がファミリーサポートセンターを設立し、運営しています。
一般財団法人 女性労働協会という厚生労働省の外郭団体がファミサポの拠点となっていて、運営の仕方などに支援を行っています。
このサービスは、働く女性や特定の個人を支援するだけでなく、地域の活性化、生活しやすい環境作り、仕事・育児・介護などの両立を図るのに役立つものを目指しています。隣近所、村単位で生活を支え合っていた長屋文化、古き良き日本の文化を思い起こさせるサービスですね。
ファミサポにお願いできること
- 保育園の送迎
- 保育園終了後、親が帰宅するまでの預かり
- 親が仕事から帰宅するまで、小学校から帰った子供の預かり
- 冠婚葬祭に参加する間、子供を預かってもらう
- 小学校へ迎えに行き、習い事に連れて行く
- 親の介護や通院、通所の間、子供を預かってもらう
- その他、仕事と育児の両立の為に必要な援助を行う
こうしたことを依頼できます。細かなルールは各団体によって異なりますが、おおむね、小学校6年生までの子供に対するケアをお願いできるようになっています。
なお、以前は依頼できなかった「病児・病後児の預かり」も平成21年度から依頼できるようになっています。ただし、この対応は団体によって異なり、預かりに関して医師の診断書などが必要だったり、病気によっては利用できないケースもあります。
ファミサポにお願いできないこと
夫婦共働き世帯や介護をしている人にとって有り難いサービスですが、次のようなことはお願いできないケースが多くあります(細かなルールは運営団体によって異なります)。
- ファミサポセンターを通さずに直接、特定の人に依頼すること
- 入浴サービス
- 宿泊を伴う預かり
- 保育園や小学校からの呼び出しに対する対応
- 当日の急な依頼
- 兄弟以外の複数の子供の預かり
- 乳児の預かり(預けられる最低月齢が決まっている)
- 母乳の預かり(冷凍母乳を含む)
- 自宅以外での預かり
また、団体によりますが「アレルギーを持つ子供」「発達に心配がある子供」「障がい児」など、特別な配慮やケアが必要な子供は利用できない、というケースもあります。
ファミサポは保育施設などで対応しきれない部分を補うためのもの、軽易で一時的な補助支援である、ということが基本になっているので「預かる側に専門的な知識・技術が求められる支援」「預かる側が負担を感じるサービス」は不可、と考えるといいでしょう。
子供を預けたい! 利用方法は?
実際に支援を受けたい! と思った時は、ファミリーサポートセンターに連絡して会員になる必要があります。ファミサポは「会員同士で助け合う」という形になっています。
- (1)ファミリーサポートセンターに「利用者登録」をする(事前に利用者登録が必要)
- (2)支援をお願いしたい、と子供を預けたい日や時間をセンターに連絡する
- (3)センターから紹介された人(預かってくれる人)と会って打ち合わせをする
- (4)支援をお願いする当日、預かってくれる人の自宅に子供を連れて行く
- (5)用事を済ませた後、子供を迎えに行って利用料金などを現金支払いする
このような流れで利用することになります。
- センターに利用連絡をする
- 預かってくれる人と事前に打ち合わせをする
- 預かってくれる人の家に子供を連れて行き、迎えにいく
- 子供を迎えに行った時に利用料を支払う
この4つがポイントですね。保育園の迎えなどを依頼したり、同じ内容で短期間に繰り返し利用する場合は(3)の打ち合わせが省略できるケースもあります。
子供を預かりたい! どうすればいい?
ファミサポは「預かる人」がいなければ成り立たない支援です。この「預かる人」になるにはファミリーサポートセンターに「預かる会員」として登録する必要があります。
- (1)ファミリーサポートセンターに「預かる会員になりたい」と連絡する
- (2)センターで講習を受ける(これで預かる会員になれる)
- (3)定期的に開かれる講習会に参加する(参加は任意)
- (4)センターから「預かり依頼」の電話連絡がくる
- (5)預けたい、という人と実際に会って、打ち合わせをする
- (6)支援当日、事前に打ち合わせた内容のサービスを提供する
- (7)子供を迎えに来た人から報酬を受け取り、報告書を作ってセンターに報告する
預かる会員になるのに特別な資格は必要ありません。誰でもファミリーサポートセンターが実施する講習会(2時間程度)を受ければOKです。
また、定期的にファミリーサポートセンターで実施される講習会や親睦会がありますが、参加は任意です。
地域の皆で支援しよう、補助的・簡易的なサービス、という基本的な考え方なので、預かる側に対しても広く門戸を開いている、と言えるでしょう。
なお、平成21年度からスタートした「病児・病後児預かり」については、特別な講習を受けなければ病児を預かる会員になれません。この講習を実施していない団体(病児等の預かりサービスを提供していない団体)もあります。
ファミサポの病児・病後児預かりについて
保育園は体温が37.5度以上になると預けられなくなります(38.0度の保育園もあります)。また、病気の症状が治まった病後の子供を預けたい、というケースもあります。
平成21年度から「病児や病後児の預かり」といった支援がファミサポでも可能になりました。これは共働き世帯にはとても助かることですよね。
そうはいっても病気の子供は通常の時と体調が大きく異なります。容態が急変する可能性もあります。この病児・病後児の預かりは「預かる側の知識」はもちろん「地域の小児科などの協力」が欠かせません。
- 子供の体の発達や心の発達、病気の知識、看護方法、栄養学などに関する講習の実施(規定されている特定の学科24時間が必要)
- 保護者以外の者が医療機関に子供を連れて行く体制作り
- 保護者以外の者が子供に薬を飲ませることの是非
- 預かりなどに関して医師の診断や助言を得られる体制作り
こうした支援体制が整った自治体・団体でなければ提供できないサービスです。全てのファミサポで実施されている支援ではありません。
また、インフルエンザ、おたふくかぜ、感染性胃腸炎など、感染力が非常に強い病気の場合は、預かる人が感染するリスクを負うことになります。一般家庭は病院ではありませんし、預かる人は医師でも看護師でもありません。病気によっては預かり不可のケースもあります。
厚生労働省のまとめによれば、ファミサポの基本事業は769市区町村が実施していますが、病児・病後児などの預かりサービスを実施しているのは135市区町村のみです(平成26年度の実績)。
ファミサポの病児・病後児支援に期待している方は、自分が利用できるファミサポの支援内容を確認してみてくださいね。
※参考:厚生労働省/子育て援助活動支援事業について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/ikuji-kaigo01/
ファミサポの利用料は?
やっぱり気になるのはファミサポ利用料ですよね。基本的に料金は1時間単位で設定されています。料金は団体によって違いますが、大体、次のような金額のことが多いようです。
- 月~金の6:00~22:00の間 1時間あたり700円(一人につき)< /li>
- 土日祝祭日、年末年始、上記以外の時間帯 1時間あたり900円(一人につき)
上記の料金は一人当たりの料金なので、兄弟を預けた場合は、人数分の支払いが必要です(保育園児2人を18:00~20:00まで預けたら、700円×2時間×2人=2,800円)。
他に、送迎時に必要な交通費、飲食費、おやつ代、おむつ代などについて、別途、決まった料金だったり、実費が必要になります。
割引やボーナスは? と思う方もいるでしょう。兄弟割引や、継続依頼ボーナスなどはありませんが「学童に迎えに行って習い事の教室まで連れて行く」といった「預かりなし」の場合は半額といった支援内容による別料金が設定されている団体もあります。
ファミサポのメリット
ファミサポのメリットを感じるのは、夫婦共働き世帯や親の介護をしている人でしょう。
<預かってもらう側>
- ちょっと借りたい大人の手が、自宅近くで確保できる
- 1時間単位で利用できる
- 利用料金が安い
- 利用料を支払う(報酬が発生する)ので気兼ねしなくていい
<預かる側>
- 特別な知識や資格がなくても人の役にたてる
- 経験や特技を活かすことができる
- 生活にメリハリができる
<両者>
- 知り合いが増える
- 地域の繋がりが強くなる
- 自分の住む地域が、子育てなどをしやすい地域になる
全国にファミサポが広まった理由として、こうしたメリットがあげられます。子供を預ける側、預かる側、そしてその地域にメリットがある。参加する人、皆が得られるものがある、ということは魅力的ですね。
ファミサポのデメリット
メリットがあれば、当然デメリットもあります。このデメリットが「利用しにくい」と感じる人がいる理由でもあります。
- 突発的な利用は不可
- 会員になっても必ず支援を受けられるとは限らない
- ドタキャンされることもある
- 継続利用すると、負担額が大きくなる
- 事故などがあると、近所トラブルに発展することもある
ファミサポはファミリーサポートセンターに「支援して欲しい」と連絡し、実際に預かってくれる人と事前打ち合わせをした後に利用するサービスです。
継続的に同じ支援をお願いする場合、事前打ち合わせが不要という例もありますが、ファミリーサポートセンターを必ず通す必要があるので「突発的な支援」を受けることができません。
共働き家庭で「もうひとつ大人の手があったら!」と感じる時はどんな時でしょう? 子供の突然の発熱、ケガ、保育園の呼び出し、突然の不幸。こんな時ではないでしょうか。こうした「あ!」といった所に手が届くサービスではありません。
また報酬は発生しますが、預かる側は「助け合い・ボランティア」であって「仕事」ではありません。「当日、体調不良になった」など預かる側がドタキャンすることもあり得ます。保育園やベビーシッターなど「確実性の高い預け先」ではないのもデメリットです。
さらに「支援を受けたい人の近くに、預かれる人がいない」というケースがあります。支援を受けたい人が多くても、支援できる人がいなければ成り立ちません。
「自分の周りに支援してくれる人がいるのか」これをファミリーサポートセンターに確認する必要があります。
もうひとつ注意が必要なのは「近所の人が預かってくれていたが、預けている間に子供がケガをして病院に行くことになった」「保育園送迎中に交通事故に遭った」といったようなケースです。
こうした場合、事故の内容によっては「治療費の請求」「裁判」といった事態に発展することもあります。近所の人同士でこうしたことになると、どうでしょう。通常の私生活にも大きな影響が出るというデメリットもあります。
ファミサポ利用時の保険について
ファミサポでは多くの場合、支援利用者や支援提供者として会員になった時点で保険に加入するようになっています。一例を紹介しましょう。
サービス提供会員障害保険
会員自身が、保育サービス提供中やサービスを提供するための移動中に傷害を被った時に補償される保険(事故で死亡した場合500万円/後遺障害最大350万円/入院費や通院費1日2,000円など)。
賠償責任保険
会員が保育サービスを提供している間に監督ミスや提供した飲食などで第三者の身体・財産に損害を与えた時、補償される保険(対人・対物1事故につき2億円など)。
依頼子供傷害保険
支援を受けていた子供が保育サービスを受けている間に被った損害に対して補償してもらえる保険(事故日より180日以内の死亡300万円/後遺障害最大300万円/入院費や通院費1日2,000円など)。
ファミサポ事業の運営団体によって異なりますが、ほとんどの場合、こうした保険に会員の負担ゼロで加入しています。このため、ファミサポのサービス提供会員も、利用会員も「なにかあった時の賠償」などに関する心配が少ないと言えるでしょう。
ファミリーサポートセンターを介さずに、会員同士で支援をし合うことが禁止されているのも、こうした保険が関係していることが理由のひとつです。
ファミサポ利用時のトラブルについて
厚生労働省のまとめによれば、ファミリーサポートの支援中にケガなどの事故が発生した事例や利用料金に関するトラブルがあります。具体的には、次のような例が報告されています。
- 遊んでいる時に転倒した
- ボールやハサミなど、遊びの途中でケガをした
- 保育園の送迎中、自転車で事故
- 習い事の送迎中、自家用車で事故
- 階段などで転倒
- 飼っているペット(犬や猫)によるアレルギー
- 提供した食べ物によるアレルギー
- 誤飲
- 体調不良(発熱など)
- 打ち合わせ以外のサービスの強要
- 約束の時間に迎えに来ない
- 利用料金の未払いや滞納
- 連絡なしのキャンセル
- (預かる会員の)ドタキャン
- 預けた子供の写真を撮られ、勝手に利用された
ファミサポでは保険に入っているため、ある程度の金銭的な補償は約束されています。しかし、トラブルは「預かる人(大人)と子供の間」で発生します。子供はうまく被害を説明できないことが多く、ファミサポ運営団体のアドバイザーがいない場所でトラブルが発生するため、実態が不透明です。
さらにサービス提供会員は「ボランティア」の意識が強いことがあり「責任の所在」が不明になるケースも多くみられます。
トラブルを解決するために、ファミサポの預かる側の質を向上させる必要がありますが、これがなかなか難しいようです。というのも「ファミサポは補助的な支援」「ボランティア」であるから参加できる人が居る。「専門性を求めるとサービス提供者が減る」という危惧があるのです。
しかしながら「利用したくても(支援者がいなくて)利用できない」「利用者は(病児や病後児対応、障がい児の受け入れなど)専門性の高いサービスを要求する」「突発的な依頼こそサポートが欲しい」という声があるのも事実です。
両立が難しい要求と現実があり、支援体制を整える難しさに運営団体が頭を悩ませ、結果、無難なサービスだけを提供するという例もみられます。
※参考:平成26年度全国ファミリー・サポート・センター活動実態調査結果 一般財団法人 女性労働協会
http://www.jaaww.or.jp/about/pdf/document_pdf/h26_emergency_koukoku.pdf
ファミサポで発生した乳児死亡事件
ファミサポのトラブルの中で、最も深刻な事件ともいえる「乳児死亡事故」というものがあります。
2010年11月、生後5か月の乳児を預かり会員の自宅に預けたが、乳児は心肺停止の状態で病院に搬送され、翌日、臨床的に脳死状態であると医師に診断された。乳児は2013年に死亡。
乳児の保護者が「寝返りできない乳児にうつぶせ寝をさせ、放置したことが原因」として、業務上過失致死容疑で預かり会員を刑事告訴。2016年8月までに大阪府警が預かり会員の女性を業務上過失致死の疑いで書類送検。
これは八尾市のファミサポで実際に起こった事件です。この事件をみると、次のような問題点が見えてきます。
- 会員の育児に対する知識や常識の違い、認識不足
- 会員が求める支援内容と、支援者の質のバランス
- 会員の養成体制の脆弱さ
- ボランティアと命を預かる保育の両立の是非
- 事件、事故が発生した時の責任の所在
ファミサポはあくまで「地域住民同士が助け合うこと」が基本となっています。支援を提供する側は保育士でも看護師でも医師でも教師でもありません。しかし、求められていることが専門知識が必要であったり、特別な配慮が必要な例もあります。
乳児のケアは保育のプロとして教育を受けた保育士でも難しいものです。八尾市の事故で問題視されている「うつぶせ寝」も「いいこと」として推奨されていた時代もあります。こうした「育児の常識・知識・認識の違い」を誰が、いつ、どう周知するのか。預かる側の自助努力に頼るものなのか。預かる側の質をどうするのか。大きな問題ですね。
さらに行政や行政から委託を受けた団体がサービスを提供しているのも関わらず、問題解決は個人間で行うこと、となっているなど、責任の所在が曖昧です。
二度と悲惨な事故を起こさないためにも、こうした「運営者の運営に対する姿勢」「支援者の質の向上」「利用者の意識改革」などが重要と言えます。
ファミサポ利用者の口コミ
ファミサポは、実際の利用までに時間がかかったり、依頼できる内容が限られていたり、問題発生時の対応が不安だったり、いろいろデメリットがあるのは確かです。
しかし、共働き世帯や介護をしている人など、大人の手助けが欲しい! という人にとっては、上手く利用すれば非常に助かるサービスです。実際に利用者の口コミをみてみましょう。
ウチでもお迎えが間に合わないときなどはファミリーサポートを使っています。5年程前に入ったのですが、提供会員さんの入れ替わりもあり(出産、仕事への復帰、老齢で引退などで)、現在は3人の方に依頼できるようセンター、提供会員さんともにお願いしています。それぞれの依頼会員さんが出来る日と出来ない日があったり、他の子どもを預かる予定が入ってしまったりするため、念のため複数人確保しておくと、安心です。
ファミリーサポートのサービスがベビーシッターさんと違うところは料金が安い分(少なくとも私の住む地域では)ボランティア的な感じで受けてくださる方が多く、そのため、個々人の生活もあり優先させる場合もあるためなるべく早くに連絡をしておいた方が予約を取りやすい、ということです。また、突然の時の対応は、それを仕事としているベビーシッターさんの方が瞬時に対応してくれるようです。
保育園を考える親の会より引用:http://www.eqg.org/oyanokai/talk_encho.html
1歳の娘を初めて預けました。
預けるには、事前に依頼会員としての登録が必要です。臨月などで、センターまで行けない人には対応してくれます。説明を受け、申込書記入などの事務手続きがあります。
あずかってくれる人のお宅にセンターの方と一緒に行き、顔合わせをします。子どもの普段の様子や食べているもの、当日持ってくるものなどお話をします。親子ともども緊張しましたが、とってもやさしそうな子ども好きのおば様で、安心しました。当日は、別れるときに少し泣きましたが、提供会員さんのお話によると、しばらくすると泣き止んで、楽しく遊んでいたようです。帰り際には、提供会員さんのお子さんが使っていたという、折り紙などを、「もう、うちの子は使わないから」とおみやげに頂いてしまいました。
その後、何回か利用させていただいています。
慣れて来ると、子どももすっかりなつき、今ではまるで親戚のおばちゃんちみたいな感じで、私も安心してあずけられ、お世話になっています。しながわ子育てポータルサイトより引用:http://www.tetoteto.net/archives/cat_azukerufamisapo.html#000118
我が家には、小学校二年生と年長の子どもがいます。
私の出勤時間が早く、二人とも保育園に通園している時はなんとかやりくりをして過ごしていました。
しかし、上の子が小学校入学を機会に、一人で家から登校することに不安を感じ、子育てサポートシステムを利用することにしました。
私の出勤時間から登校するまでの時間を、曜日ごとにお二人の方にお願いしています。
早朝にもかかわらず、大変快く引き受けてくださり、私も安心して勤務することができます。
時にはご近所でお会いし、立ち話をさせていただいたり、子どもを見かけて声をかけていただいたりと私自身も心強く感じております。
下の子どもも「お兄ちゃんと一緒に行きたい。」と楽しみにしています。提供会員の方のお力を借りて、子育てと仕事を両立させているところです。
私にとって、お二人はなくてはならない存在です。横浜子育てサポートシステム 利用会員の声より引用:http://yokohama.famisapo.jp/user/user-voice.html
他にも、いちかわファミリー・サポート・センターの場合、PDFファイルで利用者の声がHPに掲載されています。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000235012.pdf
複数の預かり会員さんにお願いしていたり、保育園の一時預かり、ベビーシッターなどと併用する、打ち合わせの時の印象や子供との相性などをみて預けるかどうか判断するなど、工夫しながら活用している例が見られます。
依頼する内容、依頼先、ファミサポ以外のサービス併用など、自分や子供に合う形で活用するようにしたいですね。
ファミリーサポートというサービスは身近で、地域の活性などにも繋がるサービスです。全国に広がりをみせ、子育て支援のひとつとしてよく知られているサービスでもあります。しかし、その質については、運営団体や会員によって大きく差があり、事件・事故も発生しています。
便利でなくてはならないサービスでありながら、責任の所在が不明であったり、サービス提供者と要求されるサービスが釣り合わないといった実態があるのも事実です。
利用者の声を聞きながら運営者がサービスの改良を重ねてよりよいサービスにしていくと思われますが、まずは利用する側が賢くなり、なにを依頼できてなにを依頼できないのか、精査した上で活用するようにしたいですね。