全然育児を手伝ってくれないパパ。どうしたら手伝ってもらえるのでしょうか?
前回も書いたように、パパが手伝ってくれないのは、
- 何をしていいかわからない
- 育児が大変だとわかっていない
というのが主な理由でしたね。
だからといって「少しは手伝ってよ!」などとヒステリックになると、パパはますます手伝う気持ちをなくしてしまいがち。
ここはひとつ、ママが工夫をして、パパが手伝いたくなるようなお願いの仕方をしてみましょう。
ひとつひとつの指示を明確に、そして丁寧に
何を手伝っていいのかわからないパパにとっては、ママと赤ちゃんの様子を見ていても「次に何をすればいいか」ということが思い浮かびません。
ですから、手伝ってほしいことがある時はできるだけ具体的にお願いしましょう。
- 「赤ちゃんのオムツを新しいものに換えて、使用済みのオムツはバケツに入れてね」
- 「ミルクを120ml作って、水道水で人肌まで冷ましてね」
など。
何をどうすればいいかわからないパパにも、やってほしいことを細かく指示するとわかりやすく、行動しやすくなります。
また、お願いする時に、
「少しは手伝ってよ」
などとトゲトゲしい口調になってしまうと、パパは「俺だって疲れてるのに」と思ってしまいます。
「仕事で疲れているのに悪いんだけど、少しだけ〇〇お願いできる?」
というように、なるべく丁寧な口調を心がけましょう。
育児を任せられない時は、家事をお願いしよう
パパは、産後入院して赤ちゃんのお世話をスタートさせるママと比べて、赤ちゃんに触れ合う時間が短く、不慣れです。抱っこをするのもオムツを換えるのも怖い、泣いている赤ちゃんをどうすればいいかわからない、というパパも意外に多いもの。
パパが育児に対して不安を持っている、あるいはママがパパに任せるのがまだ不安という場合は、育児の手伝いではなく、家事や買い物などをお願いしましょう。
この時も、ママが手伝って欲しいことを具体的にお願いします。
パパが家事を引き受けてくれれば、ママは赤ちゃんのお世話に集中することができますし、横になって体を休めることもできますね。
褒めて感謝してパパを育てよう
手伝ってもらったら、やはり褒めることが次の手伝いにつながるコツです。
- 「パパが抱っこするとすぐに泣き止むね」
- 「パパにミルクを飲ませてもらって、赤ちゃんも喜んでいるよ」
など、まずはパパを褒めること。
そして、パパに手伝いをお願いするなら、多少のことは目をつぶることも時には大切です。
たとえば、パパが換えた赤ちゃんのオムツが少しくらいゆるくても、
「もっとちゃんとやってよ!」
などと怒ってはいけません。
「オムツを換えてくれてありがとう。とっても助かったわ」
とまず感謝の気持ちを言葉にして伝え、それから
「ここをこうすると、オムツがピッタリするから赤ちゃんも気持ちいいよ」
などと要望を伝えましょう。
あくまでも「赤ちゃんが喜ぶ」ということを全面に押し出すと、パパもすんなり理解してくれます。
育児の大変さがわからないパパには、ちょっとした荒療治を
育児が大変だと思っていない、それくらいできて当然だと思っているパパは、ママがどんなに丁寧にお願いしても耳を貸してくれないことがあります。
そんな時は、ちょっとだけ荒療治をしてみるのもよい方法です。
パパがお休みで家にいる日、体調が悪いので半日ほど横になりたいなどと伝えて、寝室にこもってしまいましょう。そうすれば、パパは一人で赤ちゃんの面倒を見ることになり、「育児は楽ではない」と認識を改めてくれるかもしれません。
赤ちゃんの泣き声が聞こえてくると、ママも気が気ではないかもしれませんが、少しの間パパに赤ちゃんを任せてゆっくりしちゃいましょう。
産後すぐはママも精神的に辛い時期ですし、手伝ってくれない、あるいは手伝いをお願いしてもきちんとこなしてくれないパパにイライラするかもしれませんが、お互いにイライラして険悪になってしまっては、赤ちゃんにも悪影響。
ここはママが一歩引いて、赤ちゃんと一緒にパパも育てていくつもりで頑張りましょう。