帰省をした際、あるいはパパの両親が自宅に訪問した際に、お姑さんがママに育児のアドバイスをすることもあるかと思います。そんな時、ママがどんな表情になっているか、パパは気にしたことはあるでしょうか?
お姑さんは、確かに育児の大先輩。
しかし、よかれと思ってしてくれるアドバイスでも、ママにとっては負担になることもあるのです。
時代錯誤なアドバイスはいりません!
育児の常識は、年々大きく変わっています。
たとえば、昔は「抱き癖がつくから泣いてもあまり抱っこするな」と言われていたのに対し、今は「抱き癖というものは存在しないので、大いに抱っこしましょう」と言われています。
離乳食も、以前は生後2ヶ月から果汁や味噌汁の上澄みを与えるのが推奨されていましたが、現在は乳児の胃腸に負担がかかるため、生後6ヶ月までは母乳とミルクのみを与えるよう指導されます。
人の話を聞けない姑
お姑さんがパパを育てた頃に常識だったことは、今の世の中では非常識な育児方法に変わっていることも多いもの。
お姑さんの中にはそれがなかなか受け入れられず、ママが「今はこうなんですよ」と言っても、「でも私の時は…」と言ってきかないタイプの人も多くいます。
しっかり育児をしてきた自負があるからこそのアドバイスなのでしょうが、ママにとっては古い育児方法を押し付けられても困ってしまうだけなのです。
アドバイスを聞くか聞かないかで、双方に不満が
また、厄介なことに、自分のアドバイスを嫁が受け入れないと、へそを曲げてしまうお姑さんもいます。
「せっかくアドバイスしてあげたのに嫁は全然言うことを聞かない、可愛くない嫁だ」
などという印象を持ってしまうことも。
ここでパパが「お袋の言うことを聞いてみれば?」なんて言おうものなら、
「私はこうしたいのに、どうして姑の言う通りにしなきゃいけないの」
と、今度はママが不満を持ちます。
それでは自分の母親とママの間で板挟みとなり、パパは居心地が悪くなってしまいますよね。しかし、ここでパパが橋渡しをしてくれると、ママはとても助かります。
お姑さんとママの間には、目に見えない壁があるもの。パパには、その壁を越えて行ったり来たりする役目を果たしてほしいのです。
お姑さんからアドバイスされてママが感じること
ママは育児書を読んだり、ママ友と情報交換をしながら、自分と赤ちゃんにとって最善な方法を探しています。
お姑さんがくれるアドバイスはありがたいのですが、ママは「自分で一生懸命子育てをしているのに、それを否定された」と感じてしまいがち。
これは「姑」という立場の難しさが原因でもあるでしょう。同じことをママ友に言われると素直に聞き入れられるのに、お姑さんに言われるとおもしろくないと感じてしまうのです。
また、育児に対して口を出されることで「監視されているようで気が休まらない」と、精神的なプレッシャーを感じることも。
アドバイスはパパに伝えてもらおう
お姑さんがあまりにも時代錯誤で見当違いなアドバイスをする時は、パパもハッキリと
「今はそういうやり方はしないから、余計なことは言わなくていい」
と言えるでしょう。
問題は、よかれと思ってしてくれるアドバイスをママが受け入れない時です。
その場合は、まずパパから
「自分たちなりのやり方で育児をしたいから、黙って見守ってほしい」
ということを伝えましょう。
ママからではなく、パパからそう伝えると、アドバイスを受け入れてもらえないお姑さんの気持ちも緩和しやすいもの。その上で、孫を見ていて何か気になることがあれば、嫁ではなく自分に言ってくれるようにお願いしましょう。
お姑さんから直接言われるとママも反発してしまいますが、パパを介してワンクッション置くことで、アドバイスに耳を傾けることができるようになります。
自分の母親とママの間に立つというのは、気が進まないパパも多いでしょう。しかし、パパになったからには自分の家庭を守ることが一番大切です。
お姑さんとママがほどよい距離感を保てるよう、パパも協力してあげてください。