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1点でも有利に!認可保育園入園「書類の壁」と「点数争奪戦」突破のポイント

認可保育園入園のしかた

秋といえばスポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、イベントの秋ですね。そして「保活の秋」を迎えている方も多いと思います。

自治体によりますが、秋は来年度の4月入園申請の受付が始まる時期です。認可保育園には魅力がたくさんあり、多くのママ達が入園を希望しています。

限られた枠を獲得するためにクリアしなければならないことを紹介しましょう。

認可保育園とはどんな保育園?

保育園とは厚生労働省が管轄する児童福祉施設で「親がケアできない時間、子どもを預かる施設」になります。

保育園の中でも、園の広さ・先生の数・設備などについて国が決めた基準をクリアしている施設が「認可保育園」です。「認可保育園」になると、園は自治体などから補助金がもらえ、運営面で大きなメリットを得られます。

国に認可された保育園である安心感、先生の数が多い、施設が充実している、保育料が認可外に比べて安い、こんなメリットがあるので認可保育園を希望する人が多いんですね。

認可保育園の入園者は自治体が決めます。だいたい秋に来年度の4月入園申請書が配布され、冬に入園の可否が決まります。

年度途中の入園希望はいつでも申請が可能で、4月入園申請書とは別に書類を提出するのが一般的ですが、途中入園は厳しいのが現状です。

とにかく資料を読む!親には読解力が求められる!

さて、自治体が入園の可否を決定するのですが、その方法は「書類選考」です。配布される資料を熟読、もう、穴があくくらい隅々まで読みつくして理解し、「完璧な書類」を作って提出しなければなりません。

自治体は「申請書類と信頼できる補足資料を読み、入園者を決定」します。書類が全てなんですね。いくら窓口に出向いて家庭の事情を長々と語っても意味がありません。

  • 「役所が作る書類は意味がわからない!」
  • 「まわりくどい文章でわかりにくい」
  • 「どんな書類を準備しないといけないのかわからない」

資料を読んでいると、こんな愚痴をこぼしたくなると思います。私もそうでした。

例えば、育休中のママにとって重要なポイントに「入園したら復職しないといけない」というのがありますよね。

  • A市:入園した月の月末までに復職すること
  • B市:入園日から一か月以内に復職すること
  • C市:入園許可日から一か月以内に復職すること

これ、全て期限が異なります。この期限を守らなければ、例え入園できても退園させられてしまいます。こうした「しっかり読み込まないと間違えてしまうこと」が役所の資料には多く書かれています。

とにかく書類に書かれていることを暗記して人に説明できるくらいに読みましょう。ママがしっかり読んで、パパに説明してみる。資料の内容を誰かに説明してみると「あれ? ここ、なんだっけ?」と理解できていない点が洗いだせますよ。

認可保育園の審査を受けるのなら完璧な書類が絶対条件!

資料を熟読したら、申請書類を準備しましょう。必要な書類はおおざっぱに言って、次のようなものです。

  • 申請書
  • 日中、保育ができないことを証明する書類
  • その他、必要な書類

こうした書類に誤りがあってはいけません。場合によっては「間違い=虚偽申告」として扱われ、審査対象にならない(入園審査すら受けられない)可能性もあります。

また「これは家庭の事情を説明する書類ではない。正しい資料が不足している。締切までに申請が完了しなかった」と判断されて、審査から外されることがあります。

でも、だからといって「これでいいよ」「ここ間違っているよ」と添削して教えてくれたりしません。「不親切!」と思うかもしれませんが、毎年、入園を希望する人は何百人もいます。たくさんの業務を抱えている担当者が、ひとりひとりに逐一、アドバイスするのは現実的でないんです。

重要な書類として「保育に欠ける理由を証明する書類」が挙げられますが、「自己申告の書類」は、ほとんどの場合、却下されます。「第三者や企業などが作成して押印した、信頼できる書類」でなければなりません。

例えば「週5日、XXX病院に通院しています」「毎日、OOO施設に通所している親の介護に行っています」と紙に書いても信用してもらえません。通院している場合

  • 通院していることわかる医師の診断書
  • 通院の実績を示すための領収書(複数)
  • 今後も継続して通院しなければならない事情がわかる、医師発行の書類など
親の介護の場合
  • 親が住んでいる場所(住民票など)
  • 通所している施設に関する書類
  • 通所していることを証明する書類(施設が発行する書類など)
  • 要介護度を示す書類など

とにかく、自分のケースに合わせていろいろな「信頼できる書類」を揃える必要があるのです。

多くの人が「会社が発行する就労証明書」を保育できない理由書として出すと思います。これは会社が発行するので、信用できる書類ですよね。しかし「1日の就労時間」「1か月間の就労日数(過去の実績)」といった欄は必ずチェックしましょう。

入園の可否が決まるほど非常に重要

  • 1日の就労時間=拘束時間or働いている時間(昼休みなどを除いた時間)
  • 1か月の就労日数=複数の月の就労日数をチェックし、平均何日になるか

これは非常に重要です。例え、1日当たり15分、30分といった違いでも、一か月に換算すると数時間単位で労働時間が変わります。ここの情報次第で入園の可否が決定するといっても過言ではありませんよ。

あなたは勝てる?認可保育園の点数争奪戦!

自治体は、入園希望者から提出された書類を見て「点数」を付けます。点数が高い人が認可保育園に入れるのです。この点数は【基礎指数】と【調整指数】の合計で決まります。

基礎指数

まず【基礎指数】を見てみましょう。これは「親が子を保育できない理由」で決まります。

  • 自宅以外で働いている(月160時間以上):11点
  • 自宅以外で働いている(月140時間以上160時間未満):10点
  • 自宅で働いている(月160時間以上):10点
  • 自宅で働いている(月140時間以上160時間未満):9点
  • 母親の出産:11点
  • 自宅以外で介護(入院1か月以上):12点
  • 自宅で介護している:8点
  • 就職活動中である:5点

極一部だけを例としてあげましたが、細かな条件で点数が違ってきます。この条件や点数は自治体によって異なります。必ず資料で確認してくださいね。

調整指数

この【基礎指数】に【調整指数】を足します。【調整指数】というのは、次のようなものです。一部を例に挙げますね(あくまで例です)。

  • 現在通っている認可保育園がなくなる:+6点
  • 0~2歳児を預かる小規模認可保育園在園の2歳児など)
  • ひとり親世帯:+3点
  • 親が失業中で求職中:+2点
  • 認可保育園に入園していないが、すでに両親とも働いている:+2点
  • 祖父母が同居:-6点
  • 祖父母が同一市内に住んでいる:-3点
  • 市外に住んでいる:-6点
  • 兄や姉の保育料を滞納している:-6点

調整指数の種類は様々で、もっと多くの項目があります。認可保育園希望者のほとんどが「親と別居。パパ、フルタイム勤務の正社員。ママ、フルタイムの正社員で育休中」です。つまり「基礎指数が自分と同じ人ばかり」と言っていいでしょう。

このため【調整指数】で点数を稼がなければ入園枠を獲得できません。【調整指数】が入園可否の分かれ目と言えますね。

認可保育園の保活は「産む前」から始まっている!

大まかに入園条件を列挙してみましたが、いかがでしょう。住んでいる自治体、親との同居や別居、調整指数の内容などで、自分の点数が見えてくると思います。

カギとなってくる調整指数を得るために、結婚と同時に保活情報を集める人がいます。住む場所、両親との同居や別居、認可外保育園が多い自治体に引っ越す、そんな対策をとる人がいますよ。

また、企業も保活に積極的です。妊娠中の社員に対して産休前に保活指導をし「引っ越し費用を出すからT市に引っ越して保育園を確保しなさい」と援助するケースもあります。

いかに情報を早く正しく掴み、対策を練るのか。それによって、有利な書類が作成でき、より高い点数を獲得できる。認可保育園の保活は、そういう状況にあると言えます。情報戦線・スタートダッシュ勝負、なんだか不満がいっぱいで複雑・苦しい! ですが、頑張っていきましょうね。

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