双子を妊娠して妊娠25週目で、子宮経口が6ミリになっているのが見つかって切迫早産の緊急入院となりました。
最終的に出産をしたのは36週目の5日目となり、2268gと2290gの赤ちゃんが元気に生まれました。NICUに入ることもなく、何も問題なく12歳の今まで双子達は元気に育っています。
最後のウテメリン!
妊娠34週目あたりになってずっと点滴で入れていた「ウテメリン」を中止することになりました。早産しないようにずっと投与していたウテメリンも34週目あたりになるともう必要ではなくなったのです。
24週目からこの時期まで辛かったけど、やっと危険な早産になってしまう時期を乗り越えたのです。ウテメリンの点滴を抜けばすぐに陣痛が起きるのだろうなと思っていました。
しかし、ウテメリンの点滴を抜いて投与しない状態になってもしばらく陣痛が起きるということはありませんでした。それどころか、お腹が張るということもなくなりました。まだ34週目だから陣痛がこなくても問題はないなと思っていたので普通に過ごしていました。
今までは早産しないように、ベッド上安静で少しの移動も車椅子だったのですが、ウテメリンの投与をやめてからは部屋の外にも出たし、お風呂にも入れるようになりました。
というか、出産が待っていたので寝たきりだった体を動かさなければならなかったのです。体力がなくなってしまっていますからね。
ウテメリンを打つようになってから毎日嘔吐を繰り返していました。投与をやめれば嘔吐は治ると思っていたのですが、点滴を抜いても嘔吐の回数は減ったけど治りませんでした。
私の身長は154センチなのですが、ここに双子の胎児がいるとかなり窮屈な状態になります。胃のスペースもつぶれてしまうのです。そのため、食べても逆流してしまうのです。体を横にすると、自然と出てきてしまうのです。
双子の出産は普通分娩!?
双子の出産は帝王切開で行われるイメージがあると思いますが、何も問題がなければ通常分娩で行われることもあるのです。
私の場合は普通分娩での出産予定でした。私の双子はどちらも逆子の状態にはなっていませんでした。そして私自身は切迫早産の症状はあったけれど、高血圧や貧血などの症状はありませんでした。
なので、ウテメリンの点滴を抜いて普通に陣痛がきたらそのまま普通分娩をするという予定でした。
…しかし、一週間たっても陣痛は起きません。36週目を迎えたことは、陣痛は起きないけれど子宮口が2センチまで開きだしました。そして「おしるし」もきていました。お腹も随分下がってきて、トイレにいくのが辛い体型になっていました。トイレにいったときに出産しそうな位置まで子供達は下がっていたような気がします。
それでも陣痛はこないのです。そこで行われたのが、一番最後の医師と家族を含めての相談です。ある日の夜に家族が呼ばれて、出産についての話をされました。
羊水が足りない!だから明日産め!
子宮口は開きだしている、お腹もずいぶん下がっている!しかし陣痛が起きる気配がない。本人には痛みもなにもない。
私は154センチの身長で妊娠36週目の体重が49.8kgでした。お腹の中の双子達はかなり窮屈な状態です。
今まではまだ産まれてはいけない!だったけれど、もう状況はまるで違います。今度は「羊水が足りなくなっているから出産しなくてはいけない!」という真逆の状態になりました。
私の場合は、普通分娩ができる状態なので翌日「陣痛促進剤」を投与するという話になりました。
一人目の子が出たあとはお腹が一気に空くので二人目が逆子になる可能性が高くなります。二人目で陣痛が起きなくなることもあります。
双子の普通分娩というのは、いつ緊急の帝王切開になってもよいように、輸血がすぐにできる状態で行われます。
ウテメリンの点滴を投与していた時期に、薬の副作用で血管は次々とボロボロになっていきました。しかし一本だけ太くしっかりとした腕の血管を病院側は点滴をささずに保持していたのです。この血管が輸血のために使う血管です。
…双子の普通分娩の話を説明されればされるほど、驚愕のものばかりでした。しかも、つい最近まで寝たきりだったのに二回陣痛起きて出産するなんて…と不安に襲われました。
一応、私の出産は小児科の医師や看護婦、産婦人科の医師や看護婦が通常時の人数よりも多く立ち合うということになっていました。
医師の都合、看護婦の都合、手術室の都合、麻酔科医の都合、NICUの都合…緊急時というものがあるから結局はどうにかなるのだと思うけれども、病院側からの「普通分娩で出産してほしい」という圧を半端なく感じました。
結局、私が決断したのは普通分娩ではなくて「明日、帝王切開で出産します」ということでした。
「一人を普通分娩したあとに帝王切開になるかもしれない」という話を聞いていて、普通分娩でお願いします!というのは私にはできませんでした。
いざ帝王切開へ!
12年前の子供達の誕生日の前日の夜に帝王切開をすることに決まって、翌日午前中から手術に挑む準備をして出産しました。
手術前の検査は、陣痛を待っている間に「緊急時は手術になるから!」ということで済んでいました。
昔の手術台の上にあるライトというのは大きくて自分の体が鏡のように映ります。一度だけチラ見をしたらとんでもないことになっていました。
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