
双子の妊娠で、25週目にして子宮経口が6ミリになってしまって、切迫早産で緊急入院をしました。
出産したのは36週5日目で、2268gの男の子と2290gの女の子が元気に産まれました。
NICUのお世話になることも、トラブルも何もありませんでした。
私はベッドの上のトド
25週目から36週5日目まで約3ヶ月。子宮経口6ミリという危険な状態だったのに、よく持ち堪えた!
と、自分でも、12年たった今でも思っています。
切迫早産の入院中はベッド上安静というものでした。部屋の中のトイレ洗面以外は出歩き禁止。そして移動があれば車椅子をおしてもらっていました。
双子を妊娠中のお腹はびっくりするくらい大きくなります。今思えば、ベッドの上の私は「トド」に似ていました。
入院中に3ヶ月間休むことなく打ち込まれていた「ウテメリン」の点滴の副作用で、太るということはなかったのですが、胸下から膝上は巨大でした。
無心は思っているよりも大変
出産までの3ヶ月間はとにかく無心でいることを心がけました。何をしていたのかというと、漫画をずっと読んでいました。
しかも感情に当たり障りのない漫画です。「コナン」「スラムダンク」などの少年漫画です。
とにかくひたすら漫画です。たまにテレビを見ることもありましたが、テレビよりも漫画のほうが無心になれたのです。
物事を考えたり、ストレスを感じたりするとお腹はすぐに張りました。
そこであみ出したのが「ひたすら読書」現実世界ではなくて2次元の世界に集中するというものですね。
3ヶ月の間、毎日漫画を読んでいるとかなりの冊数になりました。コナンの冊数はこの時に初めて「冊数多くて良かった」と思いました。
他に特に何かしていたことはあったかな?と考えてみても、他には思い浮かばないのです。
何かを意識して心がけて36週5日目まで持ち堪えたというわけではありません。意識すれば、考え事になっちゃうからとにかく無心です。無心でいることって結構難しいことなんです。
お見舞いは禁止
そして3ヶ月間無心でいるために、もう一つ気をつけていたことは「お見舞い禁止」というものです。
その当時はスマホではなくて「携帯電話」の今でいうガラケーの時代でした。
私の入院を知った友達などからは「お見舞いに行ってもいい?」という連絡は来ていましたが、全部お断りしていました。
携帯電話をいじるということもほとんどありませんでした。この出産までの3ヶ月間は何がなんでも平常心、無心が保ちたかったのです。
普通の妊娠で考えれば、妊娠中期を超えればお腹が張るということは普通にあることですが、私の場合はちょっとお腹が張っただけでもたった6ミリの子宮経口が開いてしまう危険があったのです。
この時期から離婚が見えていたのかも…パート2
私は前回の記事でも「この時期から離婚が見えていたのかも…」に関してを書きましたが、今回もまだまだあるのです。
ちなみに私は双子のシングルマザー歴約10年です。12年前のこの時期は当然結婚していましたが、その後離婚して今はとても幸せに生活しています。
無心で貫こうとしている3ヶ月の間に、これはダメだろ!?という漫画の差し入れが2回ありました。それを持ってきたのは当時の旦那様です。
それは「ブラックジャック」と「ブラックジャックによろしく」です。ガチの医療漫画です。しかも「ブラックジャックによろしく」には「NICU(新生児集中治療室)編」という話があります。
この話を大雑把に説明すれば…
そこで親は双子達を死なせてやってくださいと頼む。
…というもの。
普通、私が無心で頑張ろうとしている時に無神経にこういう漫画は持ってこないでしょう!と思いました。
私にとっては、この話は一番リアルに現実を見せられたものでした。
漫画の中の現実味がない話というわけではなくて、読みながら震えてしまうほどの現実味のある話だったのです。
すごく…迷惑でした…。
そして、もう一つあるのです。
妊娠中は「お見舞い禁止」ということで、私の母親以外は私の身内でも病院へ来るのは遠慮してもらいました。
父親が一回きたかな…というだけです。兄弟、姉妹にも遠慮してもらいました。
それは、当時の旦那様にもお願いしていたことなのですが、旦那側の身内は遠慮なくお見舞いにやってきました。
私が気を使って「来なくても良い」といっているのではなくて、体調のために「来ないで」ということだったのですが、何度か来ましたね。
すごく…迷惑でした…。
切迫早産をあまくみるな!
この当時の私の気持ちは「切迫早産をあまくみるな!」でしたね。
妊娠8ヶ月や妊娠9ヶ月で生まれそうという話ではないのです。私の場合は25週目から「生まれそう!」と戦っていたのです。
妊娠すると旦那が嫌いになるという話はよく聞きますが、これって嘘や迷信ではないようです。
世の旦那様方、未来につながる大切な時期はしっかりしなくてはいけないものなのです!
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