おっぱいをあげても、おむつを替えても、抱っこをしても、何をしても泣き止まない。
そんな赤ちゃんを抱えて途方に暮れた経験は、多くのママが何度も何度も繰り返していることでしょう。
赤ちゃんは泣くのが仕事、そう頭ではわかっていても、いつ止むかもわからない赤ちゃんの大きな泣き声をそばで聞いていると、イライラしたり無性に悲しくなったりしてしまいますよね。
そんなママに、今回は赤ちゃんが泣くさまざまな原因とともに、赤ちゃんを泣き止ませるためのテクニックやちょっとしたコツをまとめてご紹介します。
泣いて寝ない赤ちゃんに毎日困り果てているママにとって、少しでもご参考になりますように!
どうして泣き止まないの?! まずは赤ちゃんが泣く原因を知ろう
赤ちゃんが泣く時は、
- お腹が空いている
- おむつが濡れている
- 暑いまたは寒い
- どこかが痛い、かゆい、不快
などの理由がまず考えられます。
低月齢の赤ちゃんは、快・不快の感情がほとんどを占めていますので、赤ちゃんにとっての「不快」をママが取り払ってあげれば、赤ちゃんが泣き止む可能性は大きくなります。
しかし、それでも赤ちゃんが泣き止まない時に考えたいのが、さまざまな刺激による興奮と、疲れです。
以下の記事は、低月齢の赤ちゃんが泣き止まない原因を詳しく解説したものです。小さな赤ちゃんのタイムリミットとは一体何なのか、ぜひ読んでみてくださいね。
それじゃぐずって当然!意外と知らない赤ちゃんのタイムリミット
また、小さな赤ちゃんや幼児は、眠りに入ることに対して潜在的な恐怖心を持っているという説もあります。
眠ることが怖いという感覚が、赤ちゃんを泣かせたり、寝ぐずりをひどくしたりしている可能性もあるのかもしれません。それについての考え方や対策については、こちらの記事をご覧ください。
フロイトが説く赤ちゃんの本音|あなたにも分かる泣き叫んで寝ない理由
授乳しても泣き止まない! 泣き止まないから授乳できない!
赤ちゃんが泣いている時、ママはまず最初に「お腹が空いているのかも」と考えますよね。
しかし、授乳間隔から考えてお腹が空いていると思われる時間に赤ちゃんが泣き出し、いざおっぱいをあげようかとなった時、赤ちゃんが大泣きしてしまって授乳どころではない! という事態になっしまったことはありませんか?
お腹が空いているはずなのに、なぜ赤ちゃんは泣くばかりでおっぱいを飲んでくれないのでしょうか。
その理由と考えられるのは、赤ちゃんの興奮と空腹感の関係や、授乳のタイミング、母乳の質など。次の2つの記事の中で、それらについて詳しくご説明しています。
赤ちゃんが泣きやまなくて授乳できない!お腹が空いても飲めない理由
お腹が空いているなら飲んでよ!赤ちゃんが授乳中に泣く理由
また、やっとの思いで授乳したにもかかわらず、赤ちゃんが泣き止まない時もありますよね。そんな時のために読んでおきたいのが、こちらの記事。
なぜお腹いっぱいになったはずの赤ちゃんが泣き止まないのか、その理由を知り、ママの取るべき対処法をぜひマスターしてみてください。
ママ自身が泣かせている?授乳しても赤ちゃんが泣き止まない時の対処法
これってコリック? 生後3ヶ月からの泣き止まない理由と対策
赤ちゃんが何をしても泣き止まないという状態は、生後3ヶ月頃から急激にひどくなることがあります。
授乳をしてもおむつを替えても抱っこしても、とにかく赤ちゃんがいつまでも激しく泣き続けている。そして、その理由がよくわからない。
これがいわゆる「コリック」です。
特に、夕方の時間帯にかけて泣くことが多くなることから、こうした状態は「黄昏泣き」とも呼ばれます。
コリックについてはさまざまな見解や意見がありますが、ハッキリとした原因はまだよくわかっていないようです。
以下の記事では、コリックについて考えられる原因と、ママに試してほしい対策をお伝えしていますので、まずこちらを読んでみてくださいね。
そして、コリックは原因不明と言われるものの、有力なひとつの説として「コリックは、赤ちゃんのお腹にたまるガスによって起こる腹痛や不快感が原因である」というものがあります。
これに関連して、コリックを緩和するためのある方法を提唱する専門家の意見を、次の記事でご紹介しています。こちらもご参考にしてみてください。
コリック、夜泣きの時間が劇的に短くなる?欧米の専門家が発見した乳酸菌とは
赤ちゃんがピタッと泣き止む? 泣き止ませ術の流れとコツ
それでは、赤ちゃんが泣いている時、どんなことをすれば泣き止んでくれるのでしょうか?
赤ちゃんを泣き止ませる時のおおまかな流れは、
まず様子を見る → 赤ちゃんの気持ちや環境を切り替える → 夜泣きの場合は完全に起こす
が基本です。
赤ちゃんの個性もありますし、実際にこれに沿ってみたところでなかなかうまく泣き止ませることはできないかもしれませんが、こうした流れを参考に、以下にあげる記事で具体的な方法を読んでみてください。
赤ちゃんを泣き止ませようとするほど泣いてしまう…そんな時の奥の手
何故泣いているのか分からない|赤ちゃんの意表をついて一瞬で泣き止ませるコツ
背中スイッチ発動NG! 抱っこからお布団へ泣かれずに移動させるコツ
多くのパパやママが頭を悩ませているもの、それが赤ちゃんの「背中スイッチ」問題。
抱っこでようやく寝付いたと思った赤ちゃんを、そっと布団におろそうとした途端「ギャー!」と泣きだしてしまう、というアレですね。
全神経を集中させ、絶対に赤ちゃんを起こさないように、髪の毛一本まで緊張をみなぎらせて赤ちゃんを布団におろしたにもかかわらず「ギャー!」が始まると、もう全身の力が一気に抜けて膝から崩れ落ちてしまうほどです。
そんな背中スイッチを発動させないためには、次のようなコツをおさえてみましょう。
2つ目の記事では、抱っこで寝た赤ちゃんを上手に布団におろすための詳しい方法を解説していますので、早速今夜から試してみてくださいね。
置いても泣かない!?今夜から試そう背中スイッチを発動させないコツ
お願いこのまま寝て!誰でも出来る泣かれず布団に置く7つのコツ
夜泣きはなぜ起こる?! まずは原因と対策を知ろう
さて、赤ちゃんを育てているパパやママにとって最大の不安とも言えるのが、夜泣きです。
夜泣きの原因も、コリックと同様にハッキリとは解明されていないのですが、少しでも夜泣きの原因と考えられる可能性については事前に知っておきたいですね。
まずは、以下のチェックシートをご参考に、赤ちゃんが泣く原因をひとつひとつ解消していってみましょう。
夜泣き対策チェックシート基本編|赤ちゃんの快適な睡眠の為の12項目
次の2つの記事では、夜泣きと関連すると思われる大きな原因について解説しています。生活リズムや赤ちゃんの成長など、夜泣きはいくつかの原因が複雑に絡み合って起こると考えられます。
こうした理由と、それに合わせた対策についても理解しておきたいですね。
辛いと泣かない為に|生後3ヵ月前に知っておきたい夜泣きの原因と対策
生後6ヵ月は要チェック|歯ぐずりの理由と簡単で効果的な夜泣き対策
そして、夜泣きを予防するための方法としてこんな方法もご紹介しています。
2つ目の方法はちょっとイレギュラーなものではありますが、興味のあるママはぜひ試してみてくださいね。
夜泣き対策に効果あり|赤ちゃんがうっとりしてネンネする足の温め方
カリスマナニーのお勧め|夜泣きに効果のある魔法の水とは
夜泣きにはやっぱり断乳が効果的? 泣き止ませる手段としての断乳
夜泣きの激しい赤ちゃんや、夜間にも頻繁に授乳や添い乳をしないとなかなか寝てくれない赤ちゃんの場合、ママは断乳を考えることもあるでしょう。
しかし、「本当に断乳していいのだろうか」と深く悩んだり、周囲の反対する声に傷ついたりすることもあるかもしれません。
もし今、赤ちゃんの夜泣きで毎日のようにほとんど眠ることができず、肉体的にも精神的にもボロボロになっていて、藁にもすがる思いで断乳を検討しているママがいるなら、次の記事を一度読んでみてください。
夜泣きや睡眠不足からの解放を目的に断乳を決意するのは、全く悪いことではないのです。
断乳の理由が「夜泣き対策」でもいい|ママは不眠不休で働く機械ではない
赤ちゃんの夜泣きを少しでも軽減したいママには、夜間断乳という選択をすることもオススメ。
夜間断乳の考え方、実際の方法などの基本的なことは、次の3つの記事でご説明していますので、まずは読んでみてくださいね。
夜泣き対策には夜間断乳がオススメ!1時間おきから7時間連続へ
夜泣きはいつまで続く?そのうち?今が辛いんだよ!早く終わらせるヒント
まだ起きないこんなに寝るなんて!自らが体験した断乳・卒乳と夜泣きの関係
断乳を失敗しないために事前に知っておきたい「泣かれた時の対応」
断乳、夜間断乳についてもっと詳しく知りたい! というママは、詳しいコツや実際のママたちの体験談が満載の『断乳』のカテゴリをご覧ください。
https://babynet.jp/.category/母乳/dannyutaiken
えっ! こんなことも? 赤ちゃんが泣いてしまう意外な原因
ひと通りのチェックをしてみても、赤ちゃんが泣いている原因がどうしてもわからない……
赤ちゃんは、自分の欲求が全て満たされていても泣き止まないことがあるのですが、中にはちょっと意外に思われるようなことが泣く原因となっている場合もあります。
次の4つの記事では、赤ちゃんが泣き止まない原因と考えられる、意外なものをあげています。
「こんな可能性もあるのかもしれない」と、参考程度に頭の片隅に置いておいてくださいね。
たったコレだけでも夜泣きの原因|赤ちゃんを刺激するオレンジの光
赤ちゃんが泣き止まない意外な原因…白砂糖の甘い罠?!
生後3ヶ月までの赤ちゃんがすぐに起きてしまう理由|ママの子守唄は逆効果?
赤ちゃんの睡眠障害や夜泣きに関係がある?舌癒着症って何だろう
泣き止まない赤ちゃんにイライラ……ママ自身のケアも忘れずに
ここまで、赤ちゃんが泣いてしまう原因やその対策、泣き止ませるためのコツなどをたくさんお伝えしましたが、最後に、ママ自身の心を守るためのポイントについて触れておきましょう。
今は「抱き癖なんてないので、赤ちゃんが泣いたらたくさん抱っこしてあげましょう」と指導されます。
それはもちろん大切なことですし、当然なのですが、ママ自身「赤ちゃんが泣いたらすぐに抱っこして泣き止ませてあげなくちゃ!」と強く思い込んでしまうと、抱っこしても泣き止まない赤ちゃんに対して、イライラが募ってしまいます。
赤ちゃんが泣き止まないというのは、それだけで大きなストレスになります。
何を試しても効果がなく途方に暮れている時、響き渡る赤ちゃんの泣き声に思わず耳をふさいだり、「いい加減にして!」なんて叫んでしまったりすることもあるかもしれません。
赤ちゃんを抱えるママも人間です。
ママの心が限界を超えそうな時は、赤ちゃんを泣き止ませるよりも先に、ママ自身のケアをすることも大切です。
ストレスを上手に解消したり、心をしずめたり、そして時にはパパや周囲の人に頼ったりして、赤ちゃんと同じように、自分の心も守ってあげてください。
夜泣きでイライラしてしまう時の対策|夜鬼になり朝涙を流さぬために
泣いている赤ちゃんについカッとしたら…手を上げてしまう前に試したい心を落ち着ける6つの方法
夜泣きでも起きないパパに少しだけ協力してもらう方法
以上、赤ちゃんを泣き止ませる方法について、さまざまな面から取り上げた記事をまとめてご紹介しました。
赤ちゃんが泣くのには、さまざまな理由がありますし、逆に理由がない時もあります。ママはその時々の赤ちゃんの様子をよく見極めて、泣き止まない原因に合った対処法を実践してみましょう。
泣き止まない理由が思い当たらない時は、赤ちゃんの安全を確認しながら様子を見ていても大丈夫です。
気分を変えたり、意表をついたりするのも良いですね。なかなかおさまらない夜泣き対策には、夜間断乳も効果的かもしれません。
赤ちゃんは泣くのが当たり前であり、泣くことで自分の気持ちを訴えている。
それがわかっていても、実際に泣き続ける赤ちゃんをあの手この手であやしたり抱っこしたりするママの負担はとても大きなものです。いろいろな方法を試しながら、ママもストレスを上手に発散して、赤ちゃんに付き合っていきたいですね。