昔と比べて、現在は育児に積極的に関わるパパが増えてきましたね。
育児休暇を取ったりして本格的に育児をするパパはまだ少数派とはいえ、パパが育児をすることについて社会全体で応援する時代になってきています。
そこでオススメしたいのが、パパが赤ちゃんの寝かしつけを担当すること。新生児の頃からパパが毎日赤ちゃんに関わることで、数多くのメリットが生まれます。
育児の経験値はパパもママも平等です
日本では長い間、育児は母親が担うべき役割とされてきました。
私の父親もそうだったらしいのですが、昔は赤ちゃんをロクに抱っこしたこともない父親も多かったのだとか。
しかし、核家族化が進んでいる現代では、ママだけに育児の負担がかかると家庭は簡単に機能しなくなってしまいます。それほど育児は大変なものなのですね。
ママには母性本能という強い武器がある?
生物の母親はみんな、生まれてくる子供を育てようとする「母性本能」があるといわれています。
女性であれば誰でもこの母性本能を持っていると思われがちですが、実は「母性本能という本能」は存在しません。母性本能という言葉は女性に育児を押し付けるための方便だ、という説すらあるのです。
つまり、母性というのは本能ではなく、実際に子育てをしていく上で学習し、身につけていくもの。
もちろんパパにも母性はあり、我が子と接する時間が長ければ長いほど、母性は高まっていくと考えられます。
育児経験のスタートラインは同じ
そうであれば、初めて育児をするパパやママにとって、どちらが育児に向いているとか、母性が強いから育児をすべき、といったことはないのです。
育児が大変なものであるからこそ、ママだけが負担するのではなく、パパも同じように負担するのが、現代の家庭を守るためにも大切になります。
パパが育児に慣れることで生まれるメリット
では、パパが赤ちゃんを寝かしつけることにはどんなメリットがあるのでしょう。
以前掲載した揺さぶられっ子症候群についての記事に、こんなことを書きました。
揺さぶられっこ症候群の原因・症状
- 「パパは赤ちゃんの扱いに慣れていないため、つい乱暴にあやしてしまいがち」
- 「育児に慣れていないパパは赤ちゃんの泣き声に対する耐性が低く、カッとして揺さぶってしまうことがある」
パパが赤ちゃんや育児そのものに慣れていないと、揺さぶられっ子症候群が起こる可能性が高くなります。
しかし、普段から赤ちゃんの寝かしつけをしているパパであれば、デリケートな赤ちゃんの扱いや、赤ちゃんは泣くものであるということ、育児の大変さなどを身をもって知ることができるため、揺さぶられっ子症候群の予防につながるのです。
また、パパが育児に慣れることは、ママの育児負担を軽減することにもつながります。
ママが体調を崩して寝込んでしまった時や、ちょっと一人で出かけたいという時にも、パパが寝かしつけができるくらいに慣れていれば、安心して赤ちゃんを任せることができます。
パパの方が寝かしつけに向いている?
パパは日中仕事で家を空けることが多く、24時間赤ちゃんと一緒にするママよりも心理的な余裕があります。
その余裕が、寝かしつけにおいて赤ちゃんを安心させることもあります。
赤ちゃんにつきっきりでイライラしているママが寝かしつけをしても、赤ちゃんが寝ないケースは多いのです。
生まれ持ってのセンス
それに、寝かしつけにも「センス」というものがあります。
ママよりもパパの方が寝かしつけが上手な場合もあるのです。
抱っこをするにしても、手が大きく体がガッシリしているので、父親ならではの安心感というものがあったのかもしれませんね。
パパは日中仕事をしていることを忘れずに
このように、パパが寝かしつけをすることには多くのメリットが考えられます。
しかし、だからといってパパに寝かしつけを丸投げするわけにはいきません。
寝かしつけは、育児の中でも大変さを感じやすいもの。仕事から帰ってきて、なおかつ赤ちゃんを寝かしつけることは、パパにとっても負担となりやすいからです。
赤ちゃんの夜泣きがひどくて仕事に支障が出たり、疲れてイライラするようであれば、無理に寝かしつけをお願いすることは避けましょう。
そして、寝かしつけをしてくれるパパには、感謝の念を忘れずに伝えましょうね。